2022年7月5日 火曜日
参観日二日目の今日、三葉幼稚園にお姉さん先生が来てくれました。三津浜中学校から5名、職場体験で今週いっぱい各クラスに入っています。ほとんどが卒園生で、大きくなって帰ってきてくれたことがとても嬉しく「あのね、このお姉ちゃんたちも三葉っ子だったんだよ~!幼稚園の頃から優しくてしっかり者だったんだ~♪」と子ども達にたくさん話していると、子ども達も「そうなん?」「何組やったん?」「くじら組?くじら組なんかないやん!(昔はあったのです…!)」と三葉の先輩にたくさん話しかけていました。
今日は年長児の手話がありました。先々週の手話でお天気や七夕様の手話歌を習ったので、まずはその復習から・・・。七夕様の歌は山中先生が「お空い~っぱいに広がるお星さまを思い浮かべてね。」と声をかけてくれました。すると、子ども達の声がす~っときれいな声に変わりました。イメージするって大事ですね。そして、今日の手話のポイントは”表情”です。「嬉しい・悲しい・怒る」の3つの感情を表す手話を習いました。その時、山中先生が「ムス~っとした顔で”嬉しい”って手話して嬉しそうに見える?」と聞きました。「見えん!見えん!」「伝わらん!」、「じゃあ、この顔で”悲しい”・・・わかる?」「わから~ん!!」じゃあ、どうすればわかるかな?と感情にあった表情を練習してみました。
それを見ていた園長が「今だけ!マスクを外していいよ。おじゃべりしないでね。」と声をかけてくれました。すると、子ども達の表情がよくわかり、くるくる変わるいろんなかわいい顔が見えました。耳が聞こえる、聞こえないにかかわらず、表情と一緒に気持ちを伝えるって大事だなと思いました。子ども達はたくさん笑って、泣いて怒って・・・と一日中いろんな顔を見せてくれますが、大きくなるにつれ、笑顔がなくなったり、無表情で何を考えているのかわからなかったりする人って増えているように思います。人とのコミュニケーションをとる上で、挨拶をする・返事をする・お礼を言う・相槌をうつ・・・大切なことだよ、と子ども達に日頃から伝えているのですが、それに加えて表情も意識していきたいなと感じる手話教室でした。手話教室の終わりに前回に引き続き、子ども達から出た質問コーナーを設けてもらいました。「好き」と「大丈夫?」の二つを教わりました。この手話も表情が大事です。手話教室が終わって早速、廊下の向こう側から「みずほ先生~!」と呼ばれ、振り向くと、きらっきらの笑顔と共に「好き!」の手話をしてくれたMちゃん♪子ども達の笑顔と言葉に元気をもらいました。今思い出してもにやけてしまうほど、かわいかったです。
参観日も二日目になり、来園してくれる保護者も少しずつ増えてきました。年長児は「お母さん帰る時も泣かんよ!」「小さい子が泣いてたら『夕方またお迎え来てくれるけん!』って言ってあげる」と言う程逞しいのですが、小さいたんぽぽさん、年少さんにとってが初めての参観日。なかなか複雑な心境の子もいるようです。それまで、平気で活動していたのにお母さんの顔を見た途端、ぱぱ~っとカバンを背負い、「帰る!!」と言い張る子、こっそり見ようと隠れながら見ているお母さんを自分の視界に入れておきたくてじりじりにじみよってくる子、職員会で話題にあがる子どもの姿にあたたかい笑いがこみあげてきます。
たんぽぽ青組のKちゃんのお母さんも「絶対泣くから!」とこっそり見ていたのですが、「お母さん大丈夫よ~!」と園長・教頭に背中を押され様子を見ていると、お母さんに気づいたKちゃんは泣くどころか、今作っている途中の織姫様をふっと持ち、お母さんに見せたかと思うと、また製作に夢中・・・!「え~!本当にうちの子?!」と、あまりのしっかりぶりにお母さんは驚いていたそうです。
泣く子、照れる子、アピールする子、いろんな子がいます。泣いている子もずっと泣いているわけではありません。大丈夫ですよ!それも思い出…♪普段より、張り切っていいところを見せようとしている子、「あらら?」なんて思いつつ、その頑張りように笑ってしまいます。
残り3日、感染対策に十分注意してぜひいろんな子どもの姿を見にいらしてください。
※7月から完全給食です。水曜日の家庭弁当持参不要です!
2022年7月4日 月曜日
今日から参観日が始まりましたが台風が近づいていることもあり雨模様の一日となりました。しかし、園庭にあるテントの下では雨の日、恒例の子ども達の大好きな雨水遊びで賑わっていました。雨水がテント上にたまっているのを見てO君は「棒がいるぞ〜!」と大慌ての様子で板状の大型積み木を持ってくると近くの友達と「えい!」と勢いよくつついていました。すると・・・「ばっしゃーん!」と落ちてくる雨水を少しかぶりながらも「楽しい〜!」と大はしゃぎしていました。また、丸プールでは、雨といを使って水のレーンを作ったり、ボールを転がしたりしてレースをしたりと各所で、思考しながら楽しそうに活動していました。
また、今週は織姫様と彦星様が出会うと言われている七夕祭があります。先週、園庭にある竹の笹に園長先生が包装紙で作った天の川を付けていました。それを見た子ども達も「作りたーい」「なりたーい!」と今日は大盛り上がりで年長のテラスでは年少時からずっと学んできたやり方を使って長〜い輪っかを作ったり、教師に教えてもらいながら天の川を作ったりと楽しく活動していました。また、字が書ける年長児は短冊に「犬を飼いたい!」という可愛い願いやら「筋肉が欲しい!」という教師も驚きの願い等たくさんの物があって見ていて楽しくなりました。
たんぽぽ組では粘土遊びやままごと遊び等をして元気に遊んだ後、月刊絵本を見ました。7月の絵本の内容は七夕様です。教師が織姫と彦星を覚えてほしくて合間に「子ども達に名前なんだっけ?」「お・り?」と一文字ずつ言ったり、絵本の笹ではなく本物の笹の葉を見せながら「ひ・こ?」と質問したりしながら進めていきました。すると、「ひ・こ」の後に「ぼし」「お・り」に対して「ひめ」と言えて当たり〜だったのですがY君は「男の子誰だっけ?」と聞かれると「オレ!」と元気いっぱいの大きな声で言ったのです。(本当は彦星です)「あ〜Y君は質問の意味を間違えて捉えてるんだなー」と思いながらも子ども達の答えに笑ったりしながらも子ども達に質問する際の伝え方は難しいなと思いました。明日はたんぽぽさんも笹飾り作りをするので楽しく作らせたいと思います。
「今日の手作り」
2022年7月3日 日曜日
連日30度を超える真夏日が続いていますが、元気なもも組は暑さに負けず、テラスで水汲み遊びを楽しんでいます。 ある日、古森先生に誘っていただき、いつものテラスでの水汲み遊びではなく、園児が遊んでいる固定テント下の「科学の広場」で遊ばせてもらうことになりました。行くとすぐにいつものように遊びなれたボールやカップに手を伸ばし、水汲み遊びを始めた子どもたち。
しかし、今日は遊びの天才の園児たちがいます。泥舟2つの間に雨どいをセット。うまく重なり合わせ、もう一段高いたらいに置いて、高さをつけたものにボールと水で実験が始まっていました。バケツやひしゃくを使って水を汲み、雨どいに勢いよく水を流すと、雨どいの途中に止まっていたボールが水の勢いで動き、セットしてある雨どいの最後まで流れていくという様子を目の前見せてくれました。
すると、「わぁ~~!」と嬉しそうな声を上げ、近くにあったひしゃくを手に取るTくん。洗剤の軽量カップを見つけたNちゃん。それぞれが水を汲んで園児たちがしていた事を真似して同じように雨どいに水を流していました。真似っこが得意な子どもたちです!!しかしTくん、Nちゃんの流した水の量は少なく、勢いはつかないのでボールは動かなかったのです。すると、その様子を見ていた園児がそっと雨どいにバケツで水を追加して、水の勢いを強くしてくれました。Tくん、Nちゃんは「お~~!!」と、自分たちで「やれた!!」と大喜び!!目を輝かせていました。さりげない手助けをしてくれた年長さんたちに「ありがとう」とお礼を言うと「もっとね、水をいっぱい流さんといけんのよ!」「ちょっとだと、動かんのよ」とアドバイスを受け、もう一度お手本を見せてくれました。自分たちが遊んでいる中で学んだ事を理解した上で、言葉で説明しながら伝えようとしてくれている事、本当にすごいなと感心しました。保育教諭が手を出さなくても、こうして遊びが伝わり楽しみながら学ぶことへとつながっていくのだなと思いました。
こまめな水分補給とソーシャルディスタンスを守りながら、できる遊びをしっかり楽しめるよう、保育教諭も必要な手助けをしつつ、遊びの邪魔にならないよう、考える力を育てるような保育をしていきたいと思いました。
2022年7月1日 金曜日
らいおん組では、昨日トマトを守るためにかかしを作って置いていたのですが、今朝トマトの様子を見に行くとカラスにつつかれた跡がありました。しかも、かかしも倒れていました。それに気付いた子ども達は「大変だ!」と大慌てでみんなに知らせに行きました。「朝、トマト見たらカラスが食べた跡があるんよ!」「かかしも倒れとった!」と言うと、すぐに他の子も駆けつけてみんなで協力して直していました。その後も、カラスが近くに来るたびに「トマト取ったらダメ!」とカラスを追い払い自分たちのトマトを守っていました。
一方、ひよこ前のテラスでは毎日、その日のスケジュールを先生達が書いているボードがあります。そのボードの前にくま組の子ども達が集まっていました。何をしていたのかと言うと、教師が書いた本日のスケジュールを見ながら自分達がしたいことが入っていないと不満に思った子ども達が話し合っていました。実は「踊りを踊る時間が無かった」と教師に談判して入れてもらうことになり、子ども達が考えた保育計画がそこに入ることになったのでした。やりたいことがたくさんある子ども達は、いつどこでするのか相談し合って書いていきます。「踊りはお祭りドッキュンがいい!」「トマトも見に行かんといかん!」と口々に話すと、決まったことをボードに書いていきました。自分たちで保育内容を考える姿は、日頃から色々な経験をし、考え、実行しているみつばっこそのものだなと感じました。そんな子ども達の姿を見守り一緒に楽しみたいと思います。スケジュールを考えていた子ども達のそばのテラスにはたくさんの草履が置きっぱなしになっていました。それに気づくと「この草履も片付けせんといかん。みんなに教えんと!」と言って放送しに行きました。「皆さんにお知らせです。テラスに履物が沢山あります。片付けてください。」と放送し終わった子ども達はどこか誇らしげな表情でした。教師の出る幕が無いほど子ども達はどんな事も自分達で考え、協力しあってこなしていき、毎日毎日成長しているんだなと思いました。
たんぽぽ組のテラスでは、七夕飾り作りをしていました。先日、七夕の手話を教えてもらった年長児は手話歌を歌いながら作っていました。すると、年少児が「作り方教えて!」とやって来ました。「いいよ!」と言って年少さんでもできる、輪飾りや三角つなぎのやり方を、マンツーマンで優しく教えてあげていました。飾りが出来ると園庭にある笹や、テントなどに自分で飾って嬉しそうに眺めていました。7月7日の七夕当日まで、彦星、織姫を思いながら物語を楽しんだり、笹飾りを作ったりして、夏の夜空に関心を持たせて行きたいと思います。
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