2012年3月31日 土曜日
肌寒い日が続いた先週にくらべ、今週はとても暖かく過ごしやすい日が続きました。その証拠に園庭には、園児たちが植えたチューリップがきれいに色づき華やかに咲いてました。ぴよぴよの子ども達は、今お集まりで「チューリップ」の歌を歌っています。その歌をしっかり覚えていたようで、園庭に遊びに出かけたときに子ども達に「これが、チューリップの花なんだよ!」と話をしました。すると、子ども達は手で花の形を作り「さいたーさいたー」と歌い始めました。暖かくなってきたので外で遊ぶのも気持ちがよく、追いかけっこなどをして体をたくさん動かして遊んでいます。
先日散歩に出かけた時に、以前植えたじゃがいもの様子を見に行きました。実はその日の朝、大泣きで登園してきたRくんと気分転換に先にじゃがいもの様子を見に行きました。泣いていたRくんも、自分が植えたじゃがいもの様子の変化に気づき、泣くのをやめて大きな声で「先生!葉っぱ!」と指差しをしながら教えてくれました。今までは土しかなくて、じゃがいもは?と不思議そうな様子を見せていたのですが、芽が出ているのを見つけ何なのかは理解していませんが、嬉しそうな様子を見せてくれました。そんな様子のRくんに「みんなにも見せてあげたいね!」と言葉をかけると「僕、みんなに言ってあげる!」と自慢げに話してくれました。そして散歩のとき、Rくんは仲良しのYくんやAちゃんにこそこそと「じゃがいもの葉っぱよ!俺が見つけたんよ。」と話していました。その話を聞いたYくんやAちゃんは畑の近くに行ってじゃがいもの芽をしっかりと見ていました。保育士が「じゃがいもさんが大きくなったら大好きなカレーを作って食べようね!」と言葉をかけると子ども達は口々に「やったー」 「はやくおおきくなーれ」などと言っていました。
春の発見はそれだけではありません。園庭の桜の木がつぼみをつけ、ピンク色に染まっていました。子ども達にとっては木が高すぎてなかなか発見するには難しいかな?と思っていたのですが、砂場の近くの木には丁度子ども達の目線の高さに桜の花のつぼみがありました。私たち大人にとってはかかんで見える位置にあるつぼみですから、私たちはすぐには発見できませんでした。それをAちゃんが「おはなーあった!」と教えてくれました。「Aちゃんよく見つけたね!ピンク色でかわいいね!もう少ししたら桜のお花が咲くんだよ!」と伝えるとAちゃんはその桜のつぼみを取ろうとしていました。「ダメ!」と言おうとすると近くで見ていた1歳10か月のTくんが「いかんよ!いたいんよ!」とAちゃんに言っていました。実はTくんはその前に、お花を取ろうとして保育士に「ダメだよ!お花さんが痛いって言ってるよ!」と言われていたのをしっかりと覚えていたようなのです。自分が体験・経験したことをしっかりと覚えていて、また違う友達に伝えることが出来ていました。AちゃんはTくんに言われて少し驚いた様子を見せていましたが、いけないことだとすぐに理解しやめることができました。そのあともしばらくAちゃんとTくんはその桜のつぼみをまじまじと眺めていました。
これからまた新しいスタートを迎える子ども達。それぞれの場所で子ども達1人ひとりが個性をしっかりとだしてくれることに期待しています。いままでぴよぴよでしたいろいろな経験や体験を忘れずに大きく羽ばたいていってくれるよう願っています。また4月から新しいお友達を迎えて生活をします。毎日が楽しく子ども達にとってよい刺激となるような日々にしていきたいです。