2024年3月5日 火曜日
今日は欠席者のためのミニ発表会がありました。ぞう組とらいおん組の子どもたちは昨日もはりきって合奏や歌の練習をするために伴奏者(私)のことを呼びに来ていました。「くま組さんときりん組さんは発表会が終わってから合奏はしていないんだよ。みんないいね。」と言うと「うん!ラッキー!」「合奏、楽しいんよね」と嬉しそうに話していました。お家に帰ってらいおん組のOくんは「俺らラッキーなんよ」と話していたそうです。どんなことも「嬉しい。ラッキー!」とポジティブに捉えられる子どもたちの明るさを大人こそ見習わなければならないなと思った出来事でした。
ミニ発表会は、先週の土曜日のひよこ・みかん組の子どもたちも仲間に入り、幼保連携型認定こども園らしく、1歳から5歳までの子どもたちの演技が見られました。足元の悪い中、忙しい仕事の合間をぬって来てくださった方もいらっしゃって、きっと子どもたちは喜んだことと思います。来てくださった方は、自分のお子さんの演目でない時もにこにこと目を細めて笑ったり、手を叩いたりしながら見てくださっていて、ミニ発表会はミニ発表会でとても温かい雰囲気で進められていったことを嬉しく思いました。
わたしもこっそり、かわいい子どもたちを見納めだ~と覗きに行ったのですが、ひよこ組、たんぽぽ組、年少、年中、年長とそれぞれの成長や舞台の楽しみ方が見られてお客さんとして「かわいい~!」「賢い~!!」と楽しんでしまいました。妹が年少のオペレッタに出ていたEちゃんを連れて後ろからその様子を覗いていると、Hちゃんがオペレッタの歌を口ずさみながら踊っている姿が見られて「Hちゃん歌いよるわ…!」と大きな舞台では気付かなかった発見があったようです。
ミニ発表会も無事に終わり、年中のオペレッタで使っていた小道具達を片付けて、欲しい子達で持って帰ろうとしている様子を見て、古森先生が事務所から出てくれました。「あら~みんなそれどうするの~?持って帰るの?」『そうよ~!!欲しかったんよ!』「そうだよね。みんなもうすぐ年長さんだからね。年中さんのオペレッタは今日で終わりだね。次は年長さんだよ~!!」と話してくれました。年中児たちは嬉しさと照れくささで、もじもじ♪にこにこ♪生活発表会もひと段落。いよいよ進級・卒園が間近に迫ってきました。
年長児は今週で英語・習字・手話の課外教室が最後になります。昨日、くま組は最後の習字がありました。最後のお習字は菅野先生が一人ずつすべて手書きでみんなの名前を書いて持って来てくれます。その手本を見て自分の名前を書くというのが三葉のお習字の締めくくりです。この一年間で50音すべての平仮名を書き、発表会のプログラムを書き、半紙一枚に2文字、3文字と書いてきました。一文字一文字丁寧に書き順や、とめ・はらい・はね等教わってきました。4月の進級当初、初めてのお習字に臨んだ子どもたちの手は真っ黒、その手で触るものだから顔までおひげがついたり、黒い模様がついたりして大笑いしていたのに、今回の習字では、先生の手本を見て一文字ずつ集中して丁寧に、真剣な表情で取り組む姿が見られました。もちろん顔も手も黒点一つありません。
一年間でこんなに集中するようになったのだなぁ、こんなに「きれいな字が書きたい」と思う気持ちが芽生えたんだなぁ、みんな大きくなったなぁと目の奥がつーんとするような感じがしました。自分の名前を書き終えると「先生、ほら!見て!上手に書けた!!」とどの子も満足そうに私を呼んでくれます。それが嬉しくてまたまたつーん。菅野先生がくれた、大切な名前の手本は半紙ばさみに挟んで持ち帰っています。「お家でお勉強する机に貼っておくね。」「透明なマットがあるからそこに挟めるんよ」と話していました。大事な大事なみんなのお名前、いつまでもきれいな字で書こうとするその気持ちを大切にしてね。本園では平仮名を教えるというお勉強のカリキュラムはありません。お習字の時間に、書き順や書き方を教わることだけです。しかし、この一年で遊びを通して平仮名に興味をもち、書きたいという気持ちが芽生え、真剣に取り組む姿にまでつながります。学習の先取りよりも遊びの中で育つ、学習への意欲や興味が大事なのだと思い知らされます。
英語のレッスンも最後になります。いつも明るいピーター先生と楽しく仲良く英語を使ってコミュニケーションをとってきました。みんなピーター先生が大好きです。
今日のレッスンの最後にピーター先生が子どもたちに話をしてくれました。「英語はとても大切なんだよ。みんな英語でたくさん遊んできたけれど、英語は言葉。みんなが話す日本語も言葉。世界にはいろんな言葉があるんだよ。みんなこれからどんどん大きくなっていくけれど、これからも英語に出会うチャンスがいっぱいあるよ。これからも楽しい、素敵な英語に出会えますように。」
幼児期にいろんな国の人に出会うこと、様々な言葉に触れること、これからの未来に生きる子どもたちにはとても大事なことだと思います。一年間、わたしたち教師にはできないことを子どもたちに優しく丁寧に教えてきてくれた講師の先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
明日は手話教室が最後になります。「一年生になったら」の手話歌を習います。明日も楽しみです。
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