2017年5月2日 火曜日
昨日の苺といい、子どもたちの周りの自然物は毎日違う姿を見せてくれます。第一駐車場のタケノコはすっかり大きくなり、きりん組のKくんが作ったものさしの65センチよりも、はるかに高くなっています。その隣では、じゃがいもがうす紫の可愛い花を咲かせていました。年長児たちの間では、大きいじゃがいもを収穫するためには、花を摘んでしまってじゃがいもに栄養をたくさん送らないといけないという話になり、花は取って飾っておくことにしました。砂場の藤棚も若葉を芽吹かせて、子どもたちに心地良い日陰を作ってくれています。その隙間からは藤の花が垂れ下がり、より涼しさを感じさせてくれていました。
今日は、たんぽぽ組の部屋の工事が行われました。園長に「見てもいいよ。」と言ってもらった子どもたちが部屋の様子を覗くと、床がはがされコンクリートになっていました。そこに見たことのない機械が運び込まれ作業が進んでいって、子どもたちはその様子を真剣に見ていました。電気で線を熱して発泡スチロールを切っている作業では、すっと簡単に曲線に切れる様子をとても不思議そうに見ていました。そして、モルタルを混ぜる ミキサーを見ていたらいおん組のZくんはセメント、砂、水を入れて混ぜていることに気付いていて、泥団子を作った経験から「泥団子も泥の団子にサラサラの砂をかけんと固まらんけん、違う砂を混ぜよんやない?」と推測していました。こうした作業の現場を、安全管理がされた中で見ることができるのは、三葉幼稚園ならではの体験なのです。
子どもたちの中で盛り上がってる色水作りのすぐ横に、浸し染めのコーナーを出しました。しおれた花びらの中から好きな色を選び、根気強くすり潰していきます。そこに水を一滴、二滴と調節しながら入れているRちゃんがいました。同じ紫色の色水でも、水の量を変えることで青色に変わることに気付き、楽しんでいたのでした。又、浸し染めのコーナーでは、絵に具がキッチンペーパーに染みて広がっていく現象を楽しんでいました。園長が「絵の具と絵の具が仲良しになると、色が変わるでしょ。」と子どもたちに声を掛けると、「本当だ!」「きれい!」と色が変わっていく様子や模様ができるのを楽しんでいました。水の量で色合いが変わることや絵の具の濃さで広がりが違うこと、染める繊維によって染まり方が違うことなど、こうした遊びが文字や計算を覚えることよりも貴重な体験になることを改めて感じました。
明日から長い休みに入るため、昨日話題になった苺を採ることにしました。「虫や鳥に食べられる前に採ること。蜂が花から花へ飛んで、花の粉を付けて実ができること。」を園長から聞いて、1クラス1個ずつ採りました。その1個をクラスのみんなで分け合うのが三葉です。ほんの5ミリ角ですが、分け合って食べるおいしさを感じた子ども達でした。