2009年5月14日 木曜日
年長児が作った手作りのこいのぼりが飾られ、テントも並びいよいよ親子運動会が近づいてきたと、園全体が盛り上がっています。また、昨日子ども達から出てきたスタンプコーナーも、今日は教師がスタンプを押し易いように下敷きを工夫したことで、更にたくさんの子ども達が野菜の切り口をスタンプしてデザインしていくなど発展が見られています。野菜の形を活かしてミッキーマウスや花を作る年長児。「ギュー!ギュー!」と言いながら形を押すことを楽しむ年少児。年齢に応じた楽しみ方も見られました。
今日、更に盛り上がったのは”色水コーナー”でした。昨日、N先生のお父さんが作ったレモンをもらった古森先生は、N先生に「ぜひ、このレモンを色水コーナーに使いたい。」と伝えました。そして、今日、いつものように花をすり潰して色水を作っている子ども達の所にN先生はレモンを持って来て、古森先生に何のためにどのように使うのか尋ねました。そして、古森先生が伝えた使い方は”色水のマジック”でした。紫色の色水にレモンの汁を入れると、みるみるうちに鮮やかな赤色に変わったのです。それを見た子ども達や教師はとても驚いて、感心するばかりでした。他にも黄色はオレンジに変わるなど、子ども達は色が変わる不思議を楽しんでいました。教師達も今、色々な科学を感動して体験し、今更ながら学校の授業の意味を振り返る毎日です。また、フリースクールなどでこんな楽しい科学に触れていきたいと思います。
今日はたんぽぽ組で嬉しい出来事がありました。最近、たんぽぽ組の子ども達はダンゴムシや青虫など、小さな虫に興味を持って飼育する姿が見られています。昨日のことです。ダンゴムシ捕りが盛んになったので、NHKの「しぜんとあそぼ」のDVDを見ることにしました。そのなかで、ダンゴムシが食べる物を知ったり、脱皮をする理由、なぜ団子のように丸くなるのかなど、子ども達はそれぞれに気づくことができたようです。いつも泣いて登園していたYくんが、今日は家からヨーグルトのカップを持って来て、「今日もダンゴムシ捕るんよ。」と戸外へ出ていきました。しばらくして覗いてみると、カップの中にはダンゴムシが2匹入っていました。しかし、ダンゴムシが食べる物は入っていません。
「Yくん。ダンゴムシって何食べるん?」と聞くと、「葉っぱを食べるんよ。」と言うので、私は近くの落ちていた緑の葉っぱを渡しました。「違うんよ。茶色の葉っぱなんよ。」とYくんは言って茶色になって枯れた小さな葉っぱを入れたのでした。「そういえば、昨日見たDVDでダンゴムシが枯葉をバリバリ食べていたな・・・。Yくんは、ちゃんと見ていたんだなぁ!!」と、私は嬉しくなりました。今日、Yくんはたんぽぽ組のダンゴムシ博士になって、友達の手を引いてダンゴムシを一緒に探してあげる姿が見られました。
今、園内にはイチゴをはじめとする果物や野菜、草花などの植物やダンゴムシや青虫などの小動物が多くいます。育てた果物や野菜は収穫して、ただ食べるだけではなく、”どのようにしてイチゴが実るのか?”、”イチゴが実るまでには、蜂の力も必要なこと。反対に実ったイチゴを食べて生きている虫がいること。”、”イチゴの実を守るためには、どうしたらいいのか?”、”イチゴを守るために害を与える虫はどうするのか?”など、たくさんの命のめぐり合わせの中で生きることや動植物の命の尊さについて子ども達と一緒に考えていきたいと思います。