幼稚園の日記(ブログ)

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  2012年6月23日 土曜日

今年度第2回目のフリースクールは「雨の不思議」です。梅雨に入りこのところ雨の日が多くなってきました。

「雨ってどうして降るの?」という子どもの素直な疑問に答えるため、わかりやすく劇の中で話をすることにしました。絵を描き、教師たちが熱演したのですが、絵の中で山から水が流れていくはずの場面では、今日はうまく流れず失敗してしまいました。また、梅雨を説明する中では冷たい風と温かい風がぶつかり合って雲がたくさんできるという場面では、「ぶつかっていなくなってしまうのは、どうしてかな。」という副園長の鋭い質問に教師たちは必死で間違いを正さなくてはと、ドキドキあわててしまったりする部分もありました。

子どもたちにいかにわかりやすく正確に伝えるかということの難しさを改めて痛感した私達です。

さて水を使った楽しい遊びのコーナーでは…。

劇の中でできたてるてるぼうず作りでは、包装紙やナイロン、新聞紙などを使って楽しく作っていきました。ナイロンのレインコートを着せたりリボンやネクタイまでついたかわいいてるてるぼうずが出来上がっていました。そのてるてるぼうずを名札につけたり、ネックレスにしたりしてかわいいアクセサリーとなって、嬉しそうに見せていました。

 

また、砂場では、ダム作りがダイナミックに行われていました。ダムを作ろうとその場に集まってきた子どもたちが一致団結して、穴を掘る人、水を運ぶ人皆それぞれが役割を持ってダム作りをしていました。そしてとうとうダムが完成した時には大歓声!!まわりで見ていた保護者からも大きな拍手が起こりました。

また、浮かぶ船のコーナーでは、なかなか進まない船がどうしてだろうと考えたYちゃんのお父さんは、プロペラの長さに問題があったことに気づき進む船を皆に教えてあげていました。

中でも人気があったのは水ロケット作りです。所狭しと皆が集まって熱心に作っていました。子どもたちだけではできない水ロケットを、お父さんやお母さんが熱心に作っておられました。その姿をそばで嬉しそうにながめて、出来上がるのを楽しみにまっている子どもたちの姿がとてもほほえましく感じられました。時に、保護者がこうして子どもたちのために一生懸命になる姿って見ていて心が温かくなります。素敵なことですよね。

また、今日は新たな感動がありました。「雨のしずくで遊ぼうコーナーで」里芋の葉の不思議を発見しました。ほかのどの葉で試みても水のしずくはできないけれど里芋の葉にしずくを落とすと、きれいな銀色に輝く水の球ができるのです。朝陽が当たるとそれはきれいに輝いているのです。その里芋の葉は、傘の撥水加工と同じということがわかり副園長が傘を使ってわかりやすく話してくれました。昔の人は里芋の葉の銀色に輝くしずくで墨をすってそれで字を書くと字が上手になるといわれていたそうです。なんだかとてもドラマチックですね。

最後は全員参加で、副園長考案のゲーム、水移し競争をしました。大きな入れ物に入った水をチームの皆で、様々なものを使って、もう一つの入れ物に水を移すちょっとおもしろいゲームです。

広告紙、スポンジ、葉っぱ、穴あきナイロン袋、ケチャップ容器どれを使って運んでも良いので、向こう側の容器に移すのです。6つのチームに分かれての競争でスポンジ、葉っぱ、広告…親子でどれにしようかと選んで試してみます。中には、広告を選んだ年少児Aちゃんにお父さんは大反対。でもどうしても広告でやってみたいと通しきって、お母さんと両端を持ってそっと運んでいました。そして、水を入れた後広告をしぼるお母さんを見て皆で感心しました。全員参加だったのですが、みんな喜んで参加してくださいました。様々なところで親子で考えたり試したりできるのがフリースクールです。今回も親子で一生懸命取り組む姿と笑顔を見てとても心が温かくなり、また、私たちも楽しいフリースクールにしていきたいなと思っています。