2009年9月25日 金曜日
運動会まであと1週間となり、各学年、最後の調整ができるように時間を有効に使って練習しました。連休前にうまくできなかったところをどのようにしていくか考えてきた教師も子ども達も良い緊張感を持って取り組んでいました。そして、競技の中で何を育てたいのか、何が育っていくのか、教師達は再度確認し合いました。
年長組の競技の中には、算数や国語、社会などの要素が沢山含まれています。組体操では、1人から2人、3人、4人、5人をグループ作りをしながら隊形を変えていきます。ここでは、生きていく為の算数が入っています。鼓笛隊は、リズムに合わせて数を繰り返していくことから、自分なりの歩数や距離感を考えながら進めていかなければなりません。また、声に出して1,2,3,4・・・と言うことにより、友達と心や体が合うようになります。人と音と波調を合わせるという気持ちも育ちます。
野球拳は、みんな同じ気持ちで踊る楽しさを味わいます。また、ここにもリズムに合わせる為には、全員が同じリズム感で数を合わせていかなければなりません。30人が1列になり、それが5クラスの列となり、踊りの形になります。1人でも位置がずれると後ろが全てずれていきます。クラスの輪が全体の輪へとつながる素敵な踊りの構成だと思います。このような育ちを見通し日々課題を持って子ども達と向き合うことが私達教師の更なる課題だと思っています。
年少の踊りでも素晴らしい発見がありました。今まで教師が入って踊っていたのですが、途中クラスの大きな円になる時、なかなかうまくいきませんでした。いろいろな方法でやってきましたが、子ども達だけの力を信じて踊ることにしました。そこで、古森先生が今までうまくいかなかったさくら組さんに素敵な話をしてくれました。(もちろん、ひまわり組の子ども達も聞いていましたよ!)それは、2つのAとBチームの円から1つのクラスの円になる時のコツを伝授してくれました。その部分だけ練習してみると、子ども達はすぐ理解して、さっと1つの円になることができました。「2つのまるに魔法をかけると1つのまるになって、魔法のまるになったね!」と古森先生が子ども達に語ると、みんな笑顔で大喜びでした。もちろん、実際に踊ってみると、それは見事な円になっているではありませんか。「今日のさくら組さんはすごかったね!良くできたね!」と褒めてもらっていました。
子ども達を信じてあげること、待ってあげること。今日も教師達は1つ学びました。そして、子ども達の意欲に満ちた顔にまた出会えるようにしたいと思います。