幼稚園の日記(ブログ)

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  2015年6月2日 火曜日

最近、駐車場の野菜に年長児と水やりをする機会を多く持っています。子ども達一人ひとりがペットボトルに水を入れて駐車場に行って、ナス、きゅうり、ピーマンなど夏野菜いっぱいの畑に水をあげていると、ぞう組のR君が「ゴクゴク水を飲んでいるよ!」と言いました。自分たちの持っていたペットボトルの水がなくなると、水が入っているジョロを自分たちで持って支え合いながら、ペットボトルに水を入れました。その時です。実っているピーマンの横にとても小さな赤ちゃんピーマンがあることに気がつきました。それをみて子ども達は「かわいい?」と言って笑顔になりました。これから大きくなるのが楽しみです。

さて最近、テラスのあちこちに紫色のとりのうんちが落ちています。「どうして紫色なのかな?」「なんで紫色をしているのかな?」とその疑問を子ども達に投げかけてみることにしました。副園長にヒントをもらい、教師たちが片付けないようにまずはテープでそのうんちを囲むことにしました。するとその様子に気づいてやってきたのは、ひしゃくでホッケーを楽しんでいた年長の男の子達でした。ひしゃくが環境に出た時に興味を持ったこの年長児たち。やはり、よく遊んで、よく気がつく子ども達。さっとテラスに来て「これってなんだろう」「カタツムリのうんちかな?」「何かの実がつぶれたのかな?」と思ったことをどんどん話していました。「あっ!!」とぞう組のR君が走って行ったのは、桜の木の下でした。桜の実がつぶれた色とよく似ていて、手に持ってまたテラスに走ってきました。指についた実と、うんちを並べて「似ているかな???」と比べていました。するとそこに、らいおん組のK君がやってきて、「これも似てる!」とたちあおいの花弁を持ってきて、見せました。

 

子ども達の生活の中で「似てるかな?」「同じかな?」と感じた気持ち、疑問に思ったことが、素直にすぐに言えるのはさすが「三葉の子ども達!!」と感動しました。

そしてAくんが「カタツムリのうんちかな?」とつぶやくと、ひよこ組で飼育しているカタツムリを持って来ました。するとらいおん組の子ども達が図鑑を持ってきて、「ニンジンを食べると、オレンジのうんちをする」と書いてありました。それを見て今度はままごとコーナーへ野菜を取りに行き、カタツムリの容器に入れてみました。すると、みるみるうちにカタツムリ達はたくさん触覚を動かし元気に動き始めました。そしてさらにカタツムリの図鑑を見ていると、カタツムリがつなわたりをすると書いてあるではありませんか!!さっそ糸を準備して、果たしてカタツムリが糸を渡るのか試してみることにしました。しばらく見ていると、カタツムリは、くるっと身体を回して逆さまになってそのまま進み始めたのです。長い目でちょんちょんと周りが安全か確かめながら、ゆっくりゆっくり進んで行きました。子ども達は「おうちが重そう」「サーカスみたいだね!」など言いながら、真剣に応援しながら見ていました。

 

生活の中でふと目をやったり、足をとめてみるとおもしろいことがたくさんあります。教師がいつでも手を出しすぎるのではなく、子どもが自分から気づく力を養えるように、教師も感性を豊かにしてかかわっていきたいと思います。