2014年9月18日 木曜日
最近、くま組では運動会の練習の合間をみて、廃材遊びをよくしています。運動会の組体操のグループ等で仲良くなったことで、今までは男の子達が中心となっていた遊びに女の子達が入るようになりました。毎日こつこつと作っているのはピタゴラ装置でした。ラップの芯を半分に切ってつないで、球が転がる道を作ると、上手く転がるように廃材を積み重ねて高さや傾斜を調整して工夫しながら作っていました。そこに女の子達が加わるとピタゴラ装置の周りに家やお風呂等ができてきて、街のイメージが広がってきました。限られた時間の中でも、自分達のしたい遊びを見つけてお互いを認め合いながら満足な生活を送っている子ども達の姿に、夏休みを終えて一回り大きく成長していることを感じることができました。
今日は、悲しいお知らせがありました。園内で育てていた稲が枯れていたのです。全クラスの子ども達が集まって、「なぜ枯れてしまったのか?」副園長と考えていきました。まず、枯れてしまった原因は、水が全くなかったことでした。園内の稲はバケツやプラスチックの容器の中で栽培しているため、どこからも水を得ることができなくなった稲は枯れるしかなかったのです。乾ききったバケツの中の土を出してみると、根を隅々まで張り巡らせている様子がよくわかりました。白く乾いた土の塊を見て、「可哀そうなことをしてしまった。」と子ども達は感じたようでした。枯れた稲の中には、まだ緑色の稲もあったので、水をあげて様子をみるか、このまま刈ってしまうか多数決をとることにしました。すると、子ども達からは「水をあげて様子をみる。」という意見が多く出ました。子ども達と今後の稲の様子を観察していきたいと思います。
くじら組とぞう組は、歩風里とケアフル竹原を訪問しました。そら豆音頭を踊ったり、歌や手遊びをしたりして楽しんだ後、一人ひとりが夏休みに楽しかった思い出を絵に描いて発表して、お年寄りに大変喜ばれました。そして、お土産を園に持ち帰ると、幼稚園のみんなで分け合うことにしました。各クラスに持っていくと、事務所の副園長や事務員さんにも「みんなで分けてください。」と言って持って行きました。そこで副園長は、「みんなで分けるって誰の事?」と聞きました。事務所には3人いるので、平等に分けるためにはどうすればいいか、かなり考えたようでした。その中で、1つの物を3つに分けることが難しく、4つに分けるのは簡単なことを話したそうです。手紙を折った時の経験がここで生きていることに驚かされました。ちょっとしたきっかけ作りが、子ども達の頭を働かせる楽しい時間になることも忘れないでおきたいと思います。