2021年11月8日 月曜日
10月18日に年長さんたちがレインボーファームで稲刈りをした稲を2週間ほど稲木にかけて干していました。すっかり乾いた稲の脱穀が終わり藁をたくさんいただいてきました。
その積み上げたわらを見て、丸山先生は、以前園長先生から聞いていた「わらぐろ」をどうしても作ってみたいと思い「わらぐろ作り」が始まりました。
作り方はもちろん師匠の古森先生に教えていただくことになりました。丸山先生手作りの「芯棒」の周りにわらを敷き詰めていくのです。その様子を見て「何しよん?」と言ってきりん組のY君を筆頭に次々と集まってきました。Mちゃん、A君、Kちゃん、S君たち皆、藁の芯棒を挟んでびっしりと積み重ねていく古森先生の見よう見まねでせっせと藁の束を運んで積み上げていきました。どこに乗せるとよいのか コツを教えてもらいながらしていきました。最後は藁を逆さにして屋根を作ります。「雨が降っても下に流れ落ちるから中のわらは濡れない」事や「藁を使う時はこの中から引っ張り出して使う事」「農家の人たちはわらぐろにして藁を保管しておいて冬にまたうしの餌にすること」などを教えて頂きました。(北海道のむろのような役割なのだとか・・・。)
出来上がった『わらぐろ』を見て年中さんや年少さんたちも次々と集まってきました。「三匹のこぶたのわらのおうちだ~」「中に隠れていたらみつからんよね~」「ぼくもおうちのなかにはいりたいな~」という楽し気な会話が聞こえてきて笑ってしまいました。何ともほんわかあったかくなる会話です。
さて、年中さんたちは、屋外遊ぎ場の果樹園にみかんができていることを聞いてみんなで収穫に行きました。
果樹園に向かうために山の方から回って歩いていきました。高い所から工事現場を見下ろすと・・・・「わあ~すご~い」と子どもたちの声!!工事の全貌が見えるのです。滑り台の足場!排水管!園庭の真ん中のショベルカー!等どんな遊び場ができるのかな~と幼稚園に貼ってあるイメージ写真を思い出しながらワクワクしながら見ていました。
いつも果樹園のお世話をしてくれている三好美佐子先生も来てくれてみかんがどんなふうに大きくなったか話してくれました。それを聞きながら子どもたちは、昨年食べたみかんの種類がすごく多かったことや、愛媛はみかん王国だと古森先生から教えて頂いていたこと等を思い出して口々に話していました。年中さんたちは3人で一個を収穫することになりそれぞれ3人のグループでみかんの獲り方を相談していました。ひつじ組のT君、s君K君の3人は「1,2,3」こうたい!!「1,2,3,」こうたい!と言いながら3回ずつねじって交代しながら採っていました。またうさぎ組の3人グループは3人とも一緒にみかんを持ちくるくるみかんをねじると・・・・一緒に手もくるくる・・・1!なんだかとても楽しいみかん狩りになりました。
さて、収穫できた43個のみかんを幼稚園の皆で分けっこするには?年中さんたちにとって難題です。でも・・・そこはみんなで考えて、分けるクラス全部名前を書いて台の上に並べました。その上に同じ大きさのみかんを置いていくのです。年中さん、み~んなが参加して分けました。
「遊ぎ場の果樹園のミカンを収穫してきました。ひよこさん、たんぽぽさん、年少さん、年中さん~調理師さ~ん!み~んな全員取りに来てください」との放送を聞いてそれぞれ順番に取りに来ました。
「ありがとう」と言ってみかんを受け取ると・・・・・年中さん全員で「どういたしまして!」このやり取りがとても温かくいつの間にかみんな笑顔になっていました。
年中のみかん屋さん
最後は事務所の古森先生のところへ
「2個を5人で分けるには?」 年中さん⇒「1個ずつむいて分けていったらいいんだよ」 古森先生⇒ 「最後に一つ余ったらどうしよう・・・」 年中さん⇒「じゃじゃんけんにしたら・・・?」
古森先生⇒「じゃんけん嫌いなんだけど・・・・」次々と難問が出てきます。そのたびに5人の年中児たちは頭をくるくる動かして「●●したら?」と答えます。最後はとうとう・・・・「古森先生はじゃんけんでパー出してね」「後の人はグーをだしてね~」とお願いし解決となりました。色々な場所、場面でまた色々な人との触れ合いでこんなにも温かく、知恵を使い、育っていける三葉っ子たちは幸せ!それを見ている私たちも幸せを感じるのです。すべてのことに感謝です。
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