2021年12月5日 日曜日
朝の冷え込みがグッと強くなり、吐く息の白さに冬の訪れを感じる今日この頃です。11月から12月へと次の月へとバトンをつないだ今週、もも組に新しい友達が3人加わり、ますますにぎやかになりました。
「今日は天気が良くて、外が暖かいよ!」と、もも組の部屋を通るときに古森先生が私達を外へと導いてくれる言葉をつぶやいて下さり、「そうだ!!」と、気が付かない私達のお尻を叩かれたような気持ちで子ども達と外へ行きました。天気の良い日は健康のためにも室内で過ごさず、なるべく外へ行くという事を心がけていたのに、出来てないことを反省しました。
カートに乗って園外へ行くとなると、カートに乗り慣れてない子ども達は乗るだけで泣いてしまって大騒ぎです!しかしカートが動き始めるとピタッと泣き止み、いつもと違う風景に周りをキョロキョロと見まわしていました。カートで移動する間、保育教諭が楽しく歌を歌って行きます。途中で止まって大量にある落ち葉を足でギュッギュッと踏んで見せて「かさかさ,パリパリとなるねー」と話しかけたり、「どんぐりないかな??」と道の端を探してみたり、この季節ならではの感じられることを言葉にして、子ども達に語りかけて伝えるようにしました。
木曜日、テラスにく前に、いつものように「気をつけピシッ!壁ペッタン!」と保育教諭が声をかけると、入り口に並ぶことが出来た子ども達。ちゃんと話を聞くことが出来るようになってます。
テラスへ行くと、クリスマスツリーが飾られていることに気づいた子ども達は、キラキラ綺麗な飾りが気になって近くに行って触ろうとします。「見るだけよ!キラキラ綺麗だね♪」「触るのはブッブーよ×」と言うと、触りたい気持ちをグッと押さえて見ていました。
しばらくテラスで遊んでいると、園庭中央で何かいつもと違う事が始まりました。突然、白い煙がモクモクと上がり始めたのです。それを見たIちゃんは手足をバタバタさせて「あっ!あっ!せんせー!せんせー!」と連呼して、大変なことが起きてるよ!!と知らせてくれました。他の子ども達も遊ぶのを止めて、動きが止まり、注目したり指差ししたりしていました。近くに行ってみようと、こっそり数人で様子を見に行きました。
テラスからしばらく様子を見ていると、焼き芋を作る手順をT先生がマイクで伝えてくれました。塩水につけたサツマイモを新聞で包んで、更にアルミホイルで包むのだという事。それを聞きながら、子ども達をサツマイモに見立てて「新聞で包んでギュー!アルミホイルで包んでギュー!」と言いながらギュッと子ども達を抱きしめていくと、にっこり嬉しそうにしていました。「僕も!私も!」とギュッとしてほしくて集まってくる子ども達が、とても可愛かったです。
お部屋に戻って、給食の準備をしていると、焼きたてアツアツの焼き芋が届けられてきました。Y先生が焼き芋のことをわかりやすく子ども達に話して、目の前で「あちっ!あちっ!」と言いながらみんなに分けてくれました。もらった焼き芋を見て「あち??」と確認したり、ちょっと触ってみたり、早く食べたくてパクッとそのまま口に入れたり、様々な食べ方でしたがみんな満足そうにしていました。
今週は、週初めに古森先生からアドバイスを受けたこともあり、毎日少人数ずつでも外遊びを楽しみ、冬の太陽に触れたもも組でした。室内遊びだけでなく、外へ行く事で自然に触れ季節を感じながら冬に向かっての健康な体づくりにもなります。また、地域の方と触れ合い、園内においても園児と関わりを持ってたくさんの刺激を受けたのではないかと思います。このようなすべての関わりを大切にし、日々保育していかなければいけないなと思いました。
2021年12月3日 金曜日
お待たせしました!今日は年長児開催の「みつば商店街」のオープンの日です。登園してきた途端すぐに各店舗へと向かう年長児達。先週は「何作ろ〜」「〜作ってもいい?」と悩んでいた子ども達でしたが、今では教師の声掛けなしで、席に着くなり進めていきます。今日はオープンの日ということで、子ども達からはいつもと違った雰囲気を感じました。「今日が本番だね〜」と少し緊張してそわそわする姿があったり、お店の位置や商品の最終チェックをしたり、各店舗でほっとする場面が沢山ありました。
レストランでは、お店の制服を自分達で作り、着てみるとお店の前に立ち「いらっしゃいませ〜」と手を前で重ね、まるでホテルマンのように挨拶の練習をしていました。友達同士で見合い、「いいね!」と言った表情でオープンを待っていました。
おかしやさんでは「まだまだお菓子を作るぞー!」と女の子チームがケーキ作りをしていましたが、「材料の牛乳パックが足りな〜い」の声に急いで各部屋をまわって大袋に集めてきたらいおん組のYくんはサンタクロースかのような姿で登場です。女の子達は「助かる〜」とまるで大人の会話です。
一方、おもちゃやさんでは、園長先生が金魚すくいをしていました。獲った金魚を持ち帰れないことを疑問に思った園長先生は、金魚すくいを担当していたくま組のTちゃんに質問をしました。すると、ルール説明がないと分からないと気付いたTちゃんは、1枚の紙を用意し、真剣な表情で書き進めていました。時間内に沢山獲れたら景品ゲット!という内容です。自分達でタイムを決めて開始と終了のブザーの合図、獲った金魚の数により景品の内容は違うのです。自分たちで進める金魚すくいは大盛況でした。
オープン1時間前。沢山のお客さんに来てほしいけど、密は避けたいということで予約制にすることにしました。30分交代2クラスずつ、放送で呼びかけ、予約を取りに来てもらいました。来た順に好きなところを選び、予約を取ると、準備した予約表をお客さんに渡し、お互いにわくわくドキドキのオープン前の時間となりました。
10時前になり、目を見合わせ、ドキドキお店の中で構える年長児達の中に、いつの間にか「みつば商店街」を守る警備員が登場しました。入口で構え、階段下で待つお客さんに「まだです!」と棒を守ってストップのポーズ。10時なると階段を上がるお客さんの安全を守りながら「こちらです〜」と棒をぐるぐる回して入口へと誘導していました。お客さん達は、自分で作ったオリジナルのお財布にお金を入れ、エコバッグを用意してきてくれていました。
やおやさんでは「新鮮な野菜ありますよ〜」、おかしやさんでは、お菓子を持って「キャンディーあります」など各店舗のイチオシ商品をアピールしていました。目線を合わせて注文を聞いたり、商品を渡したり、お客さんが持ってきていたお財布やバッグが壊されると、差っとセロハンテープで補修したり、その自然な年長児の行動に心が温かくなる場面がいくつもありました。
おようふくやさんでは、今の時期に必要なマスクが売られていましたが、子どもでも小さいサイズ、、、。T先生がマスクを買いに来たけど、小さくて付けられません。そこでお直しをしてもらうことになりました。ぞう組のMちゃんが紐を取り出し、手直しをしてくれ、無事着けることが出来ました。T先生は気に入った様子で午後のバーゲンセールの際も付けて来てくれていました。
そのうち、商店街の美化を守る清掃員も登場し、ごみ収集車を押しながら商店街を見回っていました。商店街にはゴミだけではなく、お金も落ちています。収集車の中で一緒にならないように仕分けながら進みます。そのお金の行方は交番ではなく、銀行ですが、、、街を守る人達は増え続け、日本一平和で笑顔の止まらない商店街となりました。
お店屋さんごっこのエピソードは、まだまだ止まりませんが、きっと子ども達がお家で話してくれると思いますのでこの辺でやめておきます。きっと楽しくてほっとする話が出てくると思います。また聞いてみてください。
2021年12月2日 木曜日
今日は最高温度6度という寒い1日でした。登園してきた子ども達は、しっぽとりをしたりマラソンをしたりして体をあたためていました。そんな中、うさぎ小屋の前で落ち葉を集めて遊んでいる子ども達がいました。それを見た園長は、「今日も寒いね。たき火でもしたいわね。」とつぶやきました。すると、子ども達は古森先生の話を聞いて園庭の真ん中に運び始めました。自転車に乗っていたすみれ組のT君、K君は友達に後ろのカゴに落ち葉を乗せてもらって運ぶ姿がありました。
たき火が始まると、教師達は「焼き芋」と言っていそいそと焼き芋の準備をはじめました。子ども達も加わって秋にみんなで掘ったさつま芋を洗って準備していきます。「寒い寒い〜」と言っていた子も煙を見ると集まってきて手をかざしていました。火がどんどん強く燃えていくのを見て歓声を上げ、友達同士で「あったかいね〜」と顔を見合わせていました。煙が空に向かって高く上がっていく様子を見て、M先生が「もえろ〜もえろ〜」と声をあげると、しゃがんでいた子ども達もジャンプしながら「もえろ〜!」とみんなでたき火を応援しながら見守っていました。気がつくとみんなでファイヤーレンジャーになりきって、火が上がる度に「ファイヤーパンチ!」「ファイヤーキック!」と言いながら楽しんでいました。年長児は古森先生から特別に許してもらって、自分達が集めた木や葉っぱを燃えている火のまわりに教師に「ここに」と必要な位置を教えてもらいながらたき火のまわりに入れることができました。
しばらくたき火を楽しんでいるうちにいい匂いがしてきて、焼き芋ができあがりました。「上手にできているかな?」と古森先生が味見をすることにしました。半分に焼き芋を割ると、ほかほかの湯気とトロッとした黄色いお芋が見えて、子ども達も「美味しそう!」「あつあつだ〜」と古森先生の手元の焼き芋に釘付けになっていました。古森先生は一口食べると、色々な表情をしながら最後にはほっぺたをおさえてニコニコになりました。子ども達は「美味しい顔だ!」と嬉しそうに見ていました。美味しい顔を見たうさぎ組のKちゃん、ちゅうりっぷ組のNちゃんは自分達も口を開けて「ちょうだい!」と言う顔をしていて、古森先生に味見の一口を特別にもらうことができました。
焼き芋が出来上がって各クラス3個ずつもらってみんなで分けて食べました。分けている時も「早くちょうだい!」「あったかい?」「美味しそう!」「黄色だ!」とそれぞれが口々に言っていて、食べた瞬間、「甘いね」「もっと食べたい〜」と笑顔で話していました。寒い日のたき火は体をあたためることもでき、ほかほかのおいもを食べることができて子ども達の楽しみの1つです。
そうしている内に、アイススケートに行っていた赤コースの年長児、年中児が帰ってきて焼き芋をした炭やアルミホイルを見つけて、「え?なにしたの!」と古森先生や残っていた教師を問い詰めました。鼻がよくきくりす組のS先生は、幼稚園に帰った瞬間「何か違うぞ!」と美味しそうな匂いに気付いていて、きりん組のAちゃんは、「おいも食べたんでしょ。いいな!ずるい!」と妹のいるさくら組まで抗議にきました。アイススケートに行っていたクラスにもお芋がとってあることを言うと、ご機嫌を直して「後で食べるからね!」と嬉しそうに帰っていきました。幼稚園でお留守番をしていた子も、アイススケートに行っていた子も楽しい1日になりました。
明日はいよいよ年長児のお店屋さんが開店します。子どもはもちろん、教師も楽しみです。
2021年12月1日 水曜日
朝は冷え込み、暖房がほしい季節となりました。
それでも、子どもたちは「おっはよー!」と元気よく登園してきます。門を通ってくる子どもたちは、ワクワク・ドキドキどの子も準備万端です。というのは、今日は子どもたちが楽しみにしていたアイススケートの日なのです。Aちゃんは、昨日クラスで教師から聞いたことを園に来るまでの車の中でたーくさんお母さんに話したり、Rくんは「手袋よし!弁当よし!」と再確認していたりと行く前から気合十分です。そして、クラスで準備を済ませると、門前で出発前に幼稚園でお留守番の古森先生と守らなければいけない約束をしました。・挨拶をしっかりすること・手袋を必ず付けること(靴の包丁で切れてしまうから)・靴の中に何か入っていないか自分で確認すること
最後に…「みんなは赤ちゃんの時から立てた?」と園長に聞かれると「立てない!!」と子どもたちは首を振ります。「そうでしょ、赤ちゃんの時は立てなくても、自分の力でハイハイして頑張って立てるようになったよね。今日のアイススケートも同じだよ!自分の力で立って歩けるようになろうね。」と話をしてもらいました。そして、M先生と園長が手をつなぎ「仲良しだから手をつないで滑ろうね♪」と子どもたちの前でこっそり話をしています。「いいのかな?」と不安そうな子どもたちの予感は当たります。゛ドーーン゛とM先生が転ぶと、園長がぶっとんでいくよね~(本当のアイススケートならば)「だから、絶対手をつないだり、くっついたりしないでね!」と約束しました。
バスに乗り、アイススケート場に到着です。
子どもたちは出発前に約束したことを思い出し、スムーズに準備を進めます。自分の靴のサイズを「18㎝、18㎝…」と唱えながらスケート靴をもらうと、靴の中に何か入っていないかと覗いてトントンとして足を入れていきます。靴を履きペンギン歩きでやっと指導員さんのところにたどり着くといよいよスタートです。「絶対、氷の上では友だちと手をつないではいけないよ!どうしてかな?」と指導員の方からの質問に…勢いよくMちゃんが「ぶっとぶからー!!」と答えます。朝、子どもたちの興味がわく言葉で指導したままの答えにドキッとしつつ、かわいすぎて教師はクスッと笑ってしまい、そして、年中児にも話をしっかりと聞くこと、理解することが身についてきているなと成長を感じました。
いよいよリンク中央にハイハイで向かいます。そこでは指導員の方から、ハイハイからの立ち方や壁につかまり「1・2・1・2」と歩く練習や、ドーンと転んでも大丈夫なお尻をつく転び方を教わりました。そろそろ冷たくなって誰か泣くかな…と教師が見ていると、そんな教師の心配をよそに、3分の2の子どもたちが嬉しそうな笑顔で立っていて、ドーンと転んでもケラケラと大笑いしているのです。Hくんは、初め壁から手を離せなかったのに、勇気を持って手を離すと「立てた!!」と体を振りながら喜びを表現して見せ、Aちゃんは・Eちゃんは、まるでフィギュアスケート選手のようにポーズをとってみせるなどスケートリンクの中では、子どもたちの「かわいい!」があふれていました。
自信がついた年中児も、かっこよく年長さんが滑る大リンクに移動です。散々スケートを楽しんで、最後には、年長さんも年中さんもリンクの登り口の反対側の壁から゛よーいどん!゛でリンクを横断したのですが、年長さんの上手な子は、大人顔負けの速さでビューーンと風をきりゴールしていて役員さんからはオォー!と歓声が上がりました。今日初めて立てるようになった年中さんも「1・2・1・2」と一生懸命までゴールを目指しました。
今日は子どもたちにとって「楽しい」「できた」がいっぱい詰まった1日となりました。コロナ禍のでも「できない」で終わらすのでなく、できるために努力や工夫をし、子どもたちに一瞬一瞬の大切なことをひとつでも多く経験できるような保育をしていきたいと思いました。そして、そのそばには自分だけでなく、たくさんの方の助けや支えがあることを忘れず、感謝の気持ちを持ちながら教師として成長していきたいと思うのです。
《こあら保育》
今日のこあら保育は、手に持ちやすいヤクルトやプリンなどの空容器や小さな空箱などを使って廃材遊びをしました。最初は、同じものをいくつも並べたり積み上げたり、転がしたりして遊んでいましたが、セロハンテープを使うと組み合わせてくっつくことを知り、小さな筒を2つくっつけて双眼鏡や望遠鏡にしのぞいたり、どんぐりを入れて鉄砲やマラカスを作って遊ぶなど、身近なものを使って作ったもので楽しく過ごすことができました。
コメント (「外に行くよ!嬉しいな♪」 ひよこ もも組 福井弘美 はコメントを受け付けていません)