幼稚園の日記(ブログ)

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  2009年3月23日 月曜日

 今日は、今年度最後の登園日でした。登園してきた子ども達は、何やらニコニコしていました。「今日は、新しいクラスわかるんやろ?」と楽しみにしていたのです。また、今日は今のクラスで過ごす最後の日でもありました。クラスのみんなが揃うと、新しいクラスの名札を配りました。友達とお互いの名札を見合いながら進級することや来年も同じクラスになれることを喜んでいました。しかし、クラスの中には、転園したり、一人で新しいクラスに進級する友達もいます。たんぽぽ組のRくんは、東京に転園することが決まっていました。そのことを教師がクラスのみんなに話している時、友達のYくんがRくんの肩を抱きながら、「頑張るんよ!」と優しく声を掛けたのです。たった4歳の子どもに、このような人を思いやる優しい気持ちが育っているのだと驚き、感動させられました。

 全クラスが揃ったところで。平成20年度の終園式が始まりました。古森先生から「春休みが終わったら、違うクラスになるから今日は、みんな仲良しで帰ってね。」と話がありました。そして、アルバムを持ってきた古森先生は、「今日でクラスの名札ともお別れになるね。進級写真のところに名札を貼ってみて!ほら、素敵でしょ!」と見せてくれました。今日の帰りのバスでのことです。名札の話をしっかりと聞いていた年少児のAちゃんは、バスが停留所で時間を待っている間にアルバムを開いて名札を貼っていました。そして、名札を貼り終えた進級写真のページを嬉しそうに見ていたのでした。

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”今のクラスとはお別れするけれど、また新しいクラスになってもみんなで遊べるから寂しくないよ”という思いを込めた古森先生の発案で、みんなで楽しくお引越しゲームを歌って踊りました。また、お世話になった先生達とのお別れもしました。「先生達は、いつでも三葉幼稚園のいろいろなところからみんなのことを見守っているよ!」という古森先生の話に、子ども達も安心してにっこりした表情でお別れすることができました。

 終園式が終わってから、ぺんぎん組では大好きな手遊びをしたり、踊りを踊ったりしてぺんぎん組最後の楽しい時間を過ごしました。そして、子ども達一人一人に声を掛けながらさよならの握手をしていくと、子どもから「先生、また一緒に遊ぼうね!」「年長になっても頑張ります!」という言葉が返ってきました。私は心の底から、「幸せ者だな」と感じさせられました。

 1年間を通して、本当に色々なことを子ども達から学び、たくさんの感動をもらいました。こんなに素敵な子ども達に出会えたことに感謝したいと思います。また、子ども達に良き園生活を送ってもらえるように教職員一同頑張っていきたいと思います。来年度もよろしくお願いします。 

  くじらぐみの自慢 「くじらパワー!!」

 ドキドキで始まったくじら組。4月の頃は私の言葉がけが悪く、「先生どうやってするん?」「できんけんやって!」と自分で考えてするということができない子どもたちにどうすればいいか悩んでいました。すると、その度に古森先生がきてくれて話をしてくれました。古森先生の話になると、目が変わり「次は何を言うんだろう?何を教えてくれるんだろう?」と興味を持って聞いて理解しようとする姿がみられました。それからも、古森先生は年長のどのクラスよりもくじら組を気にして声をかけてくれました。そうして少しずつ「先生!先生!」ということが少なくなってきた秋。大変感動することがありました。それは運動会のことです。

 運動会の1か月ほど前にTくんが足を骨折してしまいました。私はTくんは運動会に参加できないと決めつけていました。しかし、毎日見学のTくんの前に古森先生がすっと行き、「運動会出たい?」と聞いたのです。するとTくんは力強く「出たい!」と答えました。そして、松葉杖ついているTくんも参加することになりました。そのことをTくんに伝えると、全員が「やったー!」と飛び跳ねて喜びました。それから特訓が始りました。自然とみんながTくんのそばに集まり、何度も何度もリレーをしました。松葉杖をついたTくんは半周走り残りの半分を走る友達も決めました。勝つためには一人ひとりがTくんの分まで走らなければなりません。当然みんなの表情が変わり意欲も高まっていきました。一方、Tくんの頑張りもすごいものがありました。松葉杖をついて、何度も何度も半周走る練習を繰り返すTくん、脇の下は赤くなって痛そうでした。「Tくん大丈夫?無理したらだめだよ!」と言うと、「大丈夫!痛いけどもっとやりたい。それに、幼稚園には足の動かない友達も頑張っているんだから僕も頑張らんといかんのよ。」と答えてくれました。三葉幼稚園には足が不自由で車いすの子もいます。その子たちが頑張っているところを見たり、かかわったりすることで、Tくんのように感じてくれていたということをとても嬉しく思いました。そして、Tくんのために練習をしたくじら組。「仲間のために!仲間と一緒!」気持ちが一つになった時のパワーは子どもたちの底力お感じました。

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 そして、くじら組の集大成は何といっても発表会でした。これも今考えると、自分の子どもの心をつかんだ劇の構成不足だったのですが、リハーサルでは意識が低く、セリフを忘れてしまったり、移動を忘れてしまったりしていました。その様子をみた古森先生は「楽器を使ってみたら。踊りを変えてみよう。」と課題を与えてくれました。それまで、練習した過程でもみんなが覚えるまでに下り坂になりダラダラになってしまっていたのが課題をもらったことで子どもたちの目が変わり1日のうちに今までとは違うクラスなのではないかと思えるような劇になていました。今年1年間、私は子どもたちを引っ張るのではなく、子どもの興味関心を知ってヒントを与え背中を押すことの大切さを学び、子どもたちは古森先生からたくさんのことを教えてもらったくじら組!!古森先生から教えてもらったことを自慢、そして自信として頑張っていってほしいと思います。くじら組のみんなのやる気になった時のパワーは1番です。これからもそのパワーで小学校でも活躍することを期待しています。