2016年11月21日 月曜日
1歳児は、毎朝シール帳のシールを貼るのを楽しみにしています。作品展では、その日常の活動を生かしてシール遊び・絵具遊びといった指先を使っての作品を出すことができました。
Aちゃん・Bちゃん・Cちゃんは、テーブルが用意されると「何だろう?」と目を輝させながらテーブルの周りに集まってきました。保育教諭からシールの付いた台紙をもらうと嬉しそうにシールをはがして、紙に貼り始めました。思うように貼れると得意気な表情で自分の納得のいくまで、好きな所に貼っていました。月齢の低いDくん・Eちゃんは、初めは台紙からシールをはがすにも一苦労していましたがつめの先で一カ所すき間を作るコツをつかむとはがすことが出来るようになり指にくっついたシールをくるくる回しながら不思議そうに見ていましたが紙に貼ることができました。
絵具遊びでは、子どもたちが色を選ぶことができるよう小さいカップに各色の絵具を入れて用意しました。どの幼児も初めは教諭が「どの色好き?」と問いかけると一つ一つ色を確認して「これ」と指さしながら自分で選ぶことができ、それを指につけさせるとこわごわ紙に押し付けていました。
Fちゃん・Gちゃんは、初め1色だけで線を描いたり塗りつぶしたりいていましたが、途中で別の色が重なった時に今度は違う色になることに気がつくと、色を重ねて広げていくことが多くなり使いたい色のカップを自分の近くに置いて描き続けていました。Hくんも線を描いていくうちに両手いっぱいに絵具がついていることに気がつくと両手を広げて紙を楽しそうに叩き、絵具を広げていっていました。点々から線へ、そして大胆にベタベタついに自分でカップを持って色をつけていくという進化の過程がみられました。
シール貼りも絵具遊びも普段はあまりすることがなく始めは、おそるおそる触っていましたが、保育教諭が見守っているだけでもそれぞれが自分たちで気づき少しずつ成長していく姿や幼児なりにやりやすいようにしようとする気持ちを感じました。普段は援助していることでも子どもなりのやり方を近くで見守ってあげることで成長していくのだと改めて感じることができました。