2023年1月11日 水曜日
「今日はおしるこの日でしょ!!」と年少児。「いえいえ違います!!今日は鏡開きの日です。」と訂正しましたが…。実は教師もおしるこが楽しみな日なのです。
『鏡開きとは?』と教師も首をかしげていましたが、今日、園長が子ども達に話してくれました。
鏡もちに神様がいることは知っている子ども達、鏡開きはお正月の間、鏡もちに宿り、みんなのことを守ってくれた神様を鏡もちを開いてお送りし、その力が宿った鏡もちを食べる事でみんなが元気になるのです。そんな話を子どもたちは目をキラキラさせてうなづいていました。「おしるこの日!」と言っていた年少児もただのおしるこではないことを知り、「鏡開きの日」「神様を送る日!」と少しわかったようでした。三葉では鏡開きは、みんなの先生が参加します。一つの丸いおもちが二つになり、「さくら組もください。」「ちゅうりっぷ組も!」と四つになり、八つになり「まだまだ割れるよ!」と各クラス代表の幼児も前に出てみんなで割っていきました。
ここまでが鏡開きの話ですが、鏡開きの日が鏡開きだけで終わらないのが三葉幼稚園!!園長の「焼きもちもおいしいよね!バットにおもちを広げてかためて、切ったら切り餅ができて、炭で焼いたら美味しいのよ。」という話にのっかり、「それ、やりましょう!!」と教師一同!!追加のお餅をつき、炭を集め、教師がウキウキワクワク楽しんでいると、子ども達も寄ってきて「何をするの?」と興味津々!!お餅を炭火で焼くまでの過程でも火をつける、炭を起こす、燃やす、焼く等々、それぞれの所で気付きがあり、科学があり、生きる力を学びました。
ついたお餅をバットに広げる吉本先生が「古森先生の様に上手に広がらないのよね。」と言いながら、広げても、広げてもまるで生きているように戻ってくるお餅に悪戦苦闘。弾力のあるお餅対吉本先生の戦いを子ども達が面白がって何やらチャチャを入れながら熱い視線を送っていました。
そして、一日おいたお餅を薄く切っていた今岡先生が、今度は包丁にくっつくお餅に悪戦苦闘。古森先生から「包丁を濡らすといいよ。濡れた布巾を持って来て。」と救いの声を掛けるとスイスイ切れるようになり、子ども達も「なるほど」とここでも目をキラキラさせていました。
また、お餅を焼く為に炭に火をつけていると、「火を起こすよ。」と言ってうちわで仰ぐとバチバチと真っ赤になる炭に「起きているー。」と注目し、お餅を網に乗せて焼きながら「焼きもちができるよ~!」とお餅が膨らむ瞬間を楽しみました。その形はまるで「ほっぺが膨らんでるみたい!」と言葉の由来も知りました。
焼きもちにちょっぴりお醤油をつけて口に入れると「うま!」おしるこを食べて「おいしい!」、あんころ餅を食べて「さいこ~!」ちなみに明日あげ餅も食べれるようです。
鏡餅に神様が宿るとありますが、ここで言う神様とは自然の中に宿る不思議(科学)なのです。自然の神様に感謝し、自然を大切に思い、素直な気持ちで今を楽しむことで幸せになれると思える1日となりました。年の初めに鏡餅の神様パワーをもらった子ども達!今年も元気いっぱい遊び、発表会に向けても頑張るぞー!と張り切っています。今年度残り3カ月子ども達に負けないよう教師も目をキラキラさせて遊び、笑い合い、楽しみたいと思います。今年もよろしくお願い致します。
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