2022年9月19日 月曜日
今、もも組の子ども達の間でブームになっていることがあります。それは「布バック」です。少し前なら、同じように部屋にあっても、ポイッと放置されていたのですが、今では大人気なのです!
片づけてある所も知っているので、どんどん引っ張り出してサッと自分の腕に通して得意そうに歩いています。そして腕に通しただけでは満足しないで、やがて次から次へと食材玩具やボール、中には絵本まで入れていき、「入れたよ!見て!」と言うように嬉しそうに保育教諭に袋の中を見せてくれます。「上手に入れたね!」「おいしそうなご飯いっぱいね」と言ってもらうと、ニコッと笑ってそのまま部屋の中を歩き回ったり、、椅子に座って休んだりしています。
まだお互いに思いを言葉で伝えたり、感情表現がうまくできなかったりする子ども達ですので、時には同じ袋を使いたくて、取り合いや引っ張り合いになることもあります。このようなやり取りの中で、感情のコントロールや思いを伝え合って楽しく生活することを学んでいく時期であることを考えると、このような体験は必要なことでもあるのです。そんな中で、保育教諭は「かして」「どうぞ」「ありがとう」と、必要な言葉を添えて援助していきます。理解してくると、取り合いする手をパッと離したり、手を重ねて「ちょうだい」やペコリと頭を下げる仕草が見られるようになってきます。毎日の繰り返しの中で、子どもたちは「ともだち」「なかよく」「なかま」を意識し、より遊びが楽しくなっていき、その中で様々なことを学び、成長していく姿が見られ、とても嬉しく思います。
成長といえば、もも組の子ども達も自我の芽生える時期です。今までは、「やってもらっていたこと」を、「自分でやってみたい!触ってみたい!」とアピールする事が多くなってきました。
オムツ替えの時のズボンを自分で履きたいMちゃん、Hちゃん。頑張っているのにうまく足がズボンの穴に入らず、1つの穴に両足を入れてみたり、おしりのところでズボンが止まり上げることができなかったりと、苦戦しています。「少しだけ・・・」お手伝いするつもりで保育教諭が手を出すと、「自分でやりたかったのに~~~!!」と言わんばかりに大泣き。そして、途中までしていたズボンを全部脱いで、やり直しするのです!!保育教諭の手が届かない、少し離れたところに移動して最初からやり直し始めます。裏返しになったり、前後が逆になったりするのですが、時間をかけてでも自分でやりたいと思う気持ちを尊重し、どんな形になっていても「てきたね~!」と褒めたり励ましたり、出来た時の達成感が味わえるように、見守ることも大切だなと改めて思いました。出来ても、出来なくても、自信満々に「できた!」と教えてくれる子ども達の笑顔は本当に可愛いのです。後でさり気なく直すことで、すぐに正しい方法も身についていくのです。
何気ない生活の一部ですが、その中で子どもの気持ちに共感したり、見守ったり、認めたりして「できた!うれしい!たのしい!」をたくさん体験してほしいと思います。
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