2012年10月19日 金曜日
「先生、あしたはおきゃくさんがくるんよね!」昨日、降園前に部屋を綺麗に掃除して自分達の遊びの続きが出来るように準備していた子ども達は登園してくるとすぐに戸外で遊び始めました。 今日は放送教育研究大会四国大会の事前研修会のために県下各地から、幼稚園、保育所、NHK放送局の方々を迎えての公開保育の日でした。年中、年少組の青コースとひよこ組は預かりの子ども達以外はお休みでしたが、年長5クラスと年中、年少組の赤コースの子ども達は今週から始まった遊びを今日までに次々と発展させながら今日も楽しく遊んでいました。
さくら組では登園した順に食べ物作りが始まり他園の先生方が来られた時には「いらっしゃいませ!」と大きな声で呼び込む子どもも出てきて思い思いに作ったり、お客さんをまき込んで食べ物屋さんごっこをしたりしていました。ふと見るとY君は一人机で絵を描いていて、何だろう?と思っているとそれはメニュー表でした。フライドチキン、ジュース、スイカ、きゅうり巻きなどを自分の自由画帳に描いて部屋に来たお客さんに「どれにしますか?」と聞いてまわっていました。こつこつと食べ物を作っている子、タンブリン、鈴を鳴らしてお客さんを呼び込んでいる子、それぞれ自分の役割やしたいことを見つけて楽しんでいました。
年長児の「お店やピタゴラスゆうえんちがはじまります。」の放送がかかると嬉しそうに「お店にいきたい!」と言っていました。しかし、いざお店に行こうとした時、「お金がない!」ということであわてているとK君が昨日みつば銀行から発行されたキャッシュカードを持っているということで一枚のカードで皆の分にのお金を引き出してもらうことにしました。今日もお買いものコーナーでは沢山呼びかけてもらって、お買いものを楽しむことができました。
年中児の段ボール迷路の街ではおうちの中がじゅうたん敷きになってそこがお店(洋服屋さん)やカフェになり、うさぎ組の電車が行き来してお客さんを乗せて走ったり、降ろしたり忙しく動きまわっていました。来園された先生方からは年中児が段ボールカッターを使って自分で切っているのを見て驚いていたようですが、安全面に注意しながら今まで積み重ねた経験を生かして技術的にも使えることを説明すると感心されていました。
年長児のピタゴラ遊園地は今日、戸外でも遊びが始まりトイをつないでいく時に、高さを調節するために砂を掘って埋め込んで足場を作ったり、室内のピタゴラでも短い時はつないで高さを調節して作ったりするという新たな工夫も見られました。砂場で見つけてきたフライパンはビー玉がまわって跳ねるとカーンと音がすることを確かめて喜んでいました。
お店やさんごっこは大人のお客さんを接待するということで、いつもにも増してやりとりがそこここで交わされ、ブラックコーヒーやイカ入りお好み焼きなど予想外の注文にも一生懸命に考えて応えている姿が見られました。
青コースの預かりの子ども達はDVD「にわのいきもの」を見て園庭や周辺に散策に行きコオロギを捕まえましたがオスメスの区別をどこで見るのかということになり、図書室へ行って調べていました。
運動会後もいきいきと活動する子ども達に毎日感動をもらって保育がこんなに楽しいものなんだと実感しました。この一週間の活動は、また次の活動への意欲へ子どもも教師もつながっていく力になりました。