2022年10月13日 木曜日
今日は待ちに待った運動会。残念ながら今日参加できなかった子どもと職員がいます。みんな楽しみにして、お出かけを我慢したり、マスクや消毒をこまめにしたり一生懸命気を付けてきたのに、と悔しい思いがあります。コロナ感染が、こんなにも三葉っ子たちの生活に影響を与えたのは今回が初めてでした。子どもたちも、職員も、何とか運動会ができるように、子どもたちに楽しい運動会を…とたくさんの努力をしてきました。そんな三葉っ子たちへのご褒美のような晴天!「日本晴れっていうんだよ」と赤コースの開会式で古森先生が教えてくれました。雲一つない青空の下、子どもたちの笑顔弾ける運動会ができたこと、本当に嬉しく思います。お休みしている子どもたちにも同じように運動会を楽しくさせてあげたいと、今回初めて2回目の運動会を設けることになりました。ミニ運動会ではなく、今日のように衣装を着て、気合いを入れて本当の運動会をもう一度します。その時にはもう一度あたたかい声援をよろしくお願いします。
オープニング「踊り:ソーシャルディスタンス・やっぱノリノリ~!」では、マスクを外して、笑顔を見てもらいながら運動会が始まりました!「ソーシャルディスタンス」コロナ禍で新しくできた言葉です。感染対策にも気を付けつつ、楽しく踊れるこの曲がみんな大好きです。「やっぱノリノリ~!」は5月の子どもだけの運動会で、今年度初めてみんなで踊った曲です。お父さん、お母さんにもノリノリの子どもたちを見てもらおうと選びました。みんなが手をくるくるさせて踊る姿がとてもかわいかったです。
開会宣言・応援合戦は大声を出せないもどかしさを三葉っ子は手話でカバーしてくれました。年長児が山中先生に習った手話を小さい子へ教え、それをみんなですることができました。
次はこいのぼり競争です。今年の子どもの日に向けてクラスで作ったみんなのこいのぼり。初めての協力。協同。「みんなで作ろう」の思いが詰まったこいのぼり。風に揺られてそよそよと泳いでいた頃が懐かしい・・・。あの頃はまだ綺麗なこいのぼりでした。5月の子どもだけの運動会で使い、6月にあった作品展でも間近に見てもらいましたが、あれから更に走って、転んで、引っ張られ・・・体はぼろぼろ、しっぽはちぎれ、頭は取れかけ・・・そんな絆創膏だらけのこいのぼりを私たちは愛おしく思います。
クラスの始まりの象徴のこいのぼりを使って遊ぶ三葉らしい競技だと自負しています。これには「みんながこいのぼりを持って走る」というルールがあります。ついつい気持ちが先走って今日はルール違反の組もちらほら…みんな引き分け!みんなで万歳をしました。
初めて幼稚園の運動会に参加したたんぽぽさん。たくさんのお客さんにびっくりして、ちょっぴり涙が出る子もいましたが、最後まで頑張って参加することができました。えらい!生まれて初めての大舞台です。よく頑張りました。お手伝いの年長児のお姉ちゃん先生たちが一緒に踊ってくれたことで、にこにこ元気いっぱいのぶろっコリンちゃんたちでした。
かけっこは自分の名前が呼ばれると「はい!」と返事をするチャンスをもらいました。堂々と返事をする子、もじもじする子、にこにこする子、どの子も100点!泣いても笑っても、あの場に一人で立てることがすごいのです。とてもかわいくて、みんなを笑顔にしてくれたたんぽぽさんたちでした。
年少児の踊り、「バナナくん体操」では○作りがポイントでした。最初は水線を引こうか、どうやって円にしていこうか、教師たちを悩ます課題でした。それを見て園長がびわの鉢植えをバナナの木に見立てて置いてくれました。そこにやってきたサル役の教師たち。のそのそやって来てはバナナを食べようとするおサルから「バナナを守る!」という使命をもらったことで〇作りが上手になりました。大勢のお客さんにびっくりしたAくんがなかなか輪に入らなかったことに気が付いたKくんやHちゃんは間奏の合間に寄って行ってはどうにか一緒に踊ろうと声をかけていたようです!たった3歳なのに…?!その優しさに教師たちはびっくり!練習の時に「困っている友達がいたら助けてあげてね」と教わっていたのを覚えていたのでしょうか?優しい気持ち、友達を思いやる気持ちに心があたたかくなりました。
かけっこ大好きな年少さんたちは今日も元気いっぱい走ることができました。途中入ってくれた年中児のお手伝いの子と走った時には客席からあたたかい拍手が自然に起こり、教師たちも嬉しくなりました。
年中児のかけっこはかつてない長い距離を走らせてもらいました。今年の年中児はリレーが大好きで、年長児に負けず劣らず毎朝何度も走っていました。そんな年中さんを見て園長が「かけっこの距離、伸ばす?」と言ってもらったことがきっかけです。客席の前を颯爽と走る年中さんは見ごたえがありました。来年のリレーにも期待です。マイクで名前を言えるように練習し始めたのはつい先日です。今まで練習の中では恥ずかしくて言えなかった子たちが何名も過去一番の声で名前を言うことができました。
「ミツカラナイ」の踊りは、子どもたちも、見学に来たお客さんまでも魅了する面白いダンスです。たくさんの道具を次々見つけて、宝探しをするかのような年中児さんに見ているこちらまで楽しくさせてもらいました。三葉っ子らしい手作りの仮面?!が面白くて、登場するだけで笑ってしまいます。びよ~んと伸びた目?触覚?!「アンテナ?」と聞きたいくらい大きな輪っか・・・いいえ、これは探し物を見つける眼鏡です。なんでも見つかりそう!な面白眼鏡を涼しい顔で身に着ける年中さん。その姿がとってもユニークでかわいいのです。
さすがさすがの年長児!今日はたくさんの拍手をもらって大満足の一日となりました。「踊り、よさこいエイサー琉球王」では三葉オリジナルペットボトル鳴子を持っての演技をしました。最初は既製品の鳴子を使おうとしていたのですが園長考案のこのペットボトル鳴子!一人一人絵の具を塗って自分で作りました。裏側に絵の具を塗るというこだわりの鳴子なのですが、その方が表面に塗るよりもキラキラと輝いて見えるからなのです。今日のお日様が子どもたちの味方をしてくれました。きちっと綺麗な既製品よりも、子どもの手が加わった物の方が子どもたちは何倍も輝くし、嬉しいね、と職員間でその意味を改めて考えました。移動の時の「走れ~」「行け~!!」「もっと寄って!!」の声はご愛嬌ということで…苦笑いの教師達です。最初の入りでペットボトル鳴子を落としたJくん、最初は教師から渡された仮のペットボトルを持って踊っていたのですが、移動のタイミングでその落としたペットボトルを持っている教師の元へ一目散で駆けていき、マラソンの給水所の如く、サッとペットボトルを交換し、走っていったそうです。臨機応変!かっこいい!他の学年の教師からは「ちょっと振り付け難しすぎん?」と言われたこの踊りでしたが、リズム感の良さと、ノリの良さと、明るさで、そんなこと微塵も感じさせない立派な演技を見せてくれました。
鼓笛隊では休みの子がぽつぽついる中で練習を重ねてきました。実は、昨日変わった演技もあります。心配した園長が「もし間違っても、お客さんは誰も間違えたなんて思わないから自分たちで考えて自分たちで直せたらOKよ。」と昨日話してくれていました。そんな心配をはねのけるかのように、今日子どもたちは教わったことをしっかり見せてくれ、お客さんと教師の心をいっぱいに、あふれる程の感動をくれました。子ども同士でなんとかやりきる、大人の言うことが理解できる。たった5歳、6歳でこれができるのは三葉っ子の強みです。一朝一夕でできることではありません。小さい頃から大きい子を見て、真似っこしながら育ってきた遊び中心の環境による教育。 いっぱい遊んできたからこそ感覚を掴める風車。(実は数年前、チャレンジしようとして難しかったことがあります…)「絶対にこうしなければならない」ではなく「みんな絶対これできるよ」と褒められながら練習したきた成果をお見せすることができました。できる環境、認められて育つ場、みんなの愛情の賜物です。頑張りました。
リレーでは抜いて抜かされ、かっこいい、たくましい走りを見せてくれました。「1部赤コース:1位くま 2位らいおん 3位きりん 4位ぞう」「2部青コース:1位きりん 2位ぞう 3位くま 4位らいおん」順位がくるっと入れ替わる白熱の勝負でした。勢いあまって転んだHくん、Jくん。一瞬駆け寄りたくなる程心配な気持ちが沸き上がりました。でも、ぱっと立ち上がり、すぐに次の友達にバトンを渡しに走った2人に、マイクで順位を言わなければいけないのに涙がこみ上げてきました。こんなに子どもたちは強い。体も心も十分たくましく育っている。それが実感できた120人みんなのリレーでした。
フィナーレ「てのひらをたいように」を手話歌で表現し、お土産の金メダルと自由画帳、そしてシャボン玉をもらいました。思わぬシャボン玉に大喜びの子どもたち。選んだ園長も子どもたちの反応に喜んでいました♪金メダルの中の写真は今年完成したさんさんらんどで撮影しました。金メダルの中に、また、金メダルの笑顔。素敵なお土産になったのではないでしょうか。今日の運動会は役員さんをはじめ、保護者の皆様のあたたかい応援とご協力のおかげで開催することができました。職員一同感謝しております。11月の自由参観日に第二回の運動会を予定しております。お楽しみに。ありがとうございました。
長くなってごめんなさい。
コメント (令和4年度 秋の運動会「のびのびと 心豊かに おだやかに」 ぞう組 富田瑞穂 はコメントを受け付けていません)