2009年10月8日 木曜日
今日、年長は砥部焼観光センターに、卒園記念制作、絵皿の絵付けをしに行きました。出発前に5クラス集まって、副園長に話をしてもらいました。「みんな目をつむってー、今から言う事を頭の中で絵に描きながら聞いてね」と言われ、みんな目を閉じて耳を傾けていました。「まっすぐまっすぐ大きな道路を、園バスが走っていきます。ずっとずっと走って、観光センターに着きました。着いたらセンターの人たちが迎えてくれています。そこでする事は」 「あいさつー!!」 「そうしたら、センターの人が「どうぞ」と言って、トントンと階段を上って2階まで案内してくれます。上がったら、大きな机と大人の椅子が並んでいるので、そこに座って足をバタバタせず静かに待っていて下さい。そしたら、先生達がお皿を配ってくれます。センターのおばさんが、描き方を説明して下さいますので静かに聞きましょう。そして、お皿に絵を描きます。絵を描いている途中で間違えても、ぐじゅぐじゅに塗らないようにして下さい。終わったら、静かに待っていて下さい。最後に、砥部焼のお皿を粘土で作る所を見学したり、20万円や何十万円もする壷やお皿がある所を見たりします」と、説明してもらいました。そして、出発!!到着して、元気よく挨拶をして、さっそく案内してもらいました。そこでもう一度センターの方が、お皿を大切に扱う事、絵の具は2色で、茶色の絵の具は焼き上がると青になる事、筆は2本色を混ぜない事を説明して下さいました。一人ひとり自分で考えていた絵を丁寧に描き、できあがった絵を見て、とても満足げにしていました。その後センター内を見学して、粘土からお皿が出来るまでの手順を知り、「すごーい!」と言う声がたくさん聞かれました。商品や展示している壷やお皿に、感動する様子が見られました。
最後に、センターの入口にある大きな岩について説明を受けました。「お皿や壷の一番の元になっているのがこの岩だよ」と教えてもらい、そこでTちゃんが「この岩は、どうやって運んだんですか」とセンターの人に聞くと、「トラックで運んできたんだよ」と教えてもらいました。しかしTちゃんは、トラックにどうやってその岩をのせたのかが気になっていたのでした。そこでもう一度質問した所、大きなユンボで岩を持ち上げてのせた事を聞いて、納得しました。その後、きりん組が最後にとても素敵な話をしてもらいました。砥部焼の元になるこの岩はどこから持ってきたのか質問すると、もう一人のセンターの方が、センターから真正面に見える一番とがっている高い山からとってきた岩だと教えて下さいました。また、センターの入口の柱のオブジェとなっている丸い岩もその山でとれた石なのだそうです。その丸い石は、削ったのではなく、山の中にこのように丸いままあったそうです。それはどうしてかというと、実は、昔はここが海で、その石は波に洗われて丸くなったそうです。そして、ここに飾ってある岩や石が茶色になっているのは、中に鉄分が多く含まれているため、空気に触れてしまう表面がさびて茶色になってしまったのだそうです。表面は茶色だけど、岩を砕くと白くて、粉にして揺すると、鉄は重いので下に沈み、軽い白い粉だけが上に集まるので、その粉だけを使って粘土にするのだそうです。この話を子ども達に伝えなければと、バスの中で話をしました。その話を聞いた子ども達は疑問に思う事がたくさん出て見ました。海だったその水はどこへ行ったんだろう、海だったのに水がなくなって山になったのは恐竜が暴れて壊したからかなそうすると、化石もあるのではないか!恐竜の化石もあるに間違いない!、その水は空に上がったんかな、想像はどんどん広がっていきました。絵皿に絵付けをしただけでなく、砥部焼の原料となる一つの岩から、これだけの話題が広がっていきました。
子ども達は、今までの遊びや活動、絵本やテレビ視聴など直接体験や間接体験、学習してきた知識を重ね合わせて想像を広げ、それをまた絵や制作、遊びの中で創作したり表現したりしていくのです。子ども達の想像の世界に教師も付き合いながら、今日もとても楽しい一日になりました。