2023年4月17日 月曜日
進級、入園して1週間が経ち、子どもたちは随分と新しい環境になじんできたようです。園庭では、マスクを外し、笑顔で元気いっぱい走り回る三葉っ子たちの姿を見るとほっとした気持ちになります。
さて、今朝砂場に行ってみると・・そこは活気に満ち溢れた子ども達の遊びが繰り広げられていました。
それは昨年夏~秋にかけての「かがくの広場」を思い出すような光景でした。くま組のR君、K君、きりん組のS君、らいおん組のA君たちを中心に年長、年中児たちが大勢集まって「科学の砂遊び」をしていたのです。長い雨どい、短いパイプ等いくつも集めて繋いで傾斜を作り、水をどんどん流し、流れ方をじっと見ていました。微妙なつなぎ目の位置、高さを調節する係のR君は「もっともっと水を流してみて~」とA君たちに指示を送ります。すると「工事中です~」と言って水を流す係のA君たちは、流す量や流すスピードによって雨どいがずれたり落ちたりするのでそれを確認しながら流していました。
また次に、R君、K君たちは たまった水の中にホースを入れ、やかんの口をホースの先に差し込むと「どんどん水を流してみたらどうなるのかな?」「もしかしたら水の中でブクブクとなって爆発するかも!!」と言いながら実験をしていたのです。
また長い川が出来上がったのを見て長い『すのこの板』を持って来たK君は、「橋にする!」と言ってその川の上にすのこ板を橋にして置いたのです。それは見事、橋がかかり、その橋をみんなで渡ってみることにしました。すると人が歩くと、そのすのこ橋が動くのを見たK君は「こうやって土で固めたら動かなくなるんじゃない!?」と言ってまるでコンクリートを流すかのように土で固めていきました。
毎日、そばで工事を見ている子ども達にとって砂場は「僕たちの工事現場」となっていました。自分達で試し、考えやってみる。必要な道具もその場に応じて変えたり調達したりして子ども達は遊びの中で自分たちのものにし、そして遊びの中で習得したことをまた次の何かの時に引き出せるんだな。三葉っ子は本当にすごいなと思います。
さて、今日は年長さんたちの間で大きな問題が持ち上がっていました。実は先週の土曜日のこと。イチゴの実を見つけた年少さんたち。つい手が伸びてしまい、ちぎってしまったというかわいい「イチゴどろぼう事件」がありました。そこで教師たちと年長さんたちとで「どうしよう!?」「どうしたらいいかなあ!?」と話し合うことになりました。大きな赤いイチゴが一つできているけれどそれは古森先生にまず見せてからどんな風に採っていくかを考えることにしました。
そしてその後、年長さんたちは、かわいい「いちご泥棒さんたち」に「黙ってイチゴを採ってはいけない事」をどんな方法で伝えていこうかという話し合いになりました。いろんな意見が出た中で、「取ったらダメだよ」の看板作りをすることになりました。グループで絵を描くとき、Mちゃんは「道路の標識に丸の中にバツがあるものがあった」と思い出して描いたり、「だめ!!って言っている怖い顔を描こう」と言って描いたりして工夫しながら友達と相談して看板づくりをしていました。
その後出来上がった看板を持って年少さんたちに「黙って盗ったらいけないこと」「赤くなったらみんなで分けっこして食べること」を教師たちと一緒に一生懸命伝えていきました。これからも起こりうるであろう色々な出来事を子どもたちと一緒に考えるチャンスにしていきたいと思いました。
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