2015年4月19日 日曜日
ねんどに興味を持っている幼児達は、幼児用ねんどをテーブルに出すと、嬉しそうにテーブルの周りに集まってきます。
2歳児のAちゃん・Bちゃん・Cくんは丸めたねんどを手に取ると、小さくちぎって、ままごとのお弁当箱やお皿の中に入れて料理を作ったり、粘土板の上に1つずつ並べたりしながら遊んでいました。途中で保育士が、小さくちぎったねんどを丸めてみせると、Cくんも自分でちぎった小さいねんどを手に取って、保育士の真似をしながら丸めていました。しかし、なかなか丸くならないで細長くなってしまいます。それでも、Cくんは諦めずに何度も挑戦して、ついにコツをつかみ丸めることが出来ました。そして「おだんごできた」と嬉しそうに見せてくれました。その姿を見た、Aちゃん・Dちゃん・Eちゃんも「こうするの?」と保育士に聞きながら、おだんごを作ったり、長細くなったものを蛇に見たてたりして遊んでいました。
丸めたり、ちぎったりして遊んでいた幼児達は、そのうち、ねんど用ナイフや型抜きがある事に気付きました。それを手にしたものの、その使い方がわからず考えていました。そこで、保育士が使ってみせると。見よう見まねで型を押して、クッキーを作ったり、薄く伸ばしたねんどの上に小さくちぎったねんどを置いたりして、自分でイメージをふくらませて遊びを広げていました。
これまでは、ねんどをちぎって、お皿に盛りつけるだけだった遊びが、道具を作ったり、お友達の作ったものを見たりすることで、それを応用し遊びを広げていくのです。幼児達は、どんな小さな変化や出来事にも気付いたり感じたり、関わったりしながら想像性や生きるための知恵を蓄えていくのだと思います。