2013年9月14日 土曜日
朝、窓の外から「おはよう」と元気に挨拶しながら登園してくる幼児や窓から顔を出して迎えている保育士と目が合うと恥ずかしそうに手を振る幼児がいつもの笑顔で部屋の中に入ってきます。
ちょっと元気がないかなと思う子も「お外に行こう」と声をかけると目を輝かせます。そして一人ずつ名前を呼ばれるのをわくわくしながら待っています。名まえを呼ばれると自分でロッカーから帽子を取り出してきてかぶろうとします。なかには自分のロッカーが高いので一生懸命背伸びをして取っている幼児もいます。まだ上手にかぶれないAちゃんも帽子のつばが後ろ向きになっていても自分でかぶれたと得意そうな表情です。自分では帽子をかぶれないBくんは保育士のところまでやってきてかぶせてもらうのを待っています。そして帽子をかぶせてもらうとやっと一安心。みんなで戸外に出ると目ざす所は砂場です。かごの中から自分の使いたい道具を物色して持ってくると砂場に座って遊び始めます。以前は一人ひとりが思い思いの場所で遊んでいた幼児達も今は同じところに座って遊ぶ姿も見られます。友達の使っているおもちゃが欲しい時は「貸して」という言葉も出るようになってきました。時には取り合いになってしまうけれど、声をかけると「どうぞ」と貸し借りもできるようになりました。月齢の小さいCくんは初めてスコップを持ちました。それを砂につっこんで持ち上げるとスコップの中に砂が入り、不思議そうに見ていました。やがて遊びの持続ができない月齢の小さい子ども達は砂場のあちらこちらで思い思いに自分の場所を見つけて散らばって遊び始めるのも幼児の特色です。
砂場には幼稚園児の作った大きな山や小さな山があり、そこを登ったり降りたりして遊ぶことができるのも幼稚園内の地域保育所ならではだと思います。幼児達ではできない山づくりも近くで作っている様子を見たり、できた山を見たりすることで今度は自分も作ってみようという意欲につながっていきます。子ども達を見ていると子どもは環境に育てられることがよく分かります。