2023年2月2日 木曜日
松山に住んで20年が経ちますが、椿さんが終わると暖かくなるという言葉に毎年「本当だ!」と驚かされる私ですが、今年は例年よりも早く椿さんになっていることから「今年はさすがにまだ暖かくならないだろう。」と思いきや日に日に暖かくなってきました。近年、すぐにネットニュースで気温や天候、洗濯日和かどうか、花粉情報まで調べられる時代ですが、昔のように自然と向き合い、自分の経験と知恵と昔からの言い伝えを信じながら生きていく生活も大切にしていきたいものです。今朝の空は、すじ雲が浮かんでいてそれも優しく感じ清々しい1日となりました。
やってみるといえば、今日ちゅうりっぷ組では明日の節分に向けて鬼のお面を作りました。昨日作っていたクラスを見ていた子ども達は、家から廃材を持ってくる子もいてやる気いっぱいです。「2本の角で強そうな鬼を作りたい。」「この廃材でかぶれるようにしたいんだ。」生まれて4年しか経っていない子ども達にも作りたい鬼のイメージがしっかりありました。スーパーに売っている、同じ形、同じ色の鬼だけではないのです。…しかし、ここからが大変な試練が待っています。年少児は、セロハンテープがうまく貼れなかったり、ハサミが思うように使えなかったり、何度も壊れては直して、思うようにいかなくてはやり直して、それでも作りたいと思っている子ども達の眼はキラキラです。そして、眼のキラキラから沢山の工夫や発見が生まれます。角を頭に付けたいから帽子になるカップを見つけて、かぶれる角にしてみたり、頭に合わせて廃材をつなぎ、かぶれるようにしたり、新聞を頭に合わせて見たり、4歳なりの知恵を最大限に使って工夫して作っていました。また、これは幼稚園ならではの魅力ですが、友達がやってみて、上手くいったのを見ると、真似たり教えてもらったり、刺激し合って作り、自分の工夫の引き出しが増えていっています。その積み重ねで、年中・年長になると、私たち教師も驚かされる工夫とアイディアいっぱいの鬼ができていました。「まだ作りたい!鬼のパンツもいる。」と話す子ども達。明日も続きをし、自分の中に住む鬼を退治します。
また、発表会に向けて昨日は年中さんに観てもらい、今日は園長先生に観てもらった子ども達は少しずつお客さんに見てもらうということを意識しています。そして、三葉幼稚園の生活発表会は普段の様子を発表する場です。園長は特に、流れの矛盾や、話の内容を子ども達に分かりやすく話してくれます。年少のオペレッタでは、オープニングのラッパは「始まりの合図で山の上の遠くまで聞こえるように上に向かって吹かなくっちゃ!」と言ってもらうと吹く子ども達みんな胸を張って空まで届くかのように力強い吹き方になりました。サラダを作るお皿をゆっくり準備していると「それじゃあ、みんなお腹が空いてて待ちきれないよ。」と言われると「早く食べた~い!」「急いで準備するから待っててね~!」と子ども達から台詞まで出てきて、急いで準備し始めていました。話の内容が分かり、イメージがわくと自然と動きが良くなる子ども達。教師達は、ごっこ遊びの延長のオペレッタはどんなになるのか、初めての大きな会場で沢山のお客さんを前にして発表する子ども達から目にする会場は??とドキドキ、ハラハラです。
コメント (「あんな鬼やこんな鬼‼︎ 〜工夫でいっぱいの鬼〜」 河野 はコメントを受け付けていません)