2023年12月11日 月曜日
今日は年長らいおん組のお習字の日でした。今たんぽぽ黄組さんたちが使っている部屋が今日はお習字の部屋に変わります。机の前に年長さんたちが背筋を伸ばして座っている姿がとってもカッコよくて小学生みたいに見えるのです。そんな姿をドアの隙間からそっと覗いていたのがたんぽぽ組さんのKちゃん、O君、K君たちでした。「何だろう?何しているのかな?」という顔をして年長さんたちにくぎ付けです。中の様子をじい~っと見ていたO君は何となく気配を感じて」人差し指を口に当てると「シィ~!」と言っていました。静かにしなくっちゃという空気を感じたのでしょうか!らいおん組さんの習字は今日で50音全部書き終えたそうです。今日は「ま・は・な・ぬ・る・」の5文字を書いていました。全員お習字の菅野先生の話をしっかりと聞いていました。「筆をすーっと引っ張り止める」「ふくらませてぐるんとまわしてとめる」など筆の動かし方の説明をしっかりと聞いていました。筆にゆっくりと墨をつけ、硯の中にいらない墨をトントンと落とすと半紙の上に筆を走らせていきます。どの子も思い切りよく半紙いっぱいに字が書けるようになっていて驚きました。まさに「日本の心」を学ぶ時間なのだと感じました。ドアの隙間から覗いていたたんぽぽさんたちも3年後にはこんな風になるんだなと今からとても楽しみです。
さて、年少さんたちのお部屋では、アルバム制作をしていました。初め個々のグループ少人数でアルバムを広げて制作しているのを見た園長は、子どもたちにこんな風に声を掛けました。
「年少のお友達!もうみんなは先生のお話をしっかり聞けるようになったし、お話を聞いてどんなふうにしたらいいかなって自分で考えて工夫することもできるようになったよね。先生に一つ一つ教えてもらわなくてもみんなで一緒にできるよね!」すると年少さんたちは、「できる!」「みんなと一緒にできる」と自信満々!!やってみるとその通りでした。ちゅうりっぷ組では、台紙の中に写真を2枚並べて貼ることを伝えると台紙の中からはみ出さないように入れ替えたり上下のバランスを考えながら置いていたりして驚きました。又「写真を真ん中においてね!」の教師の言葉を聞いてほとんどの子が台紙の真ん中に置くことができていてびっくりしました。それを見ていた園長は「これが算数につながるんだよ」と言って子どもたちの育ちをとても喜んでいました。
さくら組では新聞紙をはさみで切り、切り取った紙片を並べたり組み合わせたりして自分でイメージしたものを作っていました。
一方、すみれ組さんではちょっとした事件が・・・。先生がアルバム台紙の長さよりも長いタイトルを子どもたちに渡してしまいました。慌てて直そうとした先生達でしたが(先生は意図したのではなく、全く気付かず渡してしまっていました)驚きました!!いつも通りの向きではそのタイトルがはみ出してしまうことに気付いたKちゃんは何とアルバムの向きを横に変えるとちゃんとそのタイトルが貼れることに気付いたのです。先生にも伝えず、困った顔もせず、自分でどうすれば貼れるかを考え、自分の感覚としてアルバムの向きを変えることで仕上げたのです。本当にびっくり!!先生たちは皆驚きました。私たちはともするとこんな素晴らしい子どもたちの力を信じず大人がやってしまおうとしていたことを心から反省し、伸びる子たちの芽を絶対摘んでしまってはいけないと思いました。これからも教師の思いやイメージを押し付けることなく子どもを信じ伸び行くひとりひとりの育ちを見守り、支援していきたいと子どもたちのこの姿を見て教えられた教師たちでした。
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