2016年5月10日 火曜日
降水確率100%の今日、いつ降り出すかな?と空とにらめっこしながら戸外の準備をしていると、所持品の始末を終えた子どもたちが「やったー!外で遊べる!」とどんどん裸足になり嬉しそうに出てきました。
昨日も雨だったので遊びたくてうずうずしていた子どもたちは、玉入れやおいかけっこおどりをして体を動かして遊んでいました。年少さんのMくん、Yくんは、大きな水たまりの前でスコップで波を立てたり、水をすくって流したりと、なかなか直接自分の手足で触れることができませんでした。周りのお兄ちゃんお姉ちゃんが汚れるのを気にせず、ダイナミックに遊ぶ姿を見て少しずつ裸足になり…水たまりに入り…手で泥をすくい…最後はどろどろになりながら楽しんでいました。そんな年少さんたちの短時間での動きを感心しながら一緒に遊んでいるとぽつ、ぽつ・・・と雨が降り始めました。そこで子どもたちに「濡れちゃうから屋根の下に行ってー!」と声をかけ、教師は砂場の片付けをしていました。青々と生い茂った藤棚の下で片付けをしていたので、ほとんど濡れなかったのですが、振り返るとびっくり!!どしゃ降りになっていました。砂場にぽつーん…とS先生と二人、取り残されてしまい「どうする・・・走ろうか・・・。」と話していましたが、テラスにいる子どもたちに「たすけてー!」と呼んでみました。すると、園長から傘を受け取った年長のYちゃんとHちゃんが「来たよー!」と言いながらまるでヒーローのように助けに来てくれました。YちゃんとHちゃんが「先生たちは大きいから!」と腕を高く上げ背伸びしながら傘に入れてくれ、テラスまで連れて行ってくれました。そのあとも「いつでも連れて行ってあげる!」と傘を持ってスタンバイする頼もしいYちゃんとHちゃんでした。
テラスで雨宿りをしながら園長が楽しい遊びを教えてくれました。駐車場の竹やぶで拾った竹の子の皮を使ってカチューシャやブレスレットなどのアクセサリーが作れるのです。園長の隣でじっと見ていたCちゃんやSちゃんは手取り足取り園長に教わりながら、カチューシャを作って頭に飾りました。すると、それを見ていたちゅうりっぷ組のSちゃんは、同じものがほしくてたまらなくなりました。しかし、竹の子の皮はなくなってしまいました。しょんぼりしながらそのことを園長に伝えると、その足で一緒に駐車場に竹の子の皮を取りに行ってくれました。そして三つ編みにしてカチューシャを作って「雨に濡れているから乾かしてから頭につけようね。」とゴムをつけずに渡してくれました。Sちゃんはその濡れたカチューシャをしばらくぶんぶんと振った後、「乾いたよ。」と笑顔で持ってきました。「ほしい!」という気持ちを素直に表現できるSちゃんの姿がとっても微笑ましくて、ちょっぴり濡れていたけれど、ゴムを付けて頭に着けてあげました。ちゅうりっぷ組のSちゃんも年長のCちゃんも今日は一日嬉しそうに頭に着けていました。
園長の近くにいたら、楽しいことを教えてもらえる・・・と子どもたちもわかっているようです。私たち教師も、身近なものを遊びに利用できる方法を身に着け、子どもたちに教えてあげたいなと思いました。