2017年10月1日 日曜日
H29年度も半年過ぎて明日から後半に入ります。認定こども園2年目の保育園部は1歳児と1・2歳児混合、2歳児の3クラスが交流しながら遊びの中でかかわる機会も多く、互いに刺激し合いながら楽しく生活しています。
そんな子どもたちに金曜日の朝思いがけずステキなプレゼントが届きました。
園長先生が朝一番に1歳児の部屋に大きな段ボールを運んできてくれたのです。それは最近1・2歳児の部屋の子ども達の遊びが平面的で動きが少ない。同じおもちゃがあるだけで楽しい遊びの環境が無いのでは・・と園長先生が段ボールの家を作ろうと準備してくれたのです。
大小2つの段ボール箱を目にした子ども達はいったい何が始まるのか興味津々ですぐに寄ってきました。まず小ぶりの段ボール箱で一人か二人が入れるような家を作り始めるとすぐに近づいてきたのは1歳児のK君でした。園長が屋根の部分を作っているとき長さが足りず少し切り込みを入れて長さを調節し屋根の形になるように斜めに折り込んでいると手を出して「う・う・う」と上から押さえるしぐさをしました。「ほらほら見てごらん、1歳の子がもうこんな風に真似してるよ!」そばにいた保育教諭たちも好奇心旺盛なKくんの姿に思わず「K君すごい!」と声をかけました。入口が狭いのがまた子ども達には魅力的で誰もが入ってみたくなる家で、屋根の部分の隙間から除く子供たちの目が本当に嬉しそうでした。
大きな段ボールは横に倒しておくともうすでに箱の中に潜り込み遊び始めていましたが、奥の方にいる子どもたちに教師の目が手が届かないので一つ四角い穴を開けることにしました。するとそこから顔を出して「ばあ~!」、四角の穴から顔を出したり引っ込めたりすると今度は体ごと抜け出てそのまま段ボールの上に乗る子が・・。そこで箱が潰れないように中に柱代わりの積み木で支えて丈夫にしました。積み木を運ぶのは年中さんがお手伝いしてくれました。積み木を中に入れたことで入り口が2つでき、幼児たちは、箱の中に入るのがさらに楽しくなっていました。
形が出来上がってからは子ども達と一緒に家に好きなように絵を描いたりシールを貼ったりして遊びが続き、もうその日は他のおもちゃいらず、様々な遊び方が見られそれだけで十分楽しみ満足していました。
本来ならば保育教諭達がもっと工夫して環境作りに力を注ぐべきところですが園長がどんな環境が子ども達は楽しいのか自ら示してくれたのでした。子ども達が生き生きと遊ぶ様子を見ながら大きな段ボールがどんなおもちゃよりも自由に変化させたり、動かしたりして多様な遊びを引き出せ環境になることを改めて思いました。
又、そんな子どもたちの様子を見て若い保育教諭も思わず笑顔になり、その場は全体が笑顔あふれる楽しい場になっていました。子どもたちの成長は正にこの場所なのだと教わった一日でした。
今、1歳児の部屋に家が出来たので他の部屋にはどんな環境を作ろうか考えているところです。
(一時預かりぴよぴよの子ども達の様子)
金曜日、屋外遊ぎ場のみつばっこハウスで生活しているぴよぴよの子ども達は大好きな電車を見に行こうと近くのコンビニまで散歩に出かけました。2人組で手を繋ぎ歩道の道路側は保育教諭が保護しながら歩きました。目的の電車を近くで見て大興奮の子どもたち、他にもバスやタンクローリーなど色んな車に出会って大喜びでした。