2022年9月15日 木曜日
今朝幼稚園に着いた古森先生が、駐車場から採ってきたナスを近くにいた年長児に「ほら見てごらん。ナスが地面についていてこんなになってしまったんよ」と、平仮名の「し」のように曲がってしまっているナスを見せました。そこで話を聞いていた年長児と教師とで、他のナス達も採りに行くことにしました。すると、野菜の収穫を沢山経験している子ども達はすぐに「野菜を入れるカゴもらってくる」と調理室に取りに行きカゴを持ってきていました。
駐車場の菜園につきナスの枝を見ると、枝が傾きその幹には大きくなりすぎて曲がったり、傷が付いたりしているナスが沢山あちこちで横たわっていました。それらを一本一本収穫していくと、その中にナスの先が土の中に埋もれていたので、日に当たらず色が緑色になっているナスがありました。それを見つけた子どもが「何か色鉛筆の先っぽみたいになってるよ」と言っていました。又、長くまっすぐなナスを見つけると「めっちゃ剣みたいなのあるよ」と一つ一つの色や形を見て楽しんで収穫していました。
持っていったカゴがいっぱいになり、子ども達の手にも持ちきれない程のナスとゴーヤが採れたことを古森先生に伝えに行くと、他の子ども達も見れるといいよねと言ってもらい、テラスに飾ることにしました。子ども達の案で小さいもの、大きいもの、そして形が面白いものとに分けて置いていきました。飾り終えた野菜の中に、皮が破れてしまい中の小さなゴマのような種が飛び出し、皮がガチガチになってしまっているナスがありました。「ガチガチになってしまっているね」と子ども達に話しかけると「ホントや!ガチガチになっているよ。ナスの中が出ていてかわいそう」と言っていました。その言葉を聞いた私は、何のために野菜を植えて、育て、収穫しているのか改めて考えさせられました。その後、子ども達からの提案があり、看板も作ることに なりました。文章も自分達で考えて、紙に書いていたのですが紫や緑の色を使い書いていたので、もしやと思い「何でその色を使って書いてるの?」と聞くと「だってナスとゴーヤと葉っぱの色やん!」とNちゃんとIちゃんが答えました。看板を壁に貼り終えると、登園してきた子や通りがかった子ども達が興味を持って見ていました。
今日は田植えでお世話になっている田んぼの堀内さん(子ども達は学さんと呼んでいます)がポン菓子の機械を持って来て作ってくださいました。機械を見る事が初めてなばかりか、そのお菓子自体知らない子ども達が大勢いました。子ども達に古森先生がポン菓子の機械や作り方を話してくれると、聞いていた子ども達の目はキラキラと輝き興味津々でした。
作り始めてしばらくすると、少しずつお菓子の匂いがしてくるとその匂いに気がついた子どもが「あっ何か美味しい匂いがしてきた」と言うと「どこどこ教えて」と匂いが漂う方向に探しに行っていました。そして、このポン菓子はお金がいることを知り子ども達はお金を作り始めました。そこへ「出来上がるよー」との声が聞こえ、子ども達に「見に行こう」と伝えると「俺が一番に行く」「一番前で見るもんね」と駆け出しました。そして、子ども達が集まりカウントダウンと共にハンマーで蓋の留め金を叩くと「ボーン!」と大きな音が鳴り煙が上がりポン菓子が長いカゴのなかに飛び出してきました。
その音の大きさに子どもの中には、思わず耳をふさいでいる子や、驚いてドキドキしている自分の胸をさすっている子がいました。出来たての菓子を子ども達に配り早速食べてみることになりました。「お米が爆発してる」「ご飯の匂いとは違うんやね」と手にしたポン菓子を見たり匂いを嗅いだりして近くの友達と感想を言い合う姿がありました。ポン菓子を口にした子ども達は「ふわふわなんやね~」「甘くて美味しい」と言いながらあっという間に食べていました。
学さんが帰られる際に子ども達は「また美味しいお菓子作りに来てね~」「美味しいお菓子ありがとう」と言って見送っていました。
地域の方々とのつながりが子ども達にとって貴重な体験を沢山させて頂いております。これからも子どもと共に楽しみ、学べる機会を大切にしていきたいです。
コメント (「今日ポン菓子作りを見たよ!」 ぱんだ組 澤近宏一 はコメントを受け付けていません)