2016年11月26日 土曜日
11月のフリースクールは毎年おなじみの干し柿作り、今回も楽しみにしている方が来て下さいました。まず干し柿作りには欠かせない縄をなう作業を始めにして頂くように予定していたところ、古森園長がわらを使ったクリスマスリース作り、そしてそれをお正月のしめ縄にも利用することを提案してくれたので登園した順に会議室で作ることになりました。
20本のわらを10本ずつ束で大きな縄をなっていくのは最初難しいかな?と思っていたのですが、今回は参加人数が少なかったこともあって各担任が自分のクラスの参加者と交流しながら縄作りをすることができました。そして次第にコツをつかんでいつの間にきれいな丸い輪ができていました。
ある園児のお父様は、昨年初めて縄作りに挑戦してなかなか出来なかったのをその時の担任がマンツーマンで教えた事から今年もやってみようと意欲的に取り組まれていました。
又、卒園生の兄弟の頃からもう何度も経験を積んだお母さんはリース作りも上手に出来て子ども達と飾りつけを楽しまれていました。又、クリスマスリースバージョンとお正月のしめ縄バージョンを見本に飾っていたので別々に2つ作る人もいました。
お父さんお母さんが一生懸命縄作りをしているのを横でじっと見ている年少さん、「自分も縄できるよ!」と傍で作っている年中、年長さん、それぞれの家庭に飾られるオリジナルのリースが続々出来上がりました。
それと同時に干し柿の縄もちゃんと準備して今度は干し柿作りです。今回はいつもの先生たちの劇ではなく「さるかに合戦」の紙芝居から入って猿、カニに粉した教師の寸劇にしてみました。柿がテーマでこの物語が馴染み易いのでは・・とそれも古森園長のアドバイスで私達もなるほど・・・と昨日練習下のですがとっさの話の展開に混乱してセリフもどこへやら・・。しどろもどろの会話に戸惑う教師を助けてくれたのは・・・年少のY君でした。悪いことをしたお猿さんは「ゴメンねしてもダメ!」とひと声・・「え?じゃどーしたら許してもらえるの?」と聞くと「あのね・・あのね・・と何度も繰り返しお猿さんがカニさんにカキあげたらいい!」と教えてくれました。それも甘い柿がいいということになりシブ柿を甘くする方法をまた子ども達に聞くと年長さんは以前経験したドライアイスとアルコールを使ってシブ抜きする方法をちゃんと説明してくれて甘い柿になってメロンのようにスプーンで食べたことも話してくれました。その説明ぶりに経験したことを本当によく覚えているんだなーと感心するばかりでした。
その後渋柿ってどんな味?又、ドライアイスとアルコールを使って渋味が抜けた柿の味は?と試食し、10日前に作った干し柿がもう甘くなっているのも味わってもらってどうして柿に渋いのと甘いのがあるのかタンニンという成分の事も少し理解してもらえたかな?と思いました。
保護者と一緒にピューラーや包丁で皮をむいてへたに付いている軸が折れないようにそっと縄につけえて5個の大きな柿が干し柿になるのを楽しみに持ち帰っていました。わらを使った遊びリース作りと干し柿作り、少し寒くなった今日クリスマスやお正月を思い起こしながらほのぼのしながら家族で楽しんで頂けたのではないでしょうか?