幼稚園の日記(ブログ)

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  2012年3月24日 土曜日

 3月も残すところあと1週間ほどとなりました。4月からは幼稚園に進級したり、ぴよぴよで1つお兄ちゃん・お姉ちゃんになって新しいお友達を迎えたりと、また少し違う環境の中で生活していきます。子ども達もそれなりに理解はしており、「僕、あと少しでひよこになるんよ!」 「もうちょっとで幼稚園に行くけん。」と口々に話す姿はたくましく思う反面、少し寂しさも感じます。4月から見てきた子ども達の成長は著しく、毎日違った姿を見せてくれました。いつの間にか、保育士の援助の必要がなくなってきている2歳児・3歳児達は話す言葉も日に日に増えてきて、お話しするのがとても楽しいようです。友達のことも気にするようになり、特に自分より小さな子への気遣いが感じられ、心の成長も見られます。自分の靴をさっと履いて小さい子の靴を履かせてあげ、お集まりでは自分の膝や横に座らせて手遊びを教えるように顔を覗き込み、この頃から他人にも目が向けられるようになってきます。すると遊びでも、人とかかわって遊ぶごっこ遊びが増えてきます。特に戦いごっこは今1番のブームで、ブロックで剣や鉄砲を作っては「変身!」と大きい声でかっこいいポーズをしてくれます。「僕はオーズやけん!」と役割も自分たちで決め、部屋の中で走り回って戦います。ブロックで作る剣や鉄砲も、始めはただブロックが繋がっているだけだったのですが、今では自分たちで、家にある玩具の剣や鉄砲をイメージして形に表すことができるようになってきました。このごっこ遊びで学ぶことは、他人に危害を与えてはいけないこと、どうすれば危なくないのか、譲ること、我慢すること、自分の痛みで人の痛みも気づくことなど多くあります。安全面での配慮をしながら見守っていきたいと思います。生活面でも自分でできることが増えてきました。もちろん、今はまだトレーニング中ですが、始めに比べると排泄もお兄ちゃんパンツを濡らす回数が減ったり、トイレでの排尿・排便ができたり、排泄時のズボンやパンツの着脱ができるようになったりと個人差はありますが、その子なりにできるようになってきています。食事も、嫌いなものをチャレンジしてみます。お箸を使ってご飯も食べられるようになりました。食欲は私たちも驚くほどあり、特に手作り給食が大好きで、2回も3回もおかわりしようとする子ども達です。食べる量とスピードは幼稚園児に負けないくらいです。

   

 いろんなことに興味をもつ1歳児。そんなお兄ちゃん・お姉ちゃん達を見て育ったからでしょうか?悪いこともいいこともすべて吸収してしまっているようです。してはいけないことだという認識はあるようで、保育士の顔を伺いながらとる行動に私たちもつい叱るのを忘れてしまいます。そんな1歳児達も、ほとんどの子が抱っこで入園して来て1歩…2歩と歩けるようになったことを保育士達で大喜びしました。あの日がなんだか懐かしくも思えるほど、今はたくましく歩いています。歩いているというよりも、自由に足で立って移動できる喜びでトコトコトコトコ走り回って、目につくもの全てに興味を持って関わっていく子ども達です。3月に入園してきたSちゃんはまだまだ、ハイハイの方が多いのですが、少しずつ園生活にも慣れて歩くことが多くなってきました。しかし、まだまだハイハイの方が早いので自分が思うところに行きたいときはハイハイで急いで移動しています。そんな子ども達ですがふと思い出したように保育士の足元に来て下から見上げ両手を広げて待っていたり、それでも思いが通らないと抱っこしてくれるまで泣いてみたりと幼児なりに大人のぬくもりを求めてきて、心の安定を図っている様子に生きる力のすごさを感じるのです。

 

 そんな子ども達の成長を残したく、木曜日に一人ひとり手形をしました。その手形を見て、子ども達が手の大きさ比べをしました。1番大きかったYくんと1番小さかったHちゃんの手を合わせたとき、Yくんの顔は何とも言えない表情をしていました。そして「ちいさいねー」の言葉と同時にYくんの手はHちゃんの手をぎゅっと握っていたのです。まわりで見ていた子ども達もお友達と手を比べたり、ぎゅっと握ったりしました。その光景になんだか心が温かくなり、いままでの経験や体験が、そして日常の生活がこんなにも子ども達を成長させてくれたのだと改めて感じました。残り少ない生活ですが、楽しい温かい日々にしていきたいと思います。