2008年11月13日 木曜日
作品展に向けてほとんどの作品が完成し展示も見通しがたってきました。
明日からはいよいよ戸外にテントを張ります。そのための準備を子ども達と一緒にしようという計画をたてました。 まずは稲木に干していた稲を片付けるため、残っていたお米を全部脱穀しました。 年長さんに声をかけると何人か集まってきて割り箸で穂をはさんですべらせ上手に落としていきました。 稲がすっかりなくなった稲木は子ども達が寄ってきてぶら下がったり、抱きついたり、登ったりして遊び始めました。 その手触りは温かくて何でも遊びの道具にしてしまう三葉っ子たちは楽しそうな笑顔にあふれていました。そしてS君はぶら下がった時の鉄棒との感触の違いを「なんだかきもちがいい」と楽しそうにいいました。
一方、泥だんごのコーナーは今日も大賑わいで、ひよこ組から年長組まで異年齢児が同じ場所でおだんご作りを楽しんでいました。 夏の間は風の通るままごとや水に触れる砂場に集まっていた子ども達が寒くなるとぽかぽかと日が差し込む泥場がたまり場になっていることに気づきました。 肌で寒暖を感じ、心地よい自然を感じる場所に集まってくる子ども達の感覚に驚かされます。
片付けの時間になると「イカのおすし」や「もったいないソング」の曲がかかり今日は全園児で踊ってみました。 踊り終わると古森先生から「明日からテントを出してお母さん達のバザーや先生達のお店を作ります。みんなのお部屋もお客さんが入れるようにきれいにしよう。何を片付けて何を置いておくのか自分達で考えて準備をしましょう」と呼びかけてもらいました。 年長児は園庭を整理することになりました。話を理解した年長児たちの動きは見事でした。昨年のバザーや運動会の準備を覚えていたのです。 5クラスがさっと分かれて、つりかん、砂場、ドームなどの遊具から台まであっという間に片付き網まで張っていきました。
重たい遊具も大勢の子ども達が力を合わせて持ち上げ移動しながら「これ動かさんといかんやろ!」と言っては次々と動いていく姿に自分達で準備をしようという意欲を感じました。 くじら組のK君はほうきを手に取ると事務所前からプールまでずっと掃き続けてテラスの前をきれいにしてくれました。 誰一人手をぬいたり他のことをする子は見られず、全員が自分の思いをもって「仕事やらなくちゃ!」という一生懸命な姿に年長の担任はとても感動を受けました。
今日、年長児達の大人顔負けの気づきと動きを見た時、5歳児の育ちの大きさを実感しこれからもさらに生きる力を付けていく保育を続けていきたいと思いました。