2022年3月8日 火曜日
りす組のMくんは朝部屋に入ると「先生今日ママからブロッコリー2個貰ってきたんよ!!」と嬉しそうに言ってすぐにシール帳にシールを貼ると急いで園庭に出て行きました。
しばらくして、ままごとコーナーに行くとMくんの他に数人の子ども達が遊んでいました。そこにはブロッコリーではなくパセリと大根を使ったスープがありました。あれっブロッコリーはどこにあるのかな?と思ったのですが、Mくんが持ってきたと言っていた野菜は、実はブロッコリーではなくパセリだったのでした。
ままごとを沢山経験している三葉っ子達の包丁さばきには驚かされます。かぼちゃを切ると包丁に手をのせて細かくしていて「ママがオムライスの玉ねぎこうやって切ってたんよ」と家で調理しているお母さんの姿を見て覚えて実践していました。
そこに園長がやって来たので今まであった事を話すと、パセリをコップに差してくれました。しかしまたすぐに思いついた園長は野菜の入ったカゴかの中から大根を持って来ると、切れ目を入れ始めたのです。子ども達と教師は、また園長が何か始めたと興味深々で見ていました。すると切れ目を入れた所に、さっきコップに差したパセリを差し込んで生け花にしたのです。その様子を見ていたりす組のHくんも、カゴの中から大根を見つけさっそく切れ目を入れてパセリを生けようとしたのですが中に入っていかずに大苦戦。
その様子を見た園長が「何か穴を開けられるのないかな」と探していました。それを聞いた教師が調理室から割り箸を持ってくると、それを大根に差し込んでできた穴はなんとパセリの茎の大きさにのピッタリ!!パセリを差すと生け花になりました。Hくんも穴を開けてパセリと菜の花を生けて完成した作品を皿に飾りました。
それを見ていたぞう組のRくんはパセリと花を飾り終え皿に飾ると思いきや、黒い皿を持って来ると裏向けに置き作品をその上に乗せたのです。教師達はその発想に「すごいねー」「面白いねー」と歓声を上げました。次にRくんは薄く切った大根でちょうちょを作りのせました。生け花はそれだけではとどまりません。カブやパプリカなども生け花の器になって、まるで生け花展のように次々並んでいきました。
ままごとコーナーから聞こえる楽しい話し声や完成した作品を見た子ども達はさらに刺激を受けて、宇宙人や動物、鉄棒を作り作品一つ一つ同じものがなく、子ども一人一人の個性や思いつきが沢山入った野菜のアートが出来ました。ままごとや廃材遊びなどの幼稚園での活動で柔軟な発想がうまれて、それを自由に表現ができる子ども達に教師達は驚かされています。これからも、刺激をもらえるこの環境を大切にしていきたいと思いました。
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