2022年11月21日 月曜日
今朝、幼稚園の裏の道路にどんぐりがたくさん落ちていることに気付いたひつじ組のYちゃんは、そのことをM先生に言って来ました。そこでM先生が裏山を見上げると、どんぐりの木が道路まで茂っていて実がなっていました。園に帰るとM先生は、「みんなでどんぐり拾いに行こうか!」と子ども達を誘って拾いに行きました。どんぐりを拾って園に帰るとYちゃんは「ケーキ屋さんがしたい…!」と思いつきました。そして、周りを見渡してみるとどんぐりをのせるのに丁度いい大きさの木材があることに気付きました。木材が入ったキャリーを友達と運んで、その中から気に入った大きさの木材をみつけると上にどんぐりをのせました。「先生!いちごのケーキが出来たよ!」と言うとどんぐりをボンドでくっつけて、更に細い木片を見つけてロウソクに見立ててケーキに立てていました。楽しくなってきたYちゃんのアイデアはどんどんと広がって、「先生!紙ないん?お皿がいるけん!」と言うので紙を用意すると丸く切ってお皿もできました。そして、クレヨンを持ってくるとたくさんの色を使う子、一つの色を使う子、様々なクレヨンの塗り方をしてそれぞれ違う素敵などんぐりケーキが出来上がりました。それを見ていた子ども達が、一人、また一人‥‥と入ってきてケーキ屋さんのコーナーはあっという間にひつじ組の子達でいっぱいになりました。Yちゃんは一つ作れば二つ目以降はささっと作り終わり、ひつじ組の子達もそれぞれ自分の好きなケーキを作り…。色とりどりのたくさんのケーキが並んで、まるで本物のケーキ屋さんみたいになりました。
ひつじ組さんの楽しげな声につられて、今度はさくら組さんが集まってきました。「これは何を作ってるのー?」「私も作りたいな!」「僕も!」と興味津々です。ボンドを使う時は、量が多すぎるとなかなか乾かないことを知っていたひつじ組のEちゃんは、さくら組さんがボンドを出し過ぎていないか確認していました。「これくらいが良いと思うよ。」「これはちょっと出し過ぎじゃない?」その場に居ると子ども達の会話が聞こえてきます。ケーキを一つ作るだけでも、ケーキやお皿、ロウソクにいちご等、子ども達の楽しい発想がたくさん出てきて、とても面白いなと感心させられました。
ケーキ屋さんコーナーの横では、M先生やN先生が干し柿をつるす為の縄をなっていました。子ども達も教えてもらいながら縄をなっていましたが、「先生、出来な~い‥‥」と言うと先生が手を添えて教えてくれて、最初は出来なかったのに何回か繰り返すうちに、いつの間にか上手になっていました。出来ないからすぐに諦めるのではなく、繰り返して縄をなっていく子ども達の根気強い姿を見て、すごいなと感動させられました。
1週間前に頂いた渋柿はまだ少し時期が早かったので、薄暗いプールでヘタを水で濡らしたキッチンペーパーで巻いて大切に保存しています。教師が干し柿用の縄をなう方が早いのですが、それでは子ども達に「食べる体験」しかさせてあげられません。三葉の保育は、子どもと一緒に準備をしていく中で縄をなう等の生活の知恵も身に付けていくのだなと思いました。
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