2014年6月25日 水曜日
梅雨の中の晴れ間の今日、登園してくる子ども達は、自分達で田植えをした泥舟やバケツの田んぼの中を毎日、覗いていました。するとそこには、小さなカブトエビの姿がありました。ひつじ組のY君は、「先生、おったよ」とカブトエビを発見したことを喜んでいました。子ども達は、明日から田んぼを覗く楽しみがまた増えました。
一方、砂場では、りす組の女児が中心となって山作りをしていました。「すごいね、みんなで山を作っているの?」と声を掛けるとMちゃんが「ここに大きな山を作るんよ、みんなで力を合わせて作るんよ。」と張り切って言いました。その言葉を聞いたひつじ組のSちゃんは、「ここに穴を掘って水を溜めよう」Oちゃんは、「穴が出来たらりすさんの山とつなげよう」と言いました。はじめは、数人でしていた、山作りや穴作りは、いつの間にか沢山の子ども達が集まって進めていました。子ども達と一緒に山作りを進めていると色々な声が沢山、聞かれ私もとても嬉しくなりました。Mちゃんは、スコップで一生懸命、水路作りをしていましたが思うように水が流れず「どうしても水が流れん、なんでやろう」と考えました。するとR君が「そこは、斜めになるように掘ったらいいんよ」と声を掛けました。早速、斜めに掘ると水が流れ始め、みんなで「ヤッター」と大喜びです。そんな声を聞きながら、色々な所で水路作りが始まり、水路を作る人、水を汲んで流す人、パイプをつないで新しい道を作る人等、いつの間にか役割分担が出来ました。それを見ていたひつじ組のT君は、「すごーい、砂場がすごすぎる」と驚き、仲良しの友達を呼んできて「見て、砂場が面白いんよ」と説明していました。いつの間にか砂場の周りには、大勢の子ども達が集まってきました。すると山作りをしていたR君が「ここをやまびこむらにしよう」と提案しました。友達からも「そうしよう」と賛同してもらい、こうして出来た「やまびこむら」は、みんなの大切な場所になりました。
子ども達の遊んでいる姿を見ているとここは、小さな社会です。情報交換をしたり、人間関係を確立したりと学びの多い場になっていました。遊びの中で子ども達は、沢山のことを学んでいます。又、友達とかかわりながら刺激を受け合い、色々な方向へ発展させています。子ども達の遊びを見ると副園長の「遊びは科学」という言葉が頭をよぎりました。教師が一番の環境になるので私自身が責任を持って一日、一日の保育を大切にしたいと思います。