2023年2月8日 水曜日
朝一番、「くまぐみさーん」と2Fテラスから園庭で遊んでいるくま組の子ども達に園長が呼びました。何やらいい話が…そこにはわらの束と発泡スチロールで作られたレンガがありました。実は、生活発表会で「3びきのこぶた」の劇をするくま組ですが、前日の練習で大道具が大きすぎたり、準備のつじつまが合わなかったりと「どうしたものか…」と頭を抱えていたのです。
そこで、「自分たちが本当に作ったらもっと劇が楽しくなるんじゃない?」と園長からの提案に「いいの⁉」と子ども達は大喜びで材料を2Fテラスにせっせと運んでいきました。
どちらを前にして作るのかを決めると、「窓作ろう!」「ここからひも通して。」「先生持ち方が悪い‼こうよ!」「はさみで切る役するよ。」と少しのヒントをもらってからは、本当に5、6歳の子どもたちなの⁉と思うほど次々にイメージが湧き、自分達でやりとりをしていきます。そして、この大道具には今までに年長さんが学んだことがたくさんつまっています。わらの家を作る時には、わらの束を園長からもらうと「これ稲刈りでしたやつやん。稲木よ!」とパッとわらの束の足を開いて、家の土台へかけていったのです。その姿に私自身も絵で描いた大道具ではなく、これこそが本当の三葉らしい大道具だなと勉強になりました。
その様子を見ていると…あれれ、くま組の帽子の中にすみれ組のYくんが入っているではありませんか。くま組の子ども達が気付いて、「年長じゃないでしょ!」「そこテープ貼らないで!」などと怒るのではないかと心配していたのですが、そんな心配なんて三葉っ子には必要ありませんでした。「ぼくもやりたい!」とテープを貼りたがるYくんに、くま組のKちゃんが「楽しいからやりたくなるよね♪」と優しく笑いかけ、テープを渡したのです。その姿に心が温かい気持ちでいっぱいになりました。
そのおかげで、今日の劇はやる気いっぱい!!わらの家を吹き飛ばすのだって、木の家に体当たりするのだって今までとは勢いも表現力も格段に違います。本番まで、あと1週間。1日1日進化し続けている毎日で、大丈夫かと不安でもあり、楽しみでもありで、ドキドキですが子ども達が創りあげる劇です。子ども達のすべてがつまった劇になるように頑張りますので期待?していてください。「笑顔があれば何でもできる!みんながいれば何でもできる!」が合言葉の子ども達。残り数日、たくさん知恵を出し合って助け合っていくことと思います。
コメント (「本当にブタの家をつくっちゃった⁉」 くま組 髙松由衣 はコメントを受け付けていません)