2017年6月20日 火曜日
最近、ブログに載っている遊びのコーナーを見て、以前と変わったところがあることに、みなさんお気づきでしょうか?変わったところは、しゃぼん玉と水汲み遊びのコーナーの日陰を作っていたテントがなくなったことです。「暑いのに何で?」と思われるかもしれませんが、それには意図があるのです。数日前の話ですが、私達は子ども達が暑いのではないかとテントを出していました。それに気付いた園長は、「木漏れ日の下にテントを出す必要はあるのかな?」とにこっと笑っていました。私達は、暑いからやコーナーの目印としてテントを使っていたのですが、この時期ならではの涼しい心地よさを感じるには、木漏れ日が差し込む日陰が1番良いことに気づきました。そして、ままごとコーナーのすだれや風に揺れている笹の葉の音等、視覚や聴覚から涼しさを感じられるという体験も大切にしていきたいなと思いました。
今日は年長がポンタ農園にさついまいもの苗植えに行きました。園長から今まで植えてきたあさがおやじゃがいもとさつまいもは違うことについて話してもらいました。「お母さん芋は、少しくらい水がなくても平気なんだよ。さつまいもの苗は水をたくさん飲まないといけないんだよ。」植える深さや向きを間違えないことは大切なのですが、今回はしっかりと水をあげることも任されました。そして、ペットボトルでポンタ農園まで水を運ぶよう園長に提案してもらいましたが、私の頭の中には「?」が浮かんでいました。私は農園には水道があり、そこから水を撒いているものだと思っていたのですが、実は遠くの井戸からポンプとホースを使って水を引いてきていたのでした。私はそこで水道をひねれば水が出るという当たり前のことがポンタ農園で当たり前ではないことに気付き、教育者として考え直さなければならないと反省したのでした。
子ども達は2リットルのペットボトルやジョロに水を汲み、1キロ弱の道のりをこぼれないように慎重に運んでいました。「重いね。」「手が疲れてきた。」そんな言葉が子ども達からは聞こえてきましたが、それは当たり前が当たり前ではないと感じることができる大切な体験なのです。植物を育てるためには水がいる。その水がなければ運んでくる。こうした苦労を重ねることが植物の生長や収穫の喜びをより一層大きくする大切な過程だと改めて感じました。ポンタ農園の藤岡さんに「またお水やりにきます!」と言っていた子ども達。近々、又ペットボトルに水を汲み、子ども達と農園に行きたいと思っています。