2013年4月23日 火曜日
バスから降りてくると、年長児と手を繋いで部屋に入り、「おねえちゃん、ありがとう♪また、遊ぼうね。」と、とても嬉しそうに手を振る年少児も、自分でシール帳にシールを貼ったり、カバンに片付けたりできるようになりました。園生活にも慣れ、自分の好きな遊びをして楽しく過ごしています。
昨日、年少児はカゴメから送ってきたトマトの凜々子の苗を植え、各クラスの表示もつけて「毎日みんなで水やりをしようね。」と約束をして帰りました。その約束を覚えていた子ども達は、今朝は登園した子から凜々子を見に行くと、砂場へ走って行って棚からジョロを持って戻ってきました。そして、「リリコちゃん。おはよう♪大きくなってね。」と話し掛けながらたっぷり水をあげていました。すると、凜々子の葉っぱに虫の幼虫がついているのに気付き、「リリコが食べられたらいかんけん、のけとって。」と教師に言って来ました。よく観察して、よく世話をしていて、とても嬉しかったです。美味しい凜々子ができるまで、子ども達と生長を楽しみに世話をしたいと思います。
トマトだけでなく、幼稚園にはイチゴやびわも生長しています。イチゴの白い花が咲き、実もなって少しずつ色づき始めて、そろそろ食べ頃になってきています。ところが、美味しそうな匂いに誘われて、ダンゴ虫がイチゴのところに集まってきて、ところどころに穴があいたイチゴも見られるようになりました。そこで、今日はみんなで集まって副園長にイチゴの生長について話を聞きました。白い花が咲くと甘い蜜を探してやってきた蜂が、体に花粉の化粧をして、次の花のところに飛んでいきます。そして、そこでさっきの花粉で化粧してあげると、その花はイチゴになるという話を子ども達は真剣に聞いていました。今、赤くなっているイチゴを数えてみると17個ありました。しかし、中には太陽が当たっていないところは白いままのものや、ダンゴ虫に食べられてしまっているものもありました。そこで、明日からはダンゴ虫や蟻、鳥に食べられる前にみんなで採って分けて食べることにしました。その後、どうすると虫に食べられないかな。と考えてびわの葉をイチゴの下に敷いていきました。
今日採れた17個のイチゴは360人で分けて食べました。みんなで分けたので、本当に少しずつでしたが「甘いね。」「美味しいね。」と、言いながらとても喜んで食べていました。小さなイチゴのかけらを舌にのせると、甘い香りと甘酸っぱい味が口の中に広がり、みんなとても幸せそうに見えました。少しだからこそ味わえる感覚です。年長児達はこのささやかな幸せに心を込めて、イチゴや蜂さんにも「ありがとう♪」を言っていました。冬に花が咲き、赤い実をつけているびわが黄色く色がつくのも楽しみです。園庭にある植物にも興味を持って見ていきたいと思います。