2015年6月10日 水曜日
「今日は雨降ってないね」「じゃがいも掘りに行けるね」と子ども達はわくわくしながら登園してきました。すみれ組では、2日に散歩に行った所にじゃがいも掘りに行くことを話していたので、「ヤギのメイちゃんとこ行くんよね」と子ども達の方から話題にしてくれました。出発の時に、年中のお兄さんお姉さんが手を繋いでくれて年少児をリードしてくれました。つい最近まで年少だった子ども達が年少児の手を繋ぎ、声を掛けながら歩いてくれている姿を見て、すごい成長を感じました。
ポンタ農園に着くと、一人ひとり自分が掘るじゃがいもの株の前に座りました。子ども達は、「これが私の!」と言わんばかりにずっと自分の前のじゃがいもの葉っぱを握りしめていました。じゃがいも掘りを始める前に、副園長から話をしてもらいました。まず、「葉っぱをひっぱって抜いたらダメ、優しく手で周りから掘るんだよ」と話してもらい、実際に掘る時も、葉っぱを直接ひっぱる子はおらず、一生懸命掘っていました。話の中で、実際に一つ掘ってみようと言って副園長が掘ってくれて、出てくるじゃがいもを一つひとつ数えていく時、子ども達が楽しく話を聞けるように「このおいもさんは年中さんくらいかな、こっちのはとっても小さいからひよこ組さんかな」と子ども達に合わせて大きさの違いも教えてくれました。その話の時は、「わぁーほんとに小さいね」と子ども達は答えてくれました。数を数えた結果一株に14個ものじゃがいもがついていました。ここで「あれ、子ども達はいっぱいいるのに、誰かいないよ、変だな」と副園長が問いかけてくれ、お母さんいもがいないことに気付きました。そして葉っぱにまぎれてぐしゃっと元気をなくして皮だけになっているお母さんいもを見つけて話をしてくれました。この時、子ども達の表情を見るととても心配そうな顔をしていて、真剣に話を聞く姿がみられました。お母さんいもが頑張ったこと、今までありがとうと言って土に戻すことを話してもらうとうなづき、「ありがとう」と言う姿も見ることができました。
実際に自分達で掘る番になると、優しく手で掘りじゃがいもが少しでも顔を出すと、「じゃがいもあった!」ととても嬉しそうに声を上げていました。掘った後は、みんなで写真を撮り、お土産の入った袋を大事そうに園まで持って帰りました。頑張った後のお弁当はさらにおいしく頂きました。
降園前には、副園長や年長児が採ってきてくれた玉ねぎもお土産にという放送をしてもらい、自分の袋を持って玉ねぎをもらいに行きました。すみれ組のR君は、反対側にいた副園長の近くまで行き、お礼を言うことができていました。帰りのバスの中でも、年少・年中の子ども達が年長児に「玉ねぎありがとう」とお礼を言う姿がみられました。
年長児は、生石農園にじゃがいも掘りに行きました。自分達が年中の時に植えたじゃがいもだったので、愛着があり一生懸命掘っていました。しかし、じゃがいもと玉ねぎは草におおわれていてかくれんぼをしていました。役員さんに大急ぎで草を抜いてもらって何とか掘れましたが、草引き等の世話ができていなかったことが反省です。育てる過程こそ大切にしないといけなかったと思います。収穫する楽しみだけでなく、育てる過程の大変さも子ども達と経験できるように今後していきたいです。