幼稚園の日記(ブログ)

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  2012年9月6日 木曜日

たんぽぽ組の前のテラスで、子どもたちが大勢しゃがみ込んで何やら騒いでいました。近寄ってみると、パンのクズが蟻の穴の入り口をふさいで、蟻たちが右往左往していました。「どこからパンを持ってきたのかしらねぇ。」と言ってみんなでその様子をしばらく眺めていました。コンクリートの隙間に出たり入ったりしている蟻たち。「この中が蟻の巣なのかな。」と見ながら、中はどうなっているのか不思議そうに目を細めて見ていました。そこで、副園長がある秘密兵器を持ってきてくれました。その名も、『アリのす観察キット』!先日Gakkenさんから頂いたすぐれものです。蟻を捕まえて入れておくと、蟻の巣ができる様子や地中の中での蟻の姿が見られるというのです。さっそく蟻を捕まえようと、捕獲用カプセルを仕掛けますが、なかなか入ってくれません。今日も登園を渋っていたうさぎ組のA君がいつの間にかアリ隊長になって動いていました。「あっちの土のある所に置いたらどうだろう。」「エサを中に入れないと!」などと、みんなであれこれ考えて、事務所横の花壇に設置しました。すると、みるみるうちに蟻が集まってきて、子どもたちも大興奮。気が付いたら中のエサを奪って逃げていく蟻の姿も・・・。B君があわててふたを閉めて、手でおおいながら観察キットの所まで走って行って、入れました。一方、それを知って集まってきた年長児たちが、テラスで部品の組立てや水を入れるのはどうするかでこちらも試行錯誤していました。みんなで協力して、なんとか完成しました。「あ!蟻が入っていったよ。」と、食い入るように見つめながら、観察していたC君。でも、蟻が小さくてなかなか蟻が通った道が見えにくかったので、今度は大きな蟻を捕まえにいかないと、と思った子どもたちです。今後、どんな蟻の王国ができるのか楽しみです。登園を渋っていたアリ隊長のA君も、いつの間にか友達とかかわっていました。

それから、年少組の子どもたちは園庭で運動会の踊りをしました。今年の踊りは『元気一番!テーゲー』。沖縄民謡風で、とてもノリのいい曲です。『テーゲー』という言葉は、沖縄の言葉で[適当/気にしない]という意味です。曲中の「テーゲーテーゲー♪」というフレーズに合わせて手を大きく動かして、気にしない、気にしなーい。かけっこでこけちゃっても気にしない、気にしなーい。先生に怒られちゃっても気にしない、気にしなーい。気にしなーいの振りつけを覚えて陽気に踊る年少さん。入退場も、『ハイサイおじさん』の曲に合わせて手をぐるぐるまわしながら移動する事になり、子どもたちもケラケラ笑いながら走っていました。しかし、目的の場所に着くと、ぴたっと止まってしまったたんぽぽ組さん。そこへ副園長がやって来て、「どこでもいいからついておいでー。」と言って走り出すと、キャーキャー嬉しそうに踊りながら追いかけて、みんな笑顔になりました。ちょっとした遊びも取り入れながら、これからも楽しく踊りを覚えていきたいと思います。

ここで、三葉ニュースです!なんと、数週間ほど前に、またまたうさぎの赤ちゃんが生まれました。4匹生まれたのですが、残念ながら1匹は調子が悪く、今朝命をひきとってしまいました。くま組さんに声をかけると、「かわいそう。」「ゆっくり眠ってね。」と言って見ていました。一緒に埋めに行くと、「どこで眠っているか分からないからお墓を作ろう。」と言って、お部屋に帰って作っていました。「うさぎさん、天国に行けたらいいね。」と話しながら、命の尊さを感じ、冥福を祈った子どもたちでした。プール横のうさぎ小屋は家族が増えてとってもにぎやか。命の大切さを子どもたちと身近に考えながら、育てていきたいです。