2023年5月9日 火曜日
昨日、全園児でびわを収穫して、その場で食べたことを報告しましたが、採りだちをみんなで食べる味は、自然の恵みが口いっぱいに広がり、みんなとても良い経験となりました。なかには初めてびわを見て知って食べた初体験の子もいました。その後園に帰って、2階の年中ぱんだとりす組の部屋の窓から見ると、丁度駐車場のびわの木がとてもよく見えていました。お昼前、気になって窓からのぞくと丁度カラスが一羽飛んで来たかと思うと、黄色にうれたびわを1個くわえて飛んでいくのが見えました。それを見た年中さん達は「わぁー!食べられた」「大変 大変」と騒いでいるその間に、またまたびわを食べたカラスがもう一回戻って来て、もう一個びわをとって行ってしまいました。それを目撃したぱんだ組の子ども達が「みんなに知らせに行かないと」と言って、数人ずつ分かれて各クラスに教えにきました。それを聞いたひつじ組のKちゃんが「びわを守らないと」と叫びました。「どうしたらいい?」と尋ねると、昨年アルバイトで袋作りをしたMちゃんが「先生 袋を作ったらいいんよ」と教えてくれました。そして「新聞がいる 新聞ある?」と言うので、出すとすぐに作り始めました。初めての子も「どうするの?」と聞いて、「ここを折って とめるんよ」と教えてもらいながら作っていました。
そしてこの後、昼食の配膳が終わって、「いただきます」をしようとするとカラスが配膳台の上に1羽いるではありませんか、驚いて思わず「カラス」と言ってテラスに飛び出すとおかずの魚をくわえて飛んでいきました。それを見たひつじ組さん「早く袋をかけないといけないよね」と言い、明日みんなでつけに行くのを楽しみにしていました。
朝から「先生 袋いつ行くの?」と袋掛けを楽しみにして登園してきたひつじ組さんは、「行くよ」と声をかけるとすぐに大切そうに袋をもって戸外に出ていきました。みんなで駐車場に着くと、他のクラスの子ども達がつけているのを見ながら「ここならできる」と自分で袋をかけられるところを見つけてかけたり、「あそこはとどかないから先生つけて」と袋を教師に渡し、セロハンテープを切って渡してくれました。
みんなが袋を全部つけ終わりましたが、まだ残っているびわに気付くと「先生 ここはどうするの?」と心配そうに言いました。「大丈夫よ 次は年少さんも袋を作ってかけてくれるんだって」「年少さんがかけて、まだ残っていたらまた袋作りをする?」と尋ねると、「うん」とうなづきました。またみんなで味わえるのを楽しみに、みんなでびわを守っていきたいと思います。その帰り、ホールの上にとまっているカラスを見つけ、「からすがいるよ」「また採りに来たのかなぁ」とカラスを睨みつけていました。子ども達は自然から私たちが伝えるよりも多くの事を自分で学び、喜び、戦い、生きる力を身につけていきます。このように様々な出来事に出会い、その機会をのがさず、一緒に考えていければと思います。
今日の給食です。
コメント (今日は年中さん達がびわに袋をかけたよ ! ひつじ組 谷川幸実 はコメントを受け付けていません)