2015年6月9日 火曜日
作品展に向けて、作品作りを進めている子ども達は、作ったり描いたりしていく中で、色々な発見をしています。廃材を使って“鳥の巣”を作っていたT君は、図書館へ行き鳥の図鑑を借りてきて読んでいると、“ペンギン”も鳥の仲間だということに気付きました。「ペンギンは動物園にもおるし、水族館にもおるんよねー。でも、両方におるんは、ペンギンだけや…すごい!!」と感動していました。そして、その場にいた友達もびっくりして「ほんとやー。ペンギンってすごいんやね。」と話していました。そこで、T君は作っている鳥の巣に氷の山をくっつけペンギンも作りました。先週から作り始めて、毎日色々な発見や気付きをしながら、また自分の中でストーリーを考えながら、作っていて出来上がりがとても楽しみです。
先日、“しぜんであそぼ”でみつばちを見たSちゃんは、カレンダーの裏紙に、テレビの中で一番印象に残った場面を描いていました。蜂の巣の六角形が集まったものが印象的だったようで、たくさんの蜂の巣を描いていました。また、自分の絵の具を出してきては、筆をたてながら、一つ一つ色を塗り、時々他の色を組み合わせながら塗っていました。途中で分からなくなると、図鑑を出してきて、蜂の体の模様を描いていました。3日かけて仕上げた絵はとても素敵な出来ばえでした。
今日は、三葉幼稚園に実習に来ている5人の先生の全日実習でした。各クラス子どもに合った内容を副園長にたくさんアドバイスしてもらってドキドキワクワクしながら当日を迎えました。明日が“時の記念日”ということで、ひつじ組ときりん組は時計を作りました。前日に作ることを聞いた子ども達は、イメージを膨らませながら家から廃材を持ってきていました。年齢によって作り方も違っていて、ひつじ組さんは車の時計やうさぎの時計など作っている子がいたり、ストローを使いハトが飛び出すようにしたり、音が鳴る時計を作ったり、誰一人として同じものを作る子はいませんでした。また年長では、穴をあけて、針が動くようにしていたり、振り子時計のような物を作ったり、今までの経験の違いでこんなにも違うのかと本当にびっくりさせられることばかりでした。
またうさぎ組では、かたつむりを作りました。ストローなどで目を作る子もいれば、新聞紙を丸めて剣を作ったり、廃材を切ったりと色々なかたつむりが出来ていました。また、かたつむりの体にしたペットボトルの中に切った紙が入っていて、それは「ごはんたべよんよ。」とただ作るだけではなく色々な発想も見られてとっても楽しかったです。これぞ正に三葉幼稚園の課題活動でその過程と出来上がりはきわめて自由なのです。
らいおん組では、“もうじゅうがりゲーム”で「もうじゅうって何だろう?」から入り、子ども達と考えていきました。絵を描きながらストーリーを作っていて、ライオンとうさぎが戦っている所だったり、ライオンが出てきてびっくりしている所だったり、銃を持った人間が崖に立ち銃でライオンを撃とうとしている所だったり、今にも紙芝居が出来そうな物ばかりで、とっても楽しくなってきました。
年少組のひまわり組では、新聞遊びをしました。新聞紙をちぎる子もいれば、服を作る子、船を折って海を作る子、丸めて玉入れを始める子など、今まで経験したことも取り入れどんどん広げていく様子がとっても楽しかったです。
今回の実習で、私自身も子ども達の“すごさ!!”に改めて驚かされました。
実習生のコメント
今日は、ひつじ組の先生の実習をさせてもらいました。大人では思いつかないような面白い時計を作っていて、驚きの連続でした。鳩時計を作っている子や振り子時計子ども自身の発想から作られる廃材での作品作りというものを大切にしていかなければならないと思いました。貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。(ひつじ組 菅菜々美)
うさぎ組で製作活動をさせて頂いてかたつむりというテーマでもかたつむりのごはんやお布団、お部屋などを作っている様子を見て、子どもの発想力はすごいなと思いました。製作活動の中でたくさん子どもの笑顔も見られたし先生として必要な援助もたくさん学べ、とても良い体験になりました。ありがとうございました。(うさぎ組 曽我部佑衣)
一日先生をやらせてもらう中で「時計作り」を計画しました。子ども達は、廃材をたくさん持って来てくれて、大きいものから小さいものまでたくさんの時計を作ることができました。予定していた時間からではなく、登園してきたら「〇〇の時計を作るんだ。」と言って外でも遊べる中、熱中して作っていました。モールを使い針が動く時計を作ったり、振り子の時計を作ったりして楽しく活動してくれました。自分も子ども達から学ばせてもらい5歳児ならではの、アイディアや技術を見て教師がしてしまわないで見守ることで、考えてすることが出来るのだと思いました。援助のやり過ぎは、子どもの主体性が育たないと言われたことが今日とても実感することができました。ありがとうございました。(きりん組 片岡慎悟)
らいおん組では、もうじゅうがりゲームをしました。初めに、それぞれが思う猛獣を描いてもらいました。発想が豊かで驚きました。ゲームではらいおん組らしく元気で活動することができ、楽しかったです。(らいおん組 松原理奈)
ひまわり組では、新聞遊びをしました。子ども達は新聞にとても興味を持ち、新聞紙を折って船を作ったり、丸めて玉を作ったりしました。中には「海を作りたい」と言う子どもや、作った玉を使って玉入れに発展させる子どもがおり、子どもの想像力の豊かさに驚きそれと同時に勉強にもなりました。子ども達も夢中で遊ぶことができ、私自身もとても充実した時間を過ごせました。(ひまわり組 藤崎 悠有)