2022年9月12日 月曜日
秋の運動会まであと1ヶ月。先週まで水鉄砲や科学遊びなどの水遊びが楽しくて終わる時期を逸していました。園長はいつから運動会が始まるのかやきもきしながらもみんなの動きを見守っていたようでした。そして、今朝園長が年長児達に「もうすぐ運動会だね〜どうする?」と声をかけてくれました。そうです。気がつくと練習できる日は20日もありません。「沢山遊んでるところを見てもらってもいいけれどお家の人にはやっぱりかっこいい運動会を見てほしいよね」との園長の言葉に年長児達は自分達がしたい競技を次々言い始めました。
「鼓笛隊」「踊り」「応援合戦」そして年長児のリレー、年中・年少児のかけっこ、、、でもこのままの園庭には何か足りません。それに気付いて「(走るところを)かかんと」と長い棒を用意してトラックの線を描こうとするらいおん組のKくん。「トラックは狭かったらリレーで抜かしにくいよ」と同じクラスのMくんのアドバイスをもらい、大きくトラックの外線を描き始めました。
するとJちゃんが「中の線ないと走れんよ」と声をかけ、かけっこで横に5人並ぶからと外線から5人並んでみて余裕を持って内側の線を描き始めたのです。
すると、その線の上をジョウロを持った何人かの年長児が線が消えてしまわないようにと水で線を辿っていきます。消えにくいようにと重ねてもう一度。
リレーの線が描け、いよいよ運動会らしくなってきました。しかし、かけっこには1等2等の番号札が必要だと気付くと別の年長児が番号札が置いてある場所へ一目散に走って行ってバスの番号札を抱えてきました。
三葉幼稚園歴3年目(長い子はもっと)にもなると教師達よりも先に園長の提案を読み取ってすぐに行動できる対応力と機敏さに本当に5、6歳の子ども達なのかと驚かされました。
どんどん運動会の準備が進み、園長からマイクを受け取った年長児が進行して応援合戦のスタートです。子どもだけの運動会を思い出しながら気合いを入れてドキドキしながらクラスの名前を呼ばれるのを待ちます。「みんなで!」が決まるとオープニング、そしてエンディングでする踊り・手話歌もしっかりすることができました。
その後、先生達も加わって踊りやかけっこもして楽しみました。運動会に向けて大きな第一歩の1日となりました。教師達は園長と子ども達に「してやられた〜」と大反省です。しかし、この子ども達の主体性と行動力は、教師の指示や命令では身につくものではありません。コロナ禍の中で子どもと共に考え寄り添い、励まし合い、認め合ってきた教師の姿勢が子どもの自信に繋がったのだと園長が胸を張って言ってくれました。私たち教師はこれからも子どもを信じ、寄り添い、時には頼り、共に育って行かなければと思いました。
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