2022年5月10日 火曜日
年少児が入園してから1ヶ月が経ちました。
入園してすぐの頃、(当然ですが)自分の靴箱や部屋、ロッカーも分からず不安な表情も見せていた子ども達が、今ではできることが増えるにつれ、行動範囲が増え、笑顔が増え、幼稚園生活を楽しむ姿が多く見られるようになりました。
お母さんやお父さんの手を離し、門を背にすると年少児もぐっとお兄さんお姉さんの顔に変わります。お母さんが持っていた荷物をしっかり自分で抱えて歩いていきます。離れる時に少し涙がこぼれていたAちゃんもH君の「ぼくがいるから大丈夫!」の声掛けにより笑顔になっていました。そして、年長さんたちがとても頼りになるのです。手を繋いでお部屋まで送り届けると心配そうに後姿を見守りシール帳にシールを貼る場所にとまどって優しく声を掛けて教えています。
シールを貼ると年少さんはそんなお兄さんお姉さんの姿を見て「早く外に遊びに行こうよ!」「今日も色水作りたい!」「ぼくは泥団子作るんだ!」「ぼくはダンゴ虫つかまえたい!」と口々に言って園庭へ出ていきます。その中の一つ、包丁ままごとの様子を紹介します。何人かのちゅうりっぷ組の子と歩いていると、包丁ままごとのコーナーにフライパンとスプーンを手に持つシェフHちゃんの姿がありました。切ったじゃがいもをフライパンにのせ、コロコロ炒める所から料理が始まりました。そして、今度はじゃがいもを少しすりおろしフライパンに入れて混ぜます。そこに少しずつ水を調節しながら入れて1時間?ほどコトコト煮ていきます。その混ぜる手つきがまさにイタリアンシェフ。そして、Hちゃんの様子に刺激をもらった子ども達は、「僕もじゃがいも切りたい。包丁これであってる?」「ゴリゴリするやつ貸して!」「お皿使いたい!」と包丁ままごとが大盛り上がりでした。
また、子どもだけの運動会に向けて、年長さんのリトミックの練習が昨日から本格的に始まりました。そんな年長さんの姿をジャングルジムの上から、ままごとをしながら、アスレチックをしながら、年中・年少さん達が憧れのまなざしで見ていました。実は昨日、年少で年長さんのリトミックが終わった後、年長児のリトミックの線と音楽を使い、園長の指導で『豆並びリトミックごっこ』を楽しみました。「年少児が1列で歩けるのだろうか。」「放送に合わせて動けるのだろうか。」といった教師の不安はよそに子ども達は笑顔いっぱい楽しんでいました。そして、昨日の楽しいリトミックを経験したちゅうりっぷ組のR君とT君は今日の年長さんのリトミックが始まると「またリトミックするのかよ~。」と嬉しそうに年長さんの列に近づき、一緒になって体を動かしました。気持ちは年長さんと同じように動けているつもりで顔は自信満々、けれど年長さんのように体が上手く動かず、ちょっぴりぎこちない動きがなんとも可愛く微笑ましくなりました。これからも、年長さん・年中さんから刺激を感じながら楽しいことをいっぱい見つけていきたいと思います。
年長児は、今年度初めての手話教室がありました。初めに山中先生から手話は耳が聞こえない人達が手でお話をする方法だということを話してもらいました。まずは「おはようございます。」等の挨拶を教わるとその動作だけでなく表情まで意識すること、「耳の聞こえない人は手だけではなくお顔をよく見て、『あぁこんな気持ちなんだな』と感じることができるからね。楽しい時は楽しいお顔、嬉しいときは嬉しいお顔で手話をするとみんなの気持ちが伝わるからね。」と教えてもらい、気持ちを込めて表情豊かにできるようになりました。挨拶の他にもクラスの『くま組』『きりん組』『らいおん組』『ぞう組』の名前と園歌を教わりました。今日習ったことを他の学年のお友達にも教えに行って、手話を身近な物に、そして関心が持てるように関わっていきたいと思います。
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