幼稚園の日記(ブログ)

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2024年6月20日 木曜日

今朝一番にぞう組のMちゃんが私を見るなり、焦ったような嬉しいような、なんとも言えない表情で走ってきました。Mちゃんが矢継ぎ早に「先生、ぱんださんとりすさんのトマトを置いてるところには“おやすみ太陽”が当たってて、トマトは“おやすみ太陽”よりも“おはよう太陽”の方が好きで大きくなれるんだけど、こっちの場所は“おはよう太陽が”たくさん当たる場所で、そっちは団地の陰になってて夕方のすぐ沈んじゃう“おやすみ太陽”が当たる場所で…!!」と話し始めました。「ちょっと待って!ちょっと待って!」とぱんだ組とりす組の子どもたちを呼んできました。「お姉ちゃんが大切なこと教えてくれてるから聞いてね!」と言うと、ぞう組のMちゃんが「あのね」と、私たちのトマトを置いているプランターの場所がよくないことを年中さんにもわかるように丁寧に話してくれました。

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と、いうのも、年長のぞう組・らいおん組はトマトの苗を植える時にその中で一番元気そうな苗を選んで植えたはずなのに、くま組・きりん組のトマトの苗の方がぐんぐん大きくなって目に見えて分かるほど生長に差が出てきたのです。じゃがいもや玉ねぎのことで野菜の世話に反省があった年長児たちはどのクラスも変わりなく一生懸命観察したり世話したりしていました。「なのにどうしてだろう?」とぞう組とらいおん組さんで頭を悩ませました。いくら考えてもわからないので古森先生に相談しに行ったそうです。そこで聞いたのが「おはよう太陽」と「おやすみ太陽」のことだったそうです。よく生長しているトマトは最初から朝一番のお日様「おはよう太陽」がきらきら光るところに置いていて、伸びていない方のトマトは植えてから数日間、実は「おはよう太陽」の陰になってしまう場所に置いていたのです。一番お日様を求めていた時期に置かれていた環境の違いで生長に差が出ているということに年長さんたちは教わったそうです。ぞう組とらいおん組のトマトのお隣に置いていたぱんだ組とりす組のトマトのことが心配になってMちゃんは古森先生に教わった直後からそわそわとH先生に「先生、年中さんのトマトもあそこに置いていたらだめよね。早く教えてあげないといけないよね」とつぶやいていたそうです。それを聞いたりす組のIちゃんは両方のほっぺたに手を当て「えぇ~!」と驚いていました。「お引越しせんといかん。トマトに足はないんよ。」と言って年中の子どもたちが力を合わせてわっしょいわっしょいと重たいプランターを「おはよう太陽」がたくさん当たる場所(年長さんのトマトのお隣)にお引越ししました。

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これで一安心♪と思って遊び始めたところに今日は新しい遊びが出ました。みんな大好きシャボン玉です。コロナ禍以前は毎年梅雨明けの時期に自分で石鹸を削ってお湯で溶いてその量を調節しながら遊ぶシャボン玉の環境がありました。コロナでいろいろと遊びに制限もあり、息を使うシャボン玉は集団生活ではタブーとなり、しばらくお休みだったのです。今回は古森先生が新しくシャボン液をたくさん用意してくれました。

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教師がストローをふ~っと吹くと子どもたちが「何々~!いいな~!!」とあちらこちらから集まってきました。でもそこに市販のシャボン玉のストローはありません。でも三葉っ子は天才なので心配ありません。廃材を切っていつの間にかいろんな吹き口ができていました。年長のAちゃんはラップの芯で太いストローを作りました。そ~っと吹くとぷ~っとシャボン玉がふくらみました。ですがラップの芯は離れが悪いようで、試行錯誤の末Aちゃんが吹き終えるとその芯を体ごとぶんっと振ってねじり切るようなスタイルを生み出していました。いろんなところでふわ~っとシャボン玉が浮かび始めた頃、古森先生が園庭にイイ物を持って来てくれました。そのイイ物でぱたぱた~っとシャボン玉を仰ぐと高く高くのぼりはじめました。その様子を「いいな!ちょうだいちょうだい!」と口をあけてぴょんぴょん飛び跳ねてみていた子どもたちに古森先生がイイ物“うちわ”を渡してくれました。いつのまにか園庭はシャボン玉とうちわのぱたぱたでいつにも増して子どもの笑顔がいっぱいになっていました。

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シャボン玉で夢中になって遊ぶ一方で、うさぎ組のMくん達が「先生、畑にナスさんとピーマンさんたち見に行かないと!」と教師に訴えに来ました。昨日のブログにも書きましたが、昨日年中児は畑の野菜の声を聞きました。なかなか会いに来れなかった(世話しに行っていなかった)ことを反省し、また来るねと約束していたのです。(そしておいしくナスの塩もみと生ピーマンを頂きました。)今日も年中4クラスで駐車場の畑に出かけました。「お水あげんといかんよね」とジョウロに水を汲んでいきました。野菜たちに子ども達が当たり前のように「おはよ~」と声をかけます。その姿がなんともかわいくて教師たちは目を合わせて思わず笑ってしまいました。

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水をあげるジョウロ隊と草抜き隊に分かれて野菜の世話をしました。「あなたは栄養どろぼうなのかい?」と雑草に尋ねながら草抜きをする子、雑草を抜いた物を左手に持ち、右手の人差し指で突きながら「こらっ!」と怒る子もいました。りす組のYくんは「先生大変!雑草が栄養取りすぎてお花がきれいに咲いてる」と怒りつつも、「でもクローバーの形でかわいいね」と優しい一言。うさぎ組のMちゃんは「栄養とったらだめよ」と言って抜いた雑草のお花がかわいくてポイっとできず、困っていたので「どうしたの?」と聞くと「かわいいから捨てられないの。」と言いました。「持って帰ってもいいよ」と答えると表情がぱぁっと明るくなって喜んでいました。きゅうりの畑では葉っぱの陰に太い大人のきゅうりがあることに気付きました。子ども達が耳に手を当ててよ~く聞くと「早く採って!」ときゅうりの声が聞こえたそうです。その横にある赤ちゃんきゅうりからは「もっと大きくなってから採って!」と言っていたそうです。昨日は教師の腹話術の野菜の声でしたが今日は野菜たちから自然に聞こえてきたそうです。年中ならではの幼さと素直さがかわいらしくて教師たちは顔が緩みっぱなしです。からかうのもほどほどにとは思いつつ、畑先生・野菜先生のお世話になりたいと思います。

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今日はミキスタディのお友達と先生が三葉幼稚園に遊びに来てくれました。今年度も交流で何回か遊びに来ることを話すと子どもたちは大喜びでした。ぱんだ組のAくんはお見送りの時も「また来てね」と手を振ってにっこり笑っていました。これからよろしくね♪

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