2022年2月16日 水曜日
今日は楽しみにしていた生活発表会当日です。昨日の17時の天気予報を見ると、雪のマークや大風の予報でした。どうしよう~!と一瞬困惑した教師達でしたが、一時間後の18時の天気予報では、一転!一日晴れマークがついていました。神様が三葉っ子たちの発表会を応援してくれているんだ!子ども達も一生懸命やってきたんだから私たちも頑張らなくちゃ!と教師達は気合を入れ直して帰宅しました。
今朝、戸外ステージを準備していると青空が見えてきてお日様がさしてきました。朝の時間にあんなに光が差してくることはあまりなく、ほっとしました。風が吹くと寒いものの、お日様があたっている間は凍えるようなことはなかったと思います。
今年は野外ステージを使っての生活発表会となりました。一時はコロナの影響で発表会を開催できないかと思いました。市民会館に大勢の保護者を集め、万が一そこで何かが起こってはいけない、子どもの命を守る私たちがそれはできない。となった時、園長が「外でやるっていう案もあるよね」とつぶやきました。“それならできるかもしれない!”、“とりあえずステージを作ってやってみよう!”と細かいことを気にも留めず走ってきました。後々、詰めていったものの、様々なところでご迷惑をおかけしたかもしれませんが、今日、野外ステージで発表会ができたことは、私たちにとって、子ども達にとって、良かったと思います。
園長にいつも言われるのが、「生活発表会のステージは子ども達の遊び場、保育室と一緒だよ」ということです。三葉の発表会、運動会では、教師はあまり子どもの中に入って指揮をとったり、誘導したり、ということはしません。それは、子ども達が自分で出来ることを自分でできるように、子ども達が主体的にはつらつと動く姿こそが三葉っ子らしさ、その子ども達を大人は邪魔をしない、側にいて笑顔で見守りたいからです。ですから、今日の発表会は、三葉っ子が毎日遊ぶ見慣れた景色が広がる園庭で、大好きなお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんに見守られ、近くで先生が何かあったらすぐに助けてくれる!という安心感やぬくもりを感じながら演技できる、例年にはない、より自然な姿をお見せできる場だったのではないかと思っています。と、いう三葉自慢です。(笑)
今年度、ステージに使っていた緑の大きなテントを購入したのですが、その業者さんにも褒められました。「こんな使い方があったのか!紹介してもいいですか?」と!!また今日の写真撮影に来てくださったモリカメラさんも、「野外ステージって聞いていたから正直どんなものかと思っていたけれど、先生すごいね!踊る子ども達もみんな笑顔で、何かあっても自分たちでどうにかしてたよ!すごい!」と!!他業種の方々ですが、三葉のことをよく知って、いつも助けてくれるのです。コロナ禍ということもあり、保護者の皆様と声を出して笑ったり盛り上げたりすることができないのがもどかしく感じました。今日の発表会はいかがでしたでしょうか?ぜひお手紙や感想のお声を聴かせて頂けたら幸いです。
長々と前置きを書いてしまいました。なぜかというと、まだ発表会を見ていない保護者の方が半分いらっしゃるからです。ブログにすべて書いてしまい、土曜日の喜びが半減してしまってはいけないので、今日は度々起きたハプニングや子どものつぶやきを紹介するだけにします♪
今朝、子ども達がやってくる頃、どんな顔で来るかな?と教師達は待ち構えていましたが、やはり慣れた幼稚園ということもあり、笑顔で「おはよ~!」「こんにちは!」「先生大好き、ぎゅ!」いつも通りの姿でした。ホッとしました。プレ年少さんや年少さんの中には保護者との別れ際に涙がぽろっと出ることもありましたがそれでも、いつもの保育室、見慣れた景色にすぐに落ち着きました。
お母さんに髪の毛を踊り仕様にセットしてもらった年中のHくんはいろんな教師に「かっこいいじゃん!」と褒められる度にそのツンツン頭を触り嬉しそうにしていました。新しい靴下を自慢したり、マスクバッグを紹介しあったり、とてもウキウキした出番前でした。
〈年中エピソード〉
待機の仕方も市民会館や松前文化会館ではステージ裏で「し~!」と静かに待つしかできないのですが、今日はテラスで踊る踊る、しゃべるしゃべる!始まる前の古森先生のお話の間も「俺たちのこと褒めてくれてるわ!」とニヤッと笑っていて、こちらも笑いそうになりました。なんだか、今年の年中児は褒められ上手です。もちろん、歌・オペレッタ・踊り、すべてが一生懸命で見ている私たちのことを楽しませてくれたり感動させてくれたりするからなのですが、練習後、ニコニコで古森先生の前に集まり、 “褒めて♪褒めて♪”・“上手だったでしょ?褒めてくれるよね!?”と聞こえてくるようなキラキラの目で見つめるのです。なので、保護者の皆様もよろしくお願いしますね♪
今日、「ステージの上ではみんなに任せるから!何かあったら友達同士で助け合って頑張ってね、困ったときには近くに先生たちがいるから、来てね。」と声をかけていました。すると、踊りの時、草履が脱げたうさぎ組のAちゃんは、激しい踊りの最中、履き直すことはできないと踏んだのか、チラッと近くの教師を見て、「先生、はい!」と、ひょいっと投げて渡したそうです。
また、Yくんは、年少の時にお母さんと離れるのがなかなか難しく、園庭中に「うわ~ん」と泣き声を響き渡らせていたのですが、今日は「先生、ぼくのママは土曜日に来てくれるんだけど、今日はね、お友達のお母さんたちがいっぱい来てくれてたやろ?だからぼく嬉しかったんよ。」と誇らしげな顔で言いに来ました。成長が嬉しく、それを伝えに来てくれた喜びのあまり、思わず抱きしめました。Eちゃんは昨日古森先生に「みんなを幸せにしてね」と言われたことを覚えていて帰る間際に「古森先生、Eね、ハッピー♪」と言ってニコニコで帰りました。Eちゃんの言葉で私たち教師もハッピーです♪
〈年少エピソード〉
年少の子ども達にとって、初めての発表会という子が多くいます。にもかかわらず、「先生、ママ見えたよ」「ぼくも見えた!」といろんな子がステージから降りて口早に話していました。客席のことをよく見ていたそうです!大勢のお客さんの前に立ったのに…、大物ですね!すごい♪
運動会で大泣きしていたHちゃんは練習で大張り切りでした。イノシシ役のHちゃんはイノシシ柄のマスクを作ってもらい、いろんな教師に見せて、自慢していました。その練習をお母さんに伝えていたのですが、「(期待しすぎるといけないので)できないかも・・・と思って見に行きますね♪」と話されていました。なのに、今日Hちゃんは運動会が嘘のように元気いっぱいイノシシを演じていました!Hちゃんのお兄ちゃんたちから代々見ている古森先生もHちゃん頑張ったね!と喜んでいました。たくさんの子どもがいますが、一人一人の成長をみんなで喜べるのが三葉の先生の自慢です。
〈プレ年少エピソード〉
たんぽぽ組の本番の強さには教師達が驚きました。初めてステージで練習した時、舞台のあちこちで「わ~ん!!」と天を仰いで泣く子、教師と追いかけっこでもしたいのか、挑発的にニヤッと笑って走り回る子、その中でも楽しんで一生懸命踊る子、と様々でした。「大丈夫かな?」と心配していたのに!心配していたのに!!!!その心配をよそに、堂々とやってのけました。堂々としすぎてちょっかいを掛け合う子もいましたが、楽しんで踊る満三歳児にみんな驚かされました。年中児のおむすびころりん用に敷いたゴザのところまでぐいぐい来て、前に前にと出る余裕さえあったのでした。
〈年長エピソード〉
年長児は昨日もステージを使って練習し、ぎりぎりまで、より良い劇になるようにと子ども達と教師、園長で切磋琢磨していました。それでも不安が残る教師に古森先生が「大丈夫よ。年長さんたちはね、お父さんお母さんが来たら張り切って頑張れる子たちだから♪」と背中を押してくれました。その言葉の通り、今日は自然に友達同士助け合って劇を進めていくことができました。倒れると一人では起こせない大道具も気付いた子がすっと来て手を貸すことができていました。また一列に並んだ時に入り切れていない友達がいると、自分が横に寄って背中をぽんと押し、友達をその列に入れてあげる子もいました。「なんて良い子なんだ!」と職員会でも話題になりました。
昨日、劇をおもしろくするために!と、“ある演技プラン”を古森先生と約束したぞう組さん。今朝登園するや否や、「約束したこと覚えてるよ!」「絶対するからね!」と張り切っていました。無事、本番でもそれができて、教師も園長も大喜びです。
今日は教師にとって一人一人の成長が感じられる、とても良い本番になりました。風が吹いて倒れた大道具につまづいても泣かずに立ち上がったり、最初は消極的だったみみずく役の子達が「私たちももっと動きたい!」と園長に直々に相談しに行き、その想像を超えるほど優雅に飛ぶことができました。劇の進行で、できていないところがあれば教え合うこともできました。それってすごく大事なことだし、それをとても素晴らしいことだと保護者の皆様にも伝えたいねと教師達で話し合いました。
発表会が楽しくて仕方ないという様子の子ども達は「また発表会やりたい!」「次、土曜日2回目あるよ?」「そうよ!ママも言ってた!」「やった~!!」と早くも2回目を楽しみにしています。中には、「明日と明後日練習して、もっと上手になろ~」と言う子もいました。土曜日、お天気が心配ではありますが、2回目も野外ステージで、のびのび輝く子ども達を見ていただきたいです。
今日、参加された保護者の皆様のご感想、お待ちしております。
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