2023年10月18日 水曜日
今朝、園長が一番に「今日は九州から北海道まで日本中が晴れなんだって!」と教えてくれました。毎年雨の心配があったり、予想気温が低かったり天気に不安があるのですが、今年のお日様は三葉っ子のために日本中を晴れにするほどのパワーで、三葉の運動会を応援しているかのように感じました。先日は雲がおいかけっこしているような空模様でしたが、一部赤コースの時は雲一つないまさしく日本晴れ!二部青コースはどうかな?と思ったら、雲がぽこっと大きく出てきて、なんだか怪獣のように見えます!運動会の案内状デザインの工事の重機「バックホー」は怪獣に見立てているし、年少さんの競技も「かいじゅうのたまごわり」だし・・・と神様が面白がっていたずらしているかのような楽しい気持ちになりました。
今年は開会前の諸注意、開会式の進行、プログラム紹介を年長児が任せてもらいました。年長児が真面目な顔で「ビールやお酒は飲まないでください」と言うのがかわいらしくて保護者からも暖かい笑いが起こりました。諸注意、進行、開会宣言、プログラム紹介はつい先日練習し始めたばかり・・・でもマイク大好き三葉っ子。任せてもらえたことを力にまた一つ自信につなげる姿が見られました。運動会を「やらされる」のではなく、自分たちで主体的に「創り上げる」ことが三葉っ子の運動会の一つのねらいです。
今年の運動会はコロナ禍では叶わなかったノーマスク、大きな声、のびのびとした活動がようやく取り戻せたように思います。め~っちゃ元気に踊れた「めっちゃ元気体操」を皮切りに今年の運動会が始まりました。
プレ年少たんぽぽ組さんの踊り「ペンギンサンバ」。
練習でにこにこ、ぷりぷりかわいく踊っていたたんぽぽさんたちでしたが、たくさんのお客さんを前にどきどき、又お父さんお母さんと離れてさみしくなる子もいました。今日は年長児のお手伝いのお姉さんたちと一緒に手をつないで踊りました。二部の時には登園が中途半端な時間になったため涙が出る子が多かったので、急遽年少さんとプログラムの順番を入れ替えてもらいました!(年少さんありがとう!)静かになるために出番の合間に肝油ドロップをぱくっと口に入れてもらったのは内緒です。年少さんのたまごわりを見て怪獣が出てきたことが面白かったのか、出番の頃には少し落ち着きました。えらかったね。子どもたちの衣装がかわいくて教師たちはみんなかわいいぺんぎんちゃんたちにメロメロです。泣いてもかわいい、笑って、もちろんかわいいたんぽぽさんでした
たんぽぽさんのかけっこ「ここまでおいで」は入場門での待機中、年長の踊りを見ていたことで涙も止まり、名前を呼んでもらって「は~い!」とご機嫌でお返事することができました。たんぽぽさんのかけっこは年中児のお兄さんお姉さんにお手伝いしてもらいました。人数も多いたんぽぽさんでしたが、みんなよく頑張りました。これからどんどん体が大きくなって逞しくなって、数年後にはみんなもリレーをします。お父さんお母さん、今日の初めてのかけっこ・運動会を覚えていてくださいね。
年少児の競技「かいじゅうのたまごわり」
たまごの割れ方に何日も何日も試行錯誤してきた競技でしたが、今日の本番は大成功!両クラスとも大きな時間の差もなくぱかっと割れてほっとした担任たちです。朝ちょっと泣いてきたKちゃんでしたが、Kちゃんを中心に考えたかいじゅうのデザインだったので、ぱかっと割れた時は満面の笑みでした。今日のたまごわりが上手で大成功だったので、年長児のお手伝い隊の出番はありませんでしたが、実はやりたいと思っている子が多いこの競技。年少さんのお片付けも早く、なんでも楽しそうに一生懸命する年少児がかわいかったです。
踊り「ぱんぱかぱーんパイナップル」は自分で材料を集めて作ったパイナップルの飾りと腰みのがとにかくかわいい!子どもたちも自分がかわいいことをわかっていて(笑)、衣装を身に着けると必ず違う学年の先生の元へ行き、「ねぇ見て」とちょんちょんと裾を引っ張るのです。入場の「HO~ほら行こうぜ!」の曲に合わせてトトトト~っとパイナップルが集まるところがかわいくって大好きです。かわいい衣装+かわいい笑顔で堂々と踊る姿に思わず微笑んでしまいます。仲間のパイナップルちゃんたちと元気いっぱい踊る姿にお客さんの表情もほころんでいました。楽しく踊れたことが満足の年少さんたちでした。
かけっこ「よーいどん」では名前を自分で言うことに挑戦しました。お父さんお母さんからの初めてのプレゼントである大事な名前を大きな声でいう事はこれから成長して生きていく上で大事なことです。最初は返事だけにしようかと考えていた教師たちでしたが、そんな思いもあって名前をいう事に決めました。
年中児のかけっこ「めざせゴール」はお父さんお母さんの応援があったからなのか、練習の時よりも大きな声で名前を言うことができました。練習の時、かけっこで負けるのが悔しくて、1番じゃなかったら拗ねたり怒ったりする子がいました。今日、3番でゴールした時に担任は心配してあえて順位を濁して「がんばったね、一番かっこよかったよ。」と声をかけたのに、すっと自分で3番の順位札の所に並んで「今日3番だったんよね♪」と落ち着いた表情で話したそうです。運動会の練習の中でずいぶん成長したんだなと嬉しい出来事でした。
競技「三葉ねぶた祭」
ねぶた祭りってなぁに?から始まった年中さん。思い思いにねぶたの山車を作ると総重量10キロ以上になりました。あるクラスは大きく作りすぎて階段を降ろせないというハプニングがありました。2クラスで体重計を使って重さ比べをして勝負に臨んだクラスもありました。4クラスともお祭り男お祭り女が張り切って山車を引っ張りました。後半のひつじ組うさぎ組の勝負ではぴぴ~っと終了の笛が鳴ったのに、アナウンスの年長児が「まだ勝負は終わっていません。あと少し残っています」と言われ教師たちはきょと~ん。「え?何が?!」とゴールの線を見るとあと10数センチ、わずかに届いていなかったのです。目の付け所が面白いな~と職員会で大笑いでした。
踊り「エンジン全開」園舎建て替え工事の今年ならでは!元気な年中児にぴったりの曲でした。日本中、どこを探しても作業服とヘルメットと安全帯を着けて踊る運動会はないだろうと自負しています!初めてあの衣装を見た園長や年中以外の教師たちはなぜかその姿がかわいい+おもしろいで大笑い!しました。いつの間にか着こなしてアイテムを増やしてかっこいいに変身させた年中さんはさすがです!二部青コースの時にはスペシャルゲストで建て替え工事をしてくれている「大林組」さんの工事のお兄さん達が子どもたちの様子を見に来てくださいました。いつも工事を頑張ってくれているお兄さんたちが来てくれて大喜びの子どもたちが出番の前に「頑張ります!見ててね!」と声をかけて踊り始めました。笑顔で拍手をくださってまたまた嬉しい子どもたちでした。
年長児の踊り「獅子舞」は一週間前に隊形移動の仕方を変更しました。また一部と二部で観覧の保護者が入れ替わるので、なんと一部と二部でスタートの場所やそれに伴う移動場所、決めポーズの位置が違うのです。本当によく頑張ったと思います。練習の時から「疲れた、もうやりたくない」と言わなかった年長さんたち。数日前、ちょっぴり疲れた様子が見られましたが今日は出番の前から目が輝いていました。それを見た園長が「今日は頑張ろうね!みんななら大丈夫!自分たちで考えてやってごらん」と声をかけてくれました。練習の時には気付かなかった子ども同士の声の掛け合いや、さりげない手での制止、アイコンタクト・・・いつの間にこんなにかっこよくなったんだろうと驚きました。和太鼓を自分達で叩くことになってめきめき自信をつけていった太鼓隊。みんなが「かっこよく踊ろう」という思いで頑張ったのが伝わってきました。
鼓笛隊「ぼよよん行進曲」ではみんなの心を一つに、今日は「お父さんお母さんのために頑張る」という気持ちで臨みました。鼓笛隊の練習を初めてしたとき、園長にフランスの鼓笛隊の話をしてもらいました。フランスの兵隊さんたちは王様、王女様のために隊を頑張るそうです。みんなの運動会での王様、王女様は誰?と聞かれて「お父さんお母さん!」と答えたのが始まりです。練習の中で園長が「今日は担任の先生のために頑張ってみて?」と言った日がありました。子どもたちが一生懸命頑張る姿を見守りながら「今わたしのために頑張ってくれている子がこの中にいるんだ」と思うと物凄く嬉しく、胸がじ~んとしたことがありました。お父さん、お母さん、みんな頑張ったでしょう?子どもたちの心の中にお父さんお母さんの顔を思い浮かべながら今日は頑張りましたよ。かっこよかったですね。今日の子どもたちは「見て!ぼく/わたし頑張ってるよ!!」の目が何人も輝いていました。そこそこで見守っている教師たちの隣を通り過ぎる度にその目で教師を何人もが見つめるのです。あんなに泣き虫だった子が一生懸命首でリズムをとりながら叩く姿、二日前までできなかったことを成功させようと隣同士アイコンタクトを取りながらタイミングを合わせる子、大きな声で歌う子、振りの上下が合わなかったのに今日はばっちり合わせてきてにこっとほほ笑む余裕まであった子、旗の上げ下げのカウントを大きな声で数える子、指揮の笛のタイミングが難しくて自信なさそうに吹いていたのに、お腹に力を入れてかっこいい笛を吹いた子、みんな一人ひとりがんばったポイントがあって、練習の中でその成長の様子を近くで見ているだけに年長の担任もそれ以外の小さいころを見てきた教師たちもみんな目頭が熱くなりました。
クラス対抗リレーはその大迫力にお客さんもみんな楽しそうに応援してくださっていたように見えました。転んだ子がいましたが、それを見てハッとした教師がすぐさま側に行こうと立ちかけた時に周りの友達が駆け寄って来て心配そうに声をかけだしました。「大丈夫?」「痛かったやろ?」「頑張ったね」と頭をなでたり肩をさすったりする子ども同士の様子に教師は今はやめておこうと見守りました。いろんな性格、得意不得意、走るのが速い遅いがある30人の子どもたちですが、誰も、誰かを責めたり傷つけたりすることはなく、みんながただただ一生懸命頑張る姿に感動しました。4月の年長さんの初めてのリレーからいっぱい成長しました。4位になったクラスの子もまだ目に闘志が残っています!度々さんさんらんどに遊びに行ってリレーしたいねと教師たちで話しました。
今年の運動会はまさに子どもたちが主役で教師の心配をよそに堂々と振る舞う姿に驚かされました。子どもは「できる」と信じて送り出すことが大切だよねと園長が話しました。三葉っ子の明るく優しい、なんでも元気にやりぬく力は信じることを抜きには育たないと改めて感じる一カ月でした。
送迎でご迷惑をおかけした方もいらっしゃったかと思いますが、ご協力ありがとうございました。保護者の皆様のご協力、応援のおかげで無事に運動会を終えることができ、子どもたちの成長の喜びと心地よい疲れで胸がいっぱいです。
コメント (令和5年度秋の運動会「元気・やる気・がんばる気・輝く笑顔三葉っ子」 くま組 富田瑞穂 はコメントを受け付けていません)