2017年10月4日 水曜日
今朝、たんぽぽ組の子どもたちが「虫だ~!」と天井を見上げて指さしていました。「バッタかな?」とじーっと観察していると、くま組の男の子たちが「何してるの?」とやってきました。「ほしい!」と男の子たちに言われYくんを天井に届くよう持ち上げるとそのバッタを指で優しくつまんで、降りるとたんぽぽさんに「ほら。」と見せてあげていました。最初は「怖い。」と友達の陰から見ていたプレ年少さんも年長児が「大丈夫だよ。怖くないよ。」と触っているのを見て指先でちょんちょんと触ることができていました。次々と子どもたちが来てつついているのを見てFくんは「そんなに触っていたら弱ってしまうかもしれん。ここは(テラス)ごはんもないけん死んでしまうよ。」と声をかけました。Yくんはそれを聞いて「ごはんのあるところに逃がしてあげよう。」と言いました。
園庭を隅まで見回ったのですが適当な場所が見つけられません。すると、「あ!駐車場の横の山はどう?」という案が出ました。YくんFくんWくんは手をつなぎ駐車場横のオシロイバナの葉が生い茂っているところで「ここにしようか。」と話していました。するとお歩きで登園してきたSくんとお母さんが来て「どしたの~?」と声をかけてくれました。事情を話し、「このバッタ!」と見せるとSくんのお母さんが「それってウマオイじゃない?」と教えてくれました。Sくんを門まで送った後、スマホを片手にもう一度戻って来て「やっぱりウマオイだよ!」と教えてくださいました。「♪虫の声に出てくるウマオイだ!」と大喜びの子どもたち。もう一度ウマオイを見ようと、逃がした辺りの草をかきわけ探しましたがもう見つかりませんでした。Fくんは「ウマオイはかくれんぼが上手だな~。」とつぶやき大笑いしました。
部屋に帰り、YくんFくんWくんは友達にウマオイを見つけたことやSくんのお母さんに教えてもらったことを話し、自分たちもタブレットでウマオイについて調べていました。歌にも出てくる「すーいっちょん」という鳴き声を動画で聞いて、歌を口ずさんでいました。タブレットでウマオイを見たMちゃんは「ウマオイの体が緑なのは葉っぱとそっくりになるためなのかな?羽が葉っぱみたい!」とつぶやきました。Fくんは「葉っぱにそっくりになってかくれんぼしてヘビとかクモから逃げるんよ。」と言い、Wくんは「ぼくたちも虫を捕まえたいけんぼくたちからも逃げてるのかもしれないよ。」と話が盛り上がっていました。たった1匹の(バッタだと思っていた・・・)ウマオイからこんなに楽しい時間が生まれました。小さなウマオイに対する思いやりの気持ち、自然への興味関心、友達との対話、自分なりの考えを表現する力等、様々な育ちが見られます。子どもたちが自分たちで相談して活動する姿に感心しました。
運動会に向けて自分たちで頑張ろうと張り切っている子どもたちですが、ちょっとした隙間の時間に楽しみを見つけることができていました。やっぱり三葉っ子は遊びの天才です。
今日は久しぶりの家庭弁当の日です。練習を頑張った子どもたちはお家の方や調理師さんの心のこもったお弁当にパワーをもらい午後からも楽しい活動をしました。