2023年3月25日 土曜日
今日は平成28年度に三葉幼稚園を卒園した6年生を招いての卒業おめでとう会がありました。近年コロナウイルスの影響でなかなか集まる機会がなかったこともあり、今回は過去最多の86名の子どもたちが三葉幼稚園に帰ってきてくれました。昨日、準備をしているとき明日は雨かなあとドキドキしていましたが、そんな不安を吹きとばすほどの快晴で今日のおめでとう会をお空もみんながお祝いしてくれているようでした。集合時間が近くなると、続々と子どもたちが集まってきました。「先生、こんにちは!」と立派に挨拶をしてくれる卒園生。面影が残っている子が多く、卒園してから6年も経っていますが、「わぁ!大きくなったね!」と、教師達もニコニコで久々の再会を喜びました。
86人みんなで写真を撮ったあとは、クラス対抗玉入れ競争をしました。トーナメント戦で戦いました。玉入れの高さは大丈夫かな~?と確認していると、くまぐみのM君が「先生!玉がこっちは少ないです!」と玉の数についての指摘をうけました。数までは数えていなかったので追加してスタートすることにしました。でもやっぱり三葉っこだなと感心する場面でもありました。三葉っこたちは何か勝負ごとをするとき、絶対に両方(相手側)確認して自分たちに不利なことはないかと確かめます。そうして何かあればちゃんと言うことができるのです!そんな子どもたちを見て、幼稚園の頃から変わってないな~と嬉しく思いました。結果は1位きりんぐみ、2位くまぐみ、3位ぞうぐみ、4位らいおんぐみでした。久々に会ったみんなと力を合わせて頑張っている姿は、幼稚園児の頃のようで、とてもかわいかったです。
卒園生のみなさん。今日会えた子も会えなかった子も、いつまでもいつまでも三葉っこです。何かあったらいつでも帰ってきてくださいね。三葉幼稚園はみんなのふるさとです。今日はみんな来てくれてありがとう♡♡
2023年3月24日 金曜日
お母さんお父さんから離れるのが嫌で、泣いて泣いて登園していた4月当初から、1年が経とうとしています。あんなに泣いていたのに、今は笑顔で保護者に「ばいばい」と手を振って保育教諭に受け入れられている子ども達です。
集団生活の中で1歳児なりに、だんだんと身についてきていることもたくさんあり、保育教諭自身も驚かされる毎日です。
「○○するよ~~!」と声をかけると、集まって座って待つことや、並ぶことも分かっています。月齢の高い子ども達は、お茶を飲んだ後は自分でパチンとふたを閉めて、水筒を運ぶことなども出来るようになってきています。(まだまだ援助が必要な子どももいます)
遊びも変化してきて、一人遊びや保育教諭との遊びから、友達に興味を持ち、真似してみたり、一緒に遊んだりと成長が見られます。トラブルもありますが、これも成長の過程で必要なことです。トラブルになることでお互いの気持ちを分かりあい、譲ったり、譲ってもらったりすることも出来るようになります。保育教諭の援助なく、子どもだけのやりとりで「どうぞ」など、ちょっとした関わりが見られると、とても嬉しくなり、そして心がほっこりします。
テラスに遊びに行くと巧技台やジャングルジム、トランポリン、ブランコなど子どもの楽しめるものがいっぱいあります。思い思いの場所に行って遊び始める子ども達。身体を動かして、「こんなことできるよ!」と精いっぱいのアピールタイム♪足腰がしっかりしてきたことでジャングルジムもすいすいと登って、余裕の表情で手を振ったり、巧技台でも転ぶことなくバランスを自分でとりながら移動したりして、笑顔を見せてくれます。滑り台では、階段を自分で登って滑るだけなのですが、「すごいね!」と褒められると得意顔!何度だって滑り終わると得意顔してハイタッチ。褒められると嬉しくて何度だってしてくれる子ども達です。
まだハイハイしかできない子ども達も、自分で這って移動して「楽しそうだな」と思うものに一直線!手に取ると嬉しそうにして笑顔を見せてくれます。
遊ぶことや考えることなど、大人の私達より子ども達の方が自由で柔軟であることにも保育を通して気づかされることがたくさんあります。
紙芝居の中の絵を見て「リスが歌ってるね」とHちゃん。その紙芝居ではリスがドングリを持ってました。「ほんとだね!マイク持って歌ってるように見えるね」と面白い発見も子どもから学びました。
保育しているようで、実は私たちが学んでいるんだなーと思うことも度々です。
日々の保育の中でまた新たな発見を、子ども達としていきたいなと思いました。
2023年3月20日 月曜日
今日は、令和4年度の3学期終園式の日でした。朝から天気もよく、暖かかったため式を園庭で行うことになりました。古森先生のお話は、初めに「次に来るときは、大きい組さんになるんだよ」「帽子が変わるんだよ」と言ってもらうと、特に次は年長組になる年中児の背中はぴしっと伸びてお話を聞いていました。在園児の後ろには、預かり保育に来ていた元年長児たちが興味深そうに話を聞いていました。かっこよく並んだ年中さんの姿は、あこがれの年長さんに更に近づいてきたように見えるから不思議です。古森先生のお話の中で、お休みの日もいつまでも寝てないで早く起きること、朝・昼・夜ごはんをしっかりと食べること、元気いっぱいあそぶことを約束しました。また、怖い人もいるので、1人で遊びに行かないことも話してもらいました。
終園式の途中、古森先生が園庭に春のお便りが届いていることに気付いて知らせてくださいました。それは、愛媛県でも一昨日桜の開花宣言が発表されましたが、幼稚園の桜の木にも花が数輪咲いていたのです。その場所は、数年前までその花が咲いている枝の下で焼き芋をしていた場所で、そのとき以来毎年1番先に花が開くのです。桜の木がたき火の暖かさを春が近づいていると感じたそのとき以来、毎年松山市の開花宣言と競争のように咲き始めるのです。令和5年度の始園式と入園式は少し早めなので、その頃桜が満開でいてくれるといいな!と思っています。
お部屋に戻って、いよいよクラス発表の時間です。たんぽぽ組の子どもたちも何色の帽子になるのか、どきどき・わくわくしていました。順番にクラスを発表して1人ずつ新しい帽子をかぶせると、少し恥ずかしそうにしながらも嬉しそうに笑っていました。ピカピカの帽子をかぶって、様子を見に来てくれた先生に「◯◯ぐみになったよ!」と見せたり、嬉しくて友達と顔を見合わせて飛び跳ねている様子を見て、1年間の子どもたちの成長を感じて嬉しくなりました。新しい帽子をかぶったたんぽぽさんは、もう1番小さい学年ではありません。かっこいい年少のおにいさん・おねえさんです。
お迎えの保護者やバス停で待ってくださっている保護者には、バレないように帽子を背中に隠したり、逆にバスに乗るときに新しい帽子をかぶりにこにこ笑って新しい帽子を見せたり、子どもたちの誇らしげでお茶目な姿がたくさん見られました。
4月7日・8日には、ピカピカの帽子をかぶりおにいさん・おねえさんになった子どもたちに会えるのを楽しみにしています。
2023年3月18日 土曜日
コロナ対策やインフルエンザ予防から始まったお味噌汁大作戦は今も続いています。食べることが大好きな子ども達は手を洗った後、自分たちのロッカーからスプーン・フォークセットを取り出し、準備をして待っていました。できたてのお味噌汁を目の前に置かれると飲んでもいい?という表情をしながら保育教諭の顔を確かめ、「いただきます」と言いながら飲んでいました。スプーンで具のお豆腐や野菜をすくって口に入れてはお汁をすくって飲んだり・お椀を持って飲んだり、一人一人が飲みやすいように美味しそうに飲んでいました。飲み終わったお椀は自分たちで片付けます。いつもおぼんの上にお椀を置いて片付けるのですが、おぼんがない時は、「ない。ない。」と報告してくれます。それを聞いた保育教諭は急いで取りに行き、おぼんを置くと素早く片付けていました。片付けている様子を見ているとお椀が1つでも重なっていないとみんなで協力しながら高く積み重ねていました。お味噌汁パワーのおかげで、風邪をひいたり体調を崩す子たちは、昨年に比べ少なくなっているのではないのかなと思いました。
お味噌汁パワーで子ども達は戸外で元気いっぱい遊びます。ブランコに乗ったり・ビックボスに登ったり・ドームなどなど、自分が遊びたい場所に一直線に向かい、体を動かしながら遊び始めます。
また、この日は工事のショベルカーが動いていました。それに気が付いた保育教諭は「あっ!!ショベルカーが動いている。見に行く?」と子ども達に尋ねると「見る~」と急いで帽子を被り靴を履いてフェンスまで全力で走っていきました。最初は、遠くの方から見ていた子ども達ですが、保育教諭の声掛けで近くから見える場所に移動した時は、2~3人だった子ども達が次々に集まってきて目を輝かせながら無我夢中で見ていました。子ども達の”見たい”という思いが強く、背伸びをしたりフェンスを支えているコンクリートの上に乗ってくいつくように見ている子もいました。中にはドームに上がったり・ビックボスの上からショベルカーを見たり、自分なりに考えて見やすい位置からずっと眺めていた子どももいました。また別の日には、ショベルカーは動いていませんでしたが、お迎えに来たお父さんにショベルカーを指差して「ショベルカー!!ショベルカー!!」と嬉しそうに教えていました。ショベルカーが動いていたことを伝えようとしているT君の姿がとても可愛かったです。
ひよこで生活するもののあと2週間となりました。4月頃は、できなかったことがたくさんありましたが、日に日に重ねていくうちにできるようになり子どもの成長を近くで見れて嬉しく思いました。ほとんどの子ども達がたんぽぽ組に行くので、1日1日を大切にしながらこれからも子ども達と元気いっぱい体を動かしたり、コミュニケーションをもっともっと取っていきたいと思いました。
2023年3月17日 金曜日
昨日に続き、今日は青コースの園内お別れ会がありました。昨日のブログでは年少さんの活動が紹介されていましたので、今日は年中さんの活動を中心に紹介していきます。
年中児はお父さん、お母さんに「運動会ごっこ」を見てもらいました。内容は数日前から子ども達と考え、踊りとリレーをしようということになっていましたが、昨日古森先生が子ども達に「年長さんは卒園したから、今度はみんなが年長さんになるね。年長さんみたいにかっこよく行進できるかな?」と言われ、子ども達からは「できる!」と元気な声が返ってきました。そして、今日の運動会ごっこも曲に合わせて手足をかっこよく動かして、元気な入場行進から始まりました。保護者からの手拍子に少し照れくさそうにしながらも、しっかりと歩き、目的の場所に止まると指差しをして真っすぐに並ぶことができました。さすがもうすぐ年長になる子ども達です。
次は水鉄砲大会でも人気だった踊り「おまつりわっしょい!」を踊りました。元気よく「わっしょい!」と掛け声をかけて元気いっぱいに踊りました。そして、次は昨日の参観日の様子を見ていた古森先生が提案してくれた親子ダンスです。プレ年少はお引越しゲーム、年少・年中は親子ダンスを踊りましたが、子ども達と触れ合えることを楽しみに待っていたお父さん、お母さんは踊る気満々でした。教師の声に合わせて手をつないだり、回ったり、ハイタッチしたりと笑顔いっぱいで踊ることができました。最後はクラス対抗リレーです。一人一周を走り、クラス全員でバトンをつなぎました。先日、卒園した年長児には程遠い?走りでしたが、途中で転んでも最後まで走り切ったり、差が開いても一生懸命走ったりする姿に保護者からは声援や拍手をたくさんたくさんいただきました。
年少の玉入れは昨日とは違い、差がついたものの子どもの数と保護者の数を合わせて「100てんこえたね!」と両クラスで喜び合いました。
プレ年少のこいのぼり競争はハプニングが起こりました。親子でこいのぼりを運んでいたのですが、途中で保護者が子どものスピードに追いつけず、頭としっぽが破れてしまったのです。しかし、そんなことには慣れっこの子ども達です。破れたところをテープで貼って直すとその後も競争を楽しむことができました。
来週は終園式と新クラスの発表です。1つ上の学年になることが楽しみで待ち遠しい子ども達です。
☆年長 自由登園日最終日☆
昨日はさんさんらんどで存分に遊んだ子ども達は、今日は一年間ありがとうの感謝の気持ちを持って、部屋の掃除や片付けをしました。ロッカー、靴箱の名前シールをはがす時には、「次に使う年長さんのためにきれいにはがさんと!」と張り切っていました。なかなかはがせない時には、「ちょっとこっち手伝って!」と協力し合って一生懸命はがしていました。
次はお道具箱の整理です。お道具箱にはたくさんお世話になりました。年少からの子は3年間。たんぽぽからの子は4年間と長い間使ったお道具箱は年期も入っていて、所々クレヨンの汚れもありました。それを見て「きれいにしなきゃ!」と必死に磨いていました。なかには「いっぱいありがとう!」と言っている子もいました。「何を思ってる?」と子ども同士で楽しそうに話していて、一人一人が色々な思いを持っているようでした。掃除の後、らいおん組では子ども達が大好きなじゃんけん列車をしました。1回目はじゃんけんで勝った子の後ろにつながり、2回目は負けた子の後ろにつながり、終始大盛り上がりのじゃんけん列車でした。ココナッツの踊りも踊り、元気いっぱい笑顔いっぱいの自由登園最終日となりました。
2023年3月16日 木曜日
今日、赤コースのプレ年少・年中の園内おわかれ会を行いました。一年前、入園式でお母さん、お父さんから離れられなかった子ども達がお母さん達から笑顔で離れ、ゲームをしたり踊りを踊ったりする姿に成長を感じ、嬉しくなりました。
さて、ちゅうりっぷ組とさくら組は会議室で玉入れ競争をしました。「やっぱノリノリ!」で準備体操をした後、玉入れのルール説明です。
先生達が悪い見本をすると、すかさず「ダメー。」「ボールはカゴに投げる~!」「カゴはさわらなーい。」と子ども達から注意が入ります。その後、いよいよ玉入れ対決です。「さくら組頑張るぞー!」「ちゅうりっぷ組頑張るぞー!」と気合いが入り、「ピー!」と始まりました。その頃、様子を見にきた園長がカゴの方を指さし何やら話しをしています。そして、終わりの笛が「ピー」と鳴るとすぐさま「ちょっと待った!」のものいいが入ります。園長が「さくら組さん何か気がつかない?」「これでいいの?」と言うと、子ども達みんなが間違い探しです。「あーっ!」とみんなが気づき口々に「かごがしまってる。」「あれじゃ、入らなーい。」子ども達の声をうけ、中村先生がちゅうりっぷ組に交渉です。ちゅうりっぷ組の子ども達もそれなら仕方ないと再戦を受け入れました。
再戦するなら文句ないようにと、棒とカゴを近づけると…。あれあれまた、何かが違っています。子ども達からも「黒のひもと黄色いひもが…。」「高さが…。」とおしい答えが出るものの、花まるの答えが出てきません。すると、「今日はお母さんの力も借りよう。」と言ってA君のお母さんに前にきてもらい「ひもを掛ける場所が違うから高さが変わっています。」と説明してもらい、直してもらいました。これでもう『待ったなし!!」玉入れ本番に子ども達の力が入ります。結果はちゅうりっぷ組28個、さくら組18個でちゅうりっぷ組が勝ちました。次は大人対大人の対戦です。力が入るのは大人も同様、特にさくら組はもう負けられません。笛がなる前からボールを自分の近くに寄せ、戦いが始まっていました。子ども達も「お母さん、お父さん頑張れー!」と応援に力が入ります。さすがのお父さん、お母さん、カゴがいっぱいになるまで玉が入った勝負の結果は、ちゅうりっぷ組76個さくら組81個でさくら組が勝ちました。そして、総合結果ちゅうりっぷ組104個、さくら組99個でちゅうりっぷ組が喜んでいると、最後の園長による「ちょっと待った。」です。「すごい難しい大人の計算をしてるわね!!難しいついでに四捨五入してみたら。」のアドバイスで点数を四捨五入すると、ちゅうりっぷ組の104が100になり、さくら組の99が100になり結果・・・。両クラス100点満点!」となって、みんなでバンザイしました。
たんぽぽ組では、親子でこいのぼりレースを年中さんではリレーをいましたが、どからもアクシデントがたくさんあり、盛りあがっていました。
その後、みそ汁を食べて一人一言を頂き改めて、三葉幼稚園が保護者の皆様から支えてもらっていることを実感する一日となりました。
もう一度気を引きしめ、終園式1日と来年度からの保育もしっかり頑張ります。
*年長 自由登園1日目*
昨日、かっこいい背中と優しい笑顔を見せ、三葉幼稚園を卒園した年長さん。今日は、昨日のジャケット姿とは全く雰囲気が変わり「小学生が来たのか?」と思ってしまうほど、かわいくてかっこいいお気に入りの服で登園してきました。そして、「おはよう!」と元気よく園庭へ出てくると何人もの子が「はだしになっていい!」「ぞうりできたよ。」と嬉しそうに教師や友達に話し、遊び始めていました。なわとびに砂場、ドッジボールと身体いっぱい動かしてクラス関係なく楽しんでいる姿は三葉っ子パワー全開です♪
今までの思い出がいっぱいつまった保育室を片付ける際には、教師が「くま組さーん、きりん組さーん」と呼んでいると、園長に「ちがうちがう元くま組さん“元”きりん組さんよ。」と注意が入りました。それを聞いてすぐに、「はーい♪」と誇らしげにルンルンでやってくる子どもたち。どこかお兄さんお姉さんになったはずなのに、子どもらしい可愛いさを忘れていないみんなにフフッと笑ってしまいました。
みそ汁をいつものように飲んでパワーをつけた子どもたちは、遊びたくて遊びたくてたまりません…。すると、「大好きな大好きなさんさんらんどで遊んでいいよ」と園長からOKをもらいました。その瞬間「やったー。いってきまーす。」と大喜びでスキップしてさんさんらんどにむかっていました。
さんさんらんどでは、それぞれが指をさして「あそこでも、そこでも遊びたいんよ。」と走って好きな場所に散っていきました。どのコーナーも「楽しすぎる‼︎」という声やキャハキャハという笑い声で溢れていて、年長教師達もまるで子どものように一緒に遊んでいました(笑)
明日も登園待っています♪
2023年3月15日 水曜日
3月15日、令和4年度卒園式を行いました。ここ数日、寒い日が続いていましたが、この子たちらしく、お天気を味方につけて最高の日和の中、無事に卒園式を迎えられたことを嬉しく思います。
お天気にも、人にも恵まれた学年でした。前年度までの担任だったS先生は前日の準備の段階で「こんなに立派になった姿を見られて感動だ」と早くから泣いていました。今も私の横でいろんな思い出を語りながらぐすぐす泣いています。誰からも愛される子どもたちで、幸せな学年だったと思います。
今年の年長児が入園する少し前に、中国で「コロナウイルス」が爆発的に増えているとニュースになりました。その後、クルーズ船の中で感染者が出た、と言っている間に国内での感染者が確認され、わたしたちの住む愛媛県でも…とあっという間に世の中はコロナ禍になってしまいました。“3密を避ける新しい生活”に移り変わり、幼稚園生活もこれまでとは違うものになっていきました。入園してすぐ幼稚園と遊ぎ場と別れて自由登園になりました。さんさんらんどの工事が始まる少し前の遊ぎ場、山を切り崩して整地したばかりの野原で一カ月ほど青空教室でした。テントの陰の下でお弁当を食べ、山へ駆けて行き、お日様とたっぷり遊ぶ生活。そして反対に、感染防止のためにと入園したばかりで期待もふくらんでいたはずなのに、お家で待っていてくれた子どもたちもいました。みんなが揃って幼稚園で生活をし始めたのは5月20日でした。きっと保護者の方も不安な気持ちを抱えての新生活だったことと思います。大人の不安を吹き飛ばすように幼稚園で行事も子どもだけのと銘打って今までとは違った形に変わり、いっぱい遊んでたくましくなった子どもたちは、こんなに大きく立派に成長しました。
マスクを外して笑顔で入場してくる子どもたちを見るだけで感慨深いものがありました。
各クラスで教師につけてもらった120人お揃いのコサージュ。これは三葉っこの証です。入学式にぜひ着けて行ってくださいね。みんな一緒。みんな仲間です♪ コサージュを胸に元気いっぱい行進して着席すると、背筋がぴんと伸びたのにお気づきでしょうか。これは、「立派な背中をお父さん、お母さんに見てもらう」と約束したからなのです。式中、前を向いて一生懸命話を聞くことができました。今日は急遽で申し訳なかったのですが、二人目の方にもテラスに入ってもらうことにしました。マスク着用の義務がなくなったとはいえ、5類に分類されるのは数カ月先…ということをいろいろ鑑みての今日の判断です。どうぞご理解くださるとありがたいです。
立派な背中、立派な横顔を見てもらいながらの修了証書授与では、園長から一人ひとり修了証書をもらい、花道を歩いて保護者の元へ歩いていきます。にこにこと照れくさそうに歩く子、一生懸命真面目な表情で歩く子、古森先生に「はい、礼よ。くるんってするよ。歩くよ~」と声をかけてもらうのが嬉しくてそれを待たなければ歩き出さない子…120人それぞれ様々な姿を見せてくれました。
花道の先で待つお父さん、お母さんたちがハンカチを握りしめ、微笑みながら涙を浮かべたり、逆に涙を見せまい!と唇にぎゅっと力を入れたり、大切な大切なわが子の成長を噛みしめていらっしゃる姿は感動的でした。練習の時も子どもたちは教師の元へ満面の笑みで歩いてきていましたが、やっぱりお父さんお母さんのところへ行く子どもたちの笑顔はとても素敵でした。
園長の話では、古森先生が今朝本当に古森先生の身に起こったことを話し始めました。朝、古森先生のマンションでは水道のトラブルでお水が出なかったそうです。慌ててドアの外へ出ると、同じように困っている住人がざわざわしていました。「今日は卒園式だから、早く行かなきゃ先生たち困るだろうし、でも朝の準備はできないしどうしよう」と悩んでいた…と。そこで古森先生が「みんなだったらどうする?」と問いかけました。「お茶を買いに行く」とぴんと手を伸ばし、堂々と答えたYくん。それに続いて「お水を買えばいい」と口々に言い始めました。次に「300円自動販売機に入れたんだけど一本しか出てこなかったのよね。なんでだと思う?」と聞くと「お水が一本300円だったんじゃない?」「一本ずつ買えばいいんよ!」とまるで卒園式とは思えないほどリラックスした様子で園長と会話をし始めたのです。それを見て「こうやって一年、いやたんぽぽを含めると4年間生活してきたもんなぁ、なんだか普段の保育みたい」とふふっと笑ってしまいました。園長も、この子達だったら何か問いかけたら反応があるだろう、答えが返ってくるだろうと踏んでの、あの話だったそうです。子どもたちが式の楽しい雰囲気を作ってくれました。子どもたちに古森先生が話してくれたのは、「これから地震とか災害とか、コロナみたいにみんなに何が振りかかるかわからないよ。でもそんなときにいっぱい考えて自分で解決していってほしい。幼稚園ではそういう風に生活してきたよね、だからみんなだったらできるよ。」ということでした。また、幼稚園で伸び伸び遊んでいっぱい自分で考えて生活してきたこの子達だからこそ、もしかしたら今後何か制限がかかったり、周りを固められたりすると苦しくなることがあるかもしれない。でもそんなときは幼稚園にぜひ帰っておいで、心がしんどくなったときは幼稚園に戻っていっぱい楽しかったことを思い出してまた頑張れる時まで休んだらいいと話してくれました。保護者の皆様、ぜひ心に留めておいてほしいなと思います。幼稚園はいつまでも三葉っこのものです。いつでも、いつまでも「おかえり」と待ってます。
記念品授与では「いっぱい食べて立派な小学生になります」と堂々とAちゃんが代表で受け取った砥部焼の絵皿や「大切に見ます」と受け取った卒園記念DVD、家族でわけっこする「紅白のおもち」、目覚まし時計、自分たちで作った文集、鉛筆を頂きました。
感染防止の観点から今年も見合わせた在園児からの別れの言葉はたんぽぽさん、年少さん、年中さんがみんなで協力してメッセージムービーを作ってくれました。今日が初見の年長児と年長担任達は一言一言一生懸命言ってくれる小さい子たちの言葉に大人も子どももみんなうんうん、と頷きながらムービーを見ていました。かわいくて嬉しくて心があたたかくなりました。
そして、卒園児の別れの言葉です。練習では今まで起きなかったハプニングがありました。かっこいいところを見てもらいたいというはやる気持ちで緊張感いっぱいの代表の子の言葉を一つ飛ばしてしまったのです。気づいた担任が学年の教師へ、そして教頭、園長へ・・・と伝達をしました。せっかく代表になって今まで一生懸命練習をしてきた子どもの気持ちを考えると、このまま続行するという判断はありませんでした。園長に伝えると冷静に状況を把握し「わかった」と園長がほほ笑んで頷きました。私は「あ。大丈夫だ。なんとかしてくれる」と思いました。そのままピアノのY先生に「二回目やり直すから」とこっそり伝えに行くと「え?何々?やり直す?ピアノ止める?ここまで弾いたら止めるね!」とぐい~んと顔を伸ばし、手だけはぽろぽろとピアノを弾き、「プロだわ~」と感心しました。(式の真っただ中、こんな舞台裏があったのです。)ピアノを止め、きょとんとする保護者に「実は~」と事情を話し、二回目をすると伝えると「もう涙涙なのにまたするの~?!」とあたたかい笑いが起こりました。子どもたちが偉かったのは、二回目の別れの言葉で気持ちを切り替え、一回目よりも大きな声で立派に言葉を言えたことです。大好きな子どもたちの大切な言葉が二回も聞けてラッキーだと思ったのはわたしだけでしょうか?笑
あたたかい笑いに包まれるこの子たちらしい卒園式だったと思います。退場して、部屋に戻ると「あ~楽しかった!」となんとも力強い言葉が聞かれました。笑いました。
“楽しい卒園式っていったい・・・”と最後まで明るい楽しい子どもたちでした。と思いきや、部屋でのクラス活動でぞう組の子どもたちはさみしくなってきてえんえん泣き始めたのです。感受性豊かなかわいい子どもたち。4クラスともアーチの前で手を合わせ「また会おうね!」とみんなで約束をしてアーチをくぐり、先生たちとのお別れの時間になりました。
今年の保護者の中には卒園生がいっぱいいます。中にはY先生が三葉で先生をする前、自分の子どもを通わせていた頃、Y先生の子どもと同じバス停で園バスに乗って来ていたお母さんがいるそうです!式中園長の言葉にもあったように、数十年後、この子たちがお父さんお母さんになって帰ってきてくれたら嬉しいなと思います。
かわいい大切な子どもたちを幼稚園に預けてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。長くなってしまいましたが、それは今年の卒園式がとても楽しかったから・・・。最後まで読んでくださってありがとうございました。
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