2012年12月1日 土曜日
秋も終わりに近づいた今日この頃、一段と朝夕 寒くなってきました。園庭の桜の赤い葉っぱやいちょうの黄色い葉っぱが風に吹かれて舞い散って まるで落ち葉のじゅうたんのように敷きつめられ、そこで子ども達が嬉しそうに遊ぶ姿がみられます。
ぴよぴよの子ども達は、今、盛んに『大きな栗の木の下で』や『どんぐりころころ』『まつぼっくり』の歌を歌っています。『大きな栗の下の下で』の曲が流れると、すぐに近くの友達とペアになり踊り始めます。また、『どんぐりころころ』がかかると保育士が作ったペープサート用の絵のどんぐりを指さして嬉しそうに語りかけます。そして、『まつぼっくり』の伴奏を弾くと まつぼっくりが入っている入れ物から まつぼっくりを取り出してオルガンの上に並ん始めます。日頃、親しんでいる歌の歌詞から実物や実体験をイメージし重ね合わせて楽しむ姿に1つ1つ確実に知恵として貯えていく発達の姿を見る思いがしています。
火曜日の登園後の室内遊びで急に思いたったようにSちゃんが入れ物からまつぼっくりを1ヶ取ると「まつぼっくりが…」と歌い始め「ころころ ころころ」とかいぐりをして歌っているかわいい姿を見ることができました。まつぼっくりが入っている入れ物には、Dくんのおじいちゃんが持って来て下さった大きなどんぐりも入っています。月齢の低い子が口に入れてはいけないと出していなかったのですが、まつぼっくりと大きめのどんぐりだったので出してみることにしました。それを見た子ども達は、たくさんのどんぐりに興味を持って「どんぐり!?」「まつぼっくり!?」と尋ねるように首をかしげながら「これ、でっかい!」と大きいどんぐりを箱から廃材の容器に取り出し、1つ1つ入れていました。また、Sちゃんは枝のついたどんぐりを見つけると、机から少し離れた所で不思議そうにじっと立って見ていました。どんぐりに興味をもった子ども達が集まってきて、所狭しと思い思いにどんぐりを容器に入れて遊んでいました。Yくんは、廃材の容器に入れて振って音を鳴らして楽しむ姿がみられました。
戸外では花壇の中にまつぼっくりが落ちているのに気が付いた子ども達が「ここにもあった!」と嬉しそうに指差して知らせていました。「まつぼっくりは、松の木になっていて落ちてくるんだよ」と話すと、松の木を見上げまつぼっくりを見つけ「あった!」とAちゃんが友達にも教えていました。花壇のまつぼっくりをとって渡すとYくんは近くにあったお弁当箱に入れ、松葉や葉っぱを入れ、「お弁当!」と見せてくれました。すると、近くにいた2歳児3名が「これっくらいの おべんとうばこに…」と手振りをつけながら嬉しそうに歌い始め、とても驚きました。絵本や手遊びで『おべんとうばこのうた』はして楽しんでいますが、友達が作った『おべんとう』から『おべんとうばこのうた』を連想したのです。また、きれいな葉っぱをたくさん集めて、ざるに砂を入れてままごとをしていた1歳児のYちゃんに渡すと自分でもたくさん拾って入れて振って遊び始めました。幼稚園のお兄さん、お姉さんを見ながら遊んでいるので、自然物を使っての遊びも1、2歳児なりに見よう見まねで楽しむ姿がみられます。異年齢児の中で遊んだり遊ぶ様子を見たりして受ける刺激は、乳幼児にとっても環境として発達を助ける要素になると感じています。