2008年11月22日 土曜日
今日のフリースクールでは、「柿」をテーマに、縄をなう所から自分たちで体験していき、「干し柿」を作っていきました。好例の教師の劇では、「甘柿」と「しぶ柿」の違いや、しぶ柿を甘くする方法を説明していったのですが、以前、園でも経験のある子どもたちは、「干し柿にしたらいい。」とか、「皮をむがんといかん。」などと、手を挙げる姿も見られました。
みなさんは、「干し柿」の作り方を知っていますか?ここで作り方を教えたいと思います。 まず、しぶ柿のついた枝をT字になるように切ります。 次に、ヘタと枝を残して、できるだけ長く皮をむいていきます。(皮も食べれます。) 縄をなっていきます。長さは干し柿の数に応じて変えて下さい。 柿のT字になった枝を縄にはさみ込みます。(この時、長い皮は一緒にわらにつるしておきます。) 雨の当たらない、のき下などに吊るしたまま干して、時々手でもんで実をやわらかくします。 約2週間で食べられます。(押さえると、中心まで柔らくなったら食べごろです。) 今回参加して下さった保護者の方も、「干し柿作るのは初めて!」という方が多く、とても興味を持って取り組んで下さいました。特に、縄をなうコーナーでは、何度も何度もほどき直し、むきになって、子どもより真剣な姿も見られました。わらとわらをねじると同時に、手のひらでもねじっていくのが難しいようです。その横で、悠々と、「サッサッ。」と縄をなっていくぞう組のTちゃんの姿は、とても頼もしく見えました。他にも、保護者の手を借りずに、自分1人で皮をむいていた年少さん。皮を分厚くむいて、残って小さくなった柿を嬉しそうに見せてくれる姿は、とてもほほえましく思いました。親子で苦戦しながらも作る姿は、とてもあたたかくて、きっと甘くておいしい干し柿ができることでしょう。
そうしている間に、熟したしぶ柿を見つけた古森先生が、手で皮をむいて、「これ甘いのよ。」と言って、口へ入れてくれたのですが、思わず「甘い。」と言ってしまう程甘くて驚きました。今までしぶ柿を食べた事がなかったので、今朝、興味本位で熟していないしぶ柿を少しかじってみたのですが、舌がヒリヒリするほどしぶかった柿が、日光に当てるだけでこんなに甘くなるなんて思っていませんでした。お日様のパワーに今日は又驚かされました。「この柿もみんなにも食べてもらいたいね。」ということで、帰りに、「甘柿」 「干し柿」 「熟したしぶ柿」を並べて試食をしてもらいました。熟したしぶ柿を食べた保護者の中には、「どうやって作るんですか?初めてしぶ柿を干し柿以外の方法で食べましたが、おいしいですね。」などと言う声も聞かれました。
今日から約2週間。12月の6日辺りで、干し柿が食べられそうなので、毎日楽しみです。今日は家族の人数分の干し柿を持ち帰って頂きました。ご家庭で約2週間、テラスや軒先で見守ったり、時には手を加えておいしい干し柿にして下さい。