2021年9月26日 日曜日
長いようで短かった屋外遊戯場第二園舎での生活も最終週となりました。9月からたんぽぽ組へ進級予定だった幼児達は遊戯場から幼稚園まで歩いて行き、たんぽぽ組の幼児や先生と交流を深めています。最初は環境の変化に戸惑って泣いてしまう幼児や不安そうな表情を見せる幼児もいましたが通っていくうちにだんだん慣れて楽しそうに遊ぶ姿や、クラスでの活動に取り組む姿が見られるようになりました。いよいよ月曜日からはたんぽぽ組での生活がスタートします。ひよこ組からいなくなることは寂しいですが同じ園内で幼稚園児としての生活が始まるので今後の成長をしっかり見届けて卒園を共に喜びたいと思います。
一方、遊戯場ではYくんが園庭の水溜りの泥が乾いてひびが入った状態の地面に気がつき、バリバリと泥をはがしていました。そしてはがした泥を手の平にのせ、「先生見て!!ぱりぱりなんよ」と嬉しそうに見せてくれました。Yくんのしていることに興味を持った幼児が次々やって来てみんな泥はがしを楽しんでいました。Sくんはただ泥をはがしていくだけではなくはがした泥の大きさを確かめながら「大きい!」「小さい!」と言いながらはがした泥を分類していました。そして最後は、はがした泥を投げて粉々になると「あーあ」と言って笑っていました。また、Yくんははがした泥を次々汽車の遊具の平らになっている所へ並べ始めました。その様子を見ていたMちゃんも一緒に並べ始め、「いらっしゃいませ~」とお店屋さんが開かれていました。泥は濡れていても乾いていても幼児達を楽しませてくれる最高の素材であることを改めて感じ、私も幼少期よく泥遊びをして楽しかったことを幼児達と一緒に遊んでいて思い出しました。
水曜日、ぽつぽつ雨が降り始め、テラスに溜まった雨のつぶに気がついたAちゃんはそれを指でなぞっていました。そしてAちゃんはなぞったことでぽつぽつが線に変わると不思議そうにその様子を見つめていました。そうしているうちにどしゃ降りになると室内で遊んでいた幼児達も「うわぁ~」と声をあげ、次々テラスへ出てきました。そして一人が雨を受けようと手を伸ばすと二人、三人とどんどんその人数は増えていきました。みんなが思い切り手を伸ばしている姿がとても可愛かったです。雨の日=室内遊びと思ってしまいがちですが雨も大切な教材の一つだということを改めて感じることが出来ました。
幼稚園児や幼稚園の先生方に頼りがちな幼稚園での生活から離れ、保育園として自立した一ヶ月の遊戯場での生活を通して幼児達の笑顔、キラキラした眼差し 、のびのびと遊ぶ姿などたくさんの生き生きした姿をじっくりと見ることができ、とても新鮮で一つ一つの反応、刺激、喜び、楽しみ、全てが保育教諭だからこそと強く感じることが出来ました。幼児にとっても保育教諭にとってもたくさんの経験、発見をすることが出来た貴重な一ヶ月でした。本園に戻ってもこの一ヶ月で学んだ自立すること、主体的な生活をすることなど沢山の経験を無駄にしないよう保育教諭一丸となって環境構成、保育のすすめ方等話し合い、幼稚園との連携も大切に実践していけるよう頑張ります。また、たくさん遊戯場へ散歩にも行って幼児達がのびのび遊んだり、工事の様子を見たりして楽しい生活が送れるようにしていきたいです。
コメント (「楽しかった遊戯場生活」 ひよこ れもん組 中野佑衣 はコメントを受け付けていません)