2016年8月9日 火曜日
太陽暦だと7月7日が七夕。この日は、梅雨の真ん中で、なかなか星を見ることができません。でも、太陽暦が入る前の昔の日本では、太陰暦というのがありました。この暦は、月が地球(みんなが住んでいる星)を回りながら、太陽を回る日数を一年としたもので、これによると今年は8月9日、今日が七夕になります。今日はとてもいい天気で、夜の星もきれいに見えるということで、フリースクールの七夕を開きました。18時開始でしたが、144人という多くの方々が参加して下さいました。最初に会議室で七夕の由来の劇を見て、今夜、天の川をはさんで西の空にはひこ星、東の空には織姫、そしてその2つの星の下にある白鳥座、その3つ星を合わせて夏の大三角ということ。それを見てほしいことや願い事を書くだけでなく、一生懸命に頑張るから願い事が叶うこと、そして里芋の葉や蓮の葉など、朝早く起きると、露が玉になっているのを、硯にとり、磨って墨を作って、それで字を書くと、字が上手になることなどを教えていただきました。それを聞いた参加している方は、それぞれのコーナーに行く時、「願い事 願い事」と言いながら、願い事コーナーに向かう姿が見られました。コーナーでは、頑張って墨を磨り、「サッカーが上手になりたい」「アンパンマンにあいたい」「ジューレンジャーになりたい」「アイス」「みんなが元気でありますように」等々、それぞれの願い事を書いていました。「先生も」と声をかけると、「お願い事を書かないとだめなんよ」と教えてくれました。
また笹飾りコーナーでは、お父さんも「やりたい」と進んで取り組んでいる姿や自分で三角や細長く切って飾りを作る姿、「あれ、おかしい どう切るの」と何度も挑戦しながら作る姿が見られました。長く輪つなぎにして「見て」と見せてくれたり、貝を作って「かわいい?」と見せてくれたり、いくつもの提灯を作り、飾ったりしていました。
みんなの願いが天に届き、お星様が頑張っている姿を見ていてくれることと思います。今、オリンピックでも頑張った姿が届いた人には、金・銀・銅のメダルをもらっています。銀は、金に良いと書いて銀、銅は、金に同じと書いて銅、どれも同じ重さです。頑張ったからこそ、願いが叶うと嬉しいですよね。
その後、会議室に上がり、七夕料理のそうめん(そうめんを天に見立てて、きゅうりの天の川に、星の人参が二つ、葱の星。その横には、園で採れたかぼちゃの天ぷらとなすの炒め煮。どれもとてもおいしかってようで、お代りをする姿、食べた後、いっぱいになったお腹や空っぽになったお皿を見せてくれました。食べて元気もりもりになって、願い事を書いた笹飾りを持って、帰路につきました。きっとそれぞれの人の心の中に、頑張れば願い事が叶うこと、頑張っていることを見ていてくれている方がいるということなど、みんな一人一人の願いの心の中に種をまき、希望と勇気を持って帰ることができたのではないかと思います。